ミュージックウェブマガジンばんび
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ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
記念すべき?! 第20回目のゲストはカリキュラマシーン/De+LAXの、榊原秀樹さん。
インタビューに相応しい静かめな喫茶店を選んだつもりが、時間が経つにつれおば様達でいっぱいに。
後半はなんとも騒々しい中でのインタビューとなりました・・・。店選びは難しいです、はい。

その20. 榊原秀樹

―最初にバンド組んだのは?
中学校の文化祭みたいので集まって、ドラムとかアンプをリヤカーで引っ張ってっていう「青春デンデケデン」みたいな感じだったね。

―リヤカー?! ギターを始めたきっかけはなんだったんですか?
俺が小学校の時に兄貴がドラムを叩いてたのがきっかけで、その時にBEATLESとかDEEP PURPLEとかを聞いて育ったっていうか。 当時ドラムは真似事で叩いていたんですけどね。気がついたら楽器があったような環境だったんで。そっからですね。

―その時好きだった音楽はなんだったんですか。
自分が好きだと思って買った音楽は「およげ,タイヤキくん」かな?

―私も持ってました(笑)。
俺にとってはタイヤキくんもBEATLESも同じなんだよね(笑)。 小学校5,6年の頃ってディスコブームでさ、サタデーナイトフィーバーとか。 先輩とかがアラベスクとか聞いてた時期に、TVKで「ファンキートマト」って番組があって、同時に「ファイティング80'S」っていう宇崎竜道がやってた番組があって。 そこにROCKERSとかMODSとか出てて。そういうのを見つつ、洋楽も見つつで。ホント、リアルタイムだよね。79年とかだもん。丁度CLASHがLONDON CALLINGを出した時で。 小学校の後半はほんと音楽にのめり込んでいた時期で衝撃受けたっていうか。アメリカングラフティーって映画でBill HaleyのRock Around the Clockとか。 それがきっかけでいまだにやってるんだぜ、アホだぜ(笑)。

―そんなことないですよ。
途中で大人な感覚になるじゃない、冷めたさ。全く冷めないんだよね。ドンドン増すばかり。 音楽って不思議で最初の頃色々と聴くんだけど、聴いていくうちに自分が見えてくるんだよね。自分の好きなものとか感銘受けるものとか。 でもいまだにそれがはっきりしないし、わからないからまだやっているんだけどね。やめるのはいつでも出来るからやってるっていうか。

―中学校の文化祭では何をやったんですか。
RCとか。高校になると各地からツワモノが揃ってくるじゃないですか。そうすると自然にバンドが出来るんですよ。 雰囲気もそういう感じだから。ARBとかコピーしてたよ。ああいう時って盛り上がるんだよね。なんか知らないけど。
―オリジナルはやってなかったんですか?
だってプロになろうとか思ってなかったからね。
―そうなんですか?
普通に考えてさ、音楽で食えると思わないじゃん? ただやっていくうちに凄いのめり込んじゃったんだよね。 高校に入って色んな友達から刺激受けて段々これでやっていきたいなって思うようになったよね。バンドの腕も上達してくるとさ。
―バンドでデビューしようとかは思わなかったんですか。
なんかね、その頃から個人的主義なところがあったらしくて、バンドで云々というよりどっかで俺どうしようっていうのがあるみたい。 ―そこからDe+LAXへはどうつながっていくんですか?
高校中退して画の学校に通っている友達が出来て、ANARCHYとかAUTO MODとかのスタッフやっているやつとバンドやるようになって。 そん中に正美さんのローディーの子がいて「今De+LAXっていうバンドあんだけど、オーディションしてみない? 」って。 だから自分でバンドこしらえてとかじゃなくて、俺個人でそこにバンドがあってそこに飛び込んだっていうか。 でもGEENAは自分で作ったんだけどね。ルーツオブロックって言うか、自分が影響を受けた核の部分ていうのを表現したかったんだよね、ストレートなものを。 De+LAXは構築したものだから、逆に音楽に対しての初期衝動を凄く表現したくて。解散してカリキュラになっていくんだけど、全部1回1回ジャンルを区切っているんだよね。

―そうですね。
同じことを長年やるっていうのも美なんだけどさ、日々成長しているっていうか流れがあるからさ。同じ流れになりたくないんだよね、常に。 核はずっと同じで自分なんだけど、もっと音で遊べるんじゃないかなって。遊ぶまでいってないけど、俺は。

―De+LAXもGEENAもカリキュラも自分の引き出しってことですか。
引き出しが多いって言われるけど決して多い訳じゃなくて、イメージが先で表現しているから専門知識って全くないんだよね。 ニュアンス的にこういうのこういうのってやってると、これ60年代っぽいね、70年代っぽいねって。 勿論ルーツオブミュージックは聴いていたけど、そういうのはそんなに意識しなくても出てきたんだよね。どっぷり聴いてもそんなに長くはいない。
―その時々でギターの弾き方を変えるっていうのはないんですか?
ギターに関してはね、あんまり変わんないよね(笑)。逆に変えないようにしてるかな。
―ギターに関するこだわりって何です?
曲によってガラっと音色を変える人って結構いるけどさ、それはしないっていうか。それが俺の芸風だったりするじゃない? そこはちゃんと抑えつつ楽曲を変えて、そこに今までの自分を表現出来るか、一本木のままで。それが面白い。
―何かっていうのはわからないですけど、聴いててHIDEKIさんのギターだって思いますね。
それが俺の芸風だからね。ほんとはどっかのバンドとかアーティストに誘われてギター弾くのはあんまり好きじゃないんだよね。 たまに違うこと要求されるとムカっとくるから(笑)。「このまんまでいいから弾いてくれ」っていうのが一番嬉しい。 「こういう音色使ってくれ」って言われると、俺じゃなくていいじゃんて思う。「俺やだよ、そんなの」ってやっと言えるようになったかな。 昔はこういうのもプロだからやんなきゃって思ってたけど、ここまでくるとそんなの俺に頼むなよって思っちゃうんだよね。 別に偉そうになってるんじゃなくて、表現の違いがあるから。判る人は判るじゃない? そういうのは違う人にやってもらった方がいいんじゃないですかって意味でね。そういうプロの人がいるからさ。 だから所謂スタジオミュージシャンじゃないんだよね。でも楽曲に関しては勉強していこうかなと思ってるんだ。
―勉強?
例えばケルト音楽みたいなのとかね。今ゲーム関係の仕事があったりするじゃない? 『竜+恋』はギターのインストの曲とかもあって。 それは俺が弾いてるんだけど、こういうタイプの曲でテーマが与えられたりするんで、それに関しては勉強していきたいなと思ってるんだよね。 楽曲提供とかやっていきたいし。ゲームでも人が歌うのでもいいだけど。

―制作活動自体は苦じゃないんですか?
苦だね(笑)。でも面白いよ、なかなか。 カリキュラはもうちょっとアーティスティックっていうか自分の日々の思いで作っているけど、楽曲依頼の場合だと情景があってテーマがあってっていう中で どういう風に音をハメていくかっていう風に違うからさ。それもまた面白い。
―曲作りはギターでするんですか?
ギターが主だけど、結構リズムから作ったり響きから作ったり。あとサンプルネタかな。
―結構ストックがあるんですか? それとも書き下ろし?
うーん、両方だね。最近自分のタイプがはっきりしてきたんだけど、言われてパッと作るタイプじゃないみたい。 色んなのを集めておいて、作る時にそういういのをかき集めるってタイプみたい。 だから日々メロディーとかフレーズが思い浮かんだらストックしてるんだよね。アルバム「月光少年」はパーツパーツ毎に貯めておいたものも多いし。
―面白いですね。じゃあ「月光少年」もだいぶ前からあったんですか。
そう、数年前から。カリキュラのアルバムを作るっていうんで、ストックあったかな? って聴いてて、これ今イケんじゃん! て思って。 5年後に日の目を見たという曲。今回のアルバムはベーシックな部分は全部自分で作ってて、ドラムとかベースは全部俺が打ち込んだの。
―楽器はなんでもやるってことですか?
理論的なことは全然知らないんで、頭で鳴っているものを形にしていくって感じ。 結構月光少年の楽曲はトミーフェブラリーの曲と全然引けをとらない感じだと思うんだけどね(笑)。
―あぁ、そうですね(汗)。
そう、俺はそのロック版だって言ってるのになかなか伝わらないんだよね(笑)。 トミーフェブラリーめちゃくちゃいいよ。カリキュラがやっていることのもうちょっと歌謡曲よりっていう感じ。 僕らの場合はベーシックなところがもうちょっとロック寄りでやっている感じなぁ。
―(笑)。カリキュラは5年くらいやってますよね。どういうきっかけで始めたんですか?
最初はね、笑っちゃうんだけど、俺1人でギター持ってライブハウスに出るっていうのがテーマだったの(笑)。 職人ていうか芸人ぽいじゃない? それを友達に話したの。それじゃあ変わりもんぽく思われるよって。でも志はわかるって言われたんだけど。
―フットワークを軽くしたいってことだったんですか?
それもあったけど、違うものが出来たらと思ってて。 自分で楽曲作るようになると絵が出てくるようになるじゃない? これはバンドっぽくやるものでもないし、編成的に。 もっと効率的かつシンプルで動きやすいのがいいなと。これなら3人くらいの編成がいいけど、ギター・ベース・ドラムっていうのは当時多かったからつまんないしなと思ってて。 キーボードがあると違うなと思ったし、ISOちゃん(Keyboard:e.o.e.)はキャラがあったからいいポイントゲッターになるかなと思って。 「一緒にやらない?」って誘ったら、やりましょうって言ってくれて、ドラムは機材が大変だからDJ入れようって(笑)。 ISOちゃんは素晴らしいパートナーですよ。
―前向きなんだか(笑)。
それは難しいんだけどね。あんまり予定調和にしたくなかったんだよね。
―ギター・ベース・ドラムだと想像がつきますよね。キーボードとDJだとどうすんのかなーって思いますもんね。
どうやって音まとめんのって感じでしょ。 SADOI君は色々と忙しくなって時間が作れなくなって、カリキュラ自体が元々ソロプロジェクトって形で元々出入り自由で。 そういう部分でバンドバンドしたくなかったっていうか、ちょっと間違えるとバンドって凄い縛りになるからさ。物凄いそれがヤなんだよね。もっと自由でいいじゃんて。 基本理念として、個人個人が自立出来るミュージシャンでありアーティストでいるっていうのがまず第一にあって。そういうところは凄くオープンにしてる。 SADOI君が抜けてじゃあ次ってなった時に、やっぱり生のドラムを入れた方がライブっぽくなるし、ビート感も出てくるからってことでMOH-CHANにお願いして。 結局そういうスタンスでやってると、それに応じてハマる人って出てくるんだよね。 バンドやろうぜ! って人を集めてやるんじゃなくて、オープンにしてあればオープンにしてあるほど、適任適所の人が集まって自然に形になってくるんだよね。 そこがカリキュラをやってて面白いなって思うところなんだよね。 例えばメンバー誰かが都合でってなったらまた考えればいいし。絶対こうでなくっちゃっていうのはないから。もっとオープンに自由で。 でもバンドスタイルでやっていければいいなっていうスタンスでやってるんだけどね。
―ドラムが入ってかなり印象が変わりましたよね。
ね、変わったと思うんだ。でもなんでお客さん増えないんだろう(笑)。なんでかな? 俺かな? あんま宣伝してないからかなー。一つ一つめげずにやってきますよ。 今まではイベントばかりで、それだと30分とかで終わっちゃうから今年はワンマンでライブをやって行ければと思ってるんで。
―ライブとアルバムって別ですか?
全然別。でないと限られてきちゃうんだよ、表現を狭めてしまうから。今なら結構色んな条件で出来るユニットになっているんだけど。大所帯でも出来る。 根本的に音の表現に関して幅広く自由にやってきているんだけど。ロックバンドはこうじゃいけないとかさ、そういうのが馬鹿らしいっていうか。 ある意味それの方がロックだと思うんだけどさ。どんな形でもいいから音を表現していくっていう思いっていうのは。
―自分の中に制約はないってことですか?
今までは型にハマリやすいタイプだったのね、割と。固定観念というか自分の中で自己限定しちゃうところが結構あったんで。 そういうのから開放されたいっていう思いがあるみたいで。あるから逆にこうなりたいっていう。
―音楽以外もそうですか?
なんにでもあてはまってたかもしんないね。もっと広い視野でやっていきたいなと思って。人間的にもそうなってきたかな。
―それはカリキュラやって変わったってことですか?
年のせいもあるんじゃないかな。でもそれはあるかな。どっか生にこだわってきたとこあるじゃない? 、前も前の前のバンドも。 意外に俺はそんなことはなくてさ。今まで見てきた人の見方がそうさせてたっていうか。 こうやんなきゃ納得できないだろうって意識的にそうやっていたかもしれないし。その辺どういうことかはわかんないけど。 今まで支えてくれたことは嬉しいんだけど、もう俺はそういうとこにいたくないっていうか。 長いとさ、今まで見てくれていた人達をがっかりさせるんじゃないかなとか考える訳よ。 立ち止まってみるとさ、音楽って音で楽しむって書くじゃん。なんで俺はそれをやんなきゃいけないんだっていう疑問があってさ。
―それだと人の為にやっている感じになっちゃいますよね。
自分の表現から表すものではないじゃない。やっててキツかったし、俺自身も。凄く何をやっていいかわかんない時期がずっとあって、GEENA終わってから。 葛藤もあったし、悩みもあった時期が続いてて。俺の中での挫折の時期だよね。 もっと簡単に表現出来て、楽しめて、自分を表現するものを素直に出せる場を作りたいなと思って、カリキュラを始めたんだよね。 だからゲームとかのコラボレーションとか、これからゲーム以外のものとコラボレーションするかもしれない。 もっと自由な発想でやっていくつもりだし。
―自分が面白いと思えるものとってことですよね。
そうそう。さっきのトミーフェブラリーがプロデューサーだったら面白かなって(笑)。そういうのは表現として全然アリ。 かといって、売れてるからって言ってオレンジレンジがプロデューサーだったらやんないけど。
―今後の展望は?
ISOちゃんはロシアに行きたいって言ってるんだけど(笑)。今年はライブ活動中心でツアー行けるように頑張ります!
 

【カリキュラマシーン official site】 http://hideki.panic.or.jp/

interview :cmaj
photograph : YUKI


榊原秀樹
De+LAX、GEENAを経て、現在はカリキュラマシーン(Vo.&G.)をメインにDe+LAXとしても活動。並行して創作活動も行っている。

... Live Infomation ...
カリキュラマシーン
1/29
吉祥寺PLANET K
De+LAX
1/22
渋谷BOXX
3/10
新宿LOFT
... CD Infomation ...
カリキュラマシーン CD
【月光少年】

2005.12.22 Release
2,625yen (TAX IN)
HBD-3X
DIGITURBO
1.月光少年
2.ARE YOU HAPPY?
3.NO ANSWER
4.JAPNEESE GIRL
5.BPM130BEATS
6.シャラ・ラ・・・
7.PRETTY SAD
8.INFINITY LOVE
9.LOVE & PEACE
10.GRIND(HIDEKI SPECIAL REMIX)
TABOKUN
加納 望
Maggy
曽我将之
Shizuwo
Kouhei
大村孝佳
RYOHEI
太三
YUNA
DAISUKE
築山朋式
RYO
Daizo
長谷志恩
吉田好宏
若井望
澄田啓
榊原秀樹
耕史朗

 

   
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