ミュージックウェブマガジンばんび
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ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
今回のゲストは“永遠の25歳”元The Rusy SwankysのMaggyさん。
自称「スリムなジャイアン」は、実はとっても内省的でした。
写真がどれもアンニュイなのは、雨のせいであって、ばんび隊の突っ込みの激しさのせいじゃないよね?

その3. Maggy

―Maggyさんの場合、なにもリスペクトするものがないまま音楽始めちゃったわけですよね。
中学のときフォークギター部みたいなところにいたんですよ。何がやりたいじゃなくて、弾ければいいって感じで。だから、ギター始めた当初は何でもアリでしたよ。部活だと指定曲とかあるんですけど、それでもいいんです。
―じゃあ、ギター買ったときの高揚感っていうのは殆どなかったのかな。
フォークギターは親戚のお姉さんからお古をもらったんで、そのときは・・・・・・もちろん高揚感はなかったですよね(笑)。
12、3歳のころ、自分のお小遣いをこつこつ貯めて、親が厳しかったのを押しに押して、最初にエレキギター買ったときには凄く嬉しかったですよ。

―部活とは全く違う、エレキの高揚感があったわけですね。
フォークギターは音楽の授業の延長って感じなんですけど、エレキギターはもろプロモビデオって感じだったんですよね。
―そのときのギターヒーローっていないの?
いや、「BEST HIT U.S.A.」でナンバー1になってるバンドは、常に自分の中では(笑)。もう、ジャンルとか関係なくて。
―毎週変わるのか!(笑)
そうそう。そのころだと、リック・スプリングフィールドとか、ブライアン・アダムスとか。バンドだと……ジャーニーとかいましたねえ。エレキものじゃなくてもいいんです。エイジアみたいなキーボードが主体のものでも、マイケル・ジャクソンもね。
―本当になんでもいいんですね(笑)。
うん、ジャンルはどうでもよくて。割とミーハーなんですよ。
―ミーハー、いいじゃないですか。
判らないから、捉えようがないというか分類しようがなくて。で、何でも聴くんですね。
若いころって、いいなと思ったものをそのまま真似しちゃったりするじゃないですか。

―でもそれって普通でしょう。
そうなんですけど、実際それをやって、自分の色をそこに加えて、自分自身を出していくっていうのが大事だと思うんですよ。だから……「俺のオリジナリティってない!」って凄く思ってて。結構感化されやすいのかなとか。
―それはそれでいいじゃないですか。
例えば、他のバンドを観に行くと、面白そうだからって打ち上げまで行っちゃうんですけど、そこで色んな話をしますよね。で、聞いてるうちに「確かにそうだ!」って思って。で、次の日に別のところで正反対のことを言われて、そうすると「ああ、そうか!」って(笑)。で、更にその次の日に「で、自分はどうしたいんだろう」って考えがまとまらないことってありますよね(笑)。
―Maggyさんって結構内向しちゃうタイプなんですか? 自分を褒めてあげないタイプなの?
ああ! そうですね。いや、もちろん、バンドやってる人に自信がない人っていうのはいないと思うんですけど。
実はちょっと・・・・・・生真面目なところがあったりしたりなんかしまして(←微妙に動揺している模様)。

―初めて曲作ったのっていつですか。
中学で部活の夏休みの宿題に作曲ってありましたから(笑)。これは誰にも聴かせられない(笑)。「どうしてこうなっちゃうんだろう、どうしてもこうなっちゃうんだよな」みたいな(笑)。
―暗いの?(笑)
いや、多分ね、海岸を裸足で駆け抜けてたような気がしますよ(笑)。
―青春歌謡みたいだなあ(笑)。The Rusy Swankysってどういう感じのバンドだったんですか?
最初の6年くらいはコテコテのロックンロール……横ノリの、だるーい感じの奴をやっていて。
で、LAMAMAからイベントに出てみないかって誘われるようになってから、横のつながりも増えまして。そうやって色々なバンドを見ているうちに「自分たちはこのままでいいのかな」って、また得意の自問が(笑)出てきまして。
色んなバンドと一緒にやってきて、「こいつらに勝つにはどうすればいいんだろう」って考えて。いい曲を作るとか、上手に演奏するとかは当たり前のことで、じゃあ何が違うのかなとか。ステージも楽しみに観に行くんだけど、実はお客さんのノリも楽しみで。
で、どうして自分は駄目なんだろうって考えちゃって。やっぱり、その人の中に「この人なんだろう、もっと知りたい」って思わせるかってことではないかなと。そうやって自分に興味を持ってくれて、それからだと思うんですよね、音楽を聴いてもらえるのって。
だからライヴのときも、最後ですよね、お客さんに音が届くのって。

―確かに、初めて観るときってそういう部分はあるかもしれない。
お客さんが「聴こう、聴きたい」って思ってくれるまでが凄く大変ですよね。
―それでバンドやMaggyさんのスタンスはどういうふうに変わったんですか。
それまで僕はロックにMCは要らないって思ってたんですよ。よくあるじゃないですか、そういう思い込み(笑)。それが必要かもしれないと思いはじめて。メンバーからも「おまえ、元々喋るんだから、そういうのをステージで出してみたらどう?」って。音楽だけじゃなくて、そういうところも含めてステージングじゃないかと。
そうやって喋りはじめてから……ずいぶん喋るようになりました(笑)。

―MaggyさんのMCって、掴むよね(笑)。
いや、それは(笑)。
 
―やってるときはいっぱいいっぱい?(笑)
お客さんの視線から出てる「楽しませてくれ」って要求のおかげで自分も楽しめるというか。悪い意味で言うと、違うところで勝負しちゃったりとか(笑)。いちばん聴いてほしいのはもちろん音楽なんですけどね。
―なに喋るか考えておくの?
大筋のことは考えてますけどね。その場限りのことも結構喋ってますよ(笑)。実は後から思い返して唖然としたりするんですが(笑)。
―この間のライヴで言ってた「小悪魔ちゃん」ってのはお約束?
いや、あれはその場で(笑)。でもね、あれも自分が言ったというより、お客さんに言わされてる感じがするんですよね。
自分ひとりでアコースティック何回かやってみて、メンバーの有難さっていうのを、ホントしみじみ感じてますよ。

―ステージ上で孤独なの?
そうですね。やっぱ回想してみると、他のメンバーのハプニングを弄り倒して(笑)、それで自分も盛り上がることが多かったようにように思うんですよ。自分ひとりだと、ハプニングがあると深刻になっちゃって(笑)。「おまえ、いっぱいいっぱいじゃねえかよ」って思われてそうで(笑)。
―何故、バンド活動停止したんですか?
そもそも自分はThe Rusy Swankysっていうバンドを11年くらいやってたんですよ。それが一昨年解散しまして、で、そのあとすぐにマチルダハネムーンってバンドを始めて10ヶ月間活動してたんですけど、自分のモチベーションが上がらずじまいで。それまでやってたバンドが収まりきれてないうちに、無理やり始めちゃったんで。まあ暫くはひとりでやってみようかと思って。2つとも解散じゃなくて休止って形をとってはいるんですけど。
―でも再開はありえないのかな?
……今のところは。せっかく休止したので。
―他のことをやろうと。
そうそう。まあ、そこに戻ることも簡単ではないんですけどね。
―でも、自分の中にストックとしてあるわけですよね。
今新しいことをやろうとしても、今までやってきたことというのは無駄にはなってないし、むしろその当時のほうが、そのことを疎かにしていたというか、目の前のことばかり考えていたような気がしますよね。
―幾ら自信があったって、客が入らなきゃへこむし、盛り上がらなきゃへこむし。
そうですね。で、自分の中でもずいぶん気持ちの整理がついてきたんで、次はバンドでやろうかなと思って。メンバーは決まってるんですけど、曲を書いてスタジオに入って。まだ公にしてないんですけど。
―新しいバンドの準備を始めているわけですね。
やっぱメンバーがいると楽しいなっていうのがありますよ。今バンドをやろうっていう人たちと2週間に1回くらいリハ入ってるんですけどね。ひとりでリハやってるとね……楽しくないんですよ。深刻になっちゃうんですよ。
―ああ、入り込んじゃうんだ。
いい部分ももちろんあるんですけどね。
例えば、高校生くらいのときにコピーバンドとか始めて、メンバーと話していて楽しくて、何をしていても楽しかったっていう、そういうものがね、いつの間にかなくなっちゃってたんじゃないかって、そこまで考えちゃって。
楽しいっていうのはやっぱりいちばん大事で、自分がそう思えてないと人を楽しませられないって解っていたつもりでも、身体で判ってなかったって感じが凄くするんですよ。

―ひとりになってみないと判らないことってありますよね。
そういう意味では逃げなくてよかったなっていうのがあるんですよ。
マチルダハネムーンも、もっと続けようと言っていればできなくはなかったと思うんですけど。今一緒にやろうとしているメンバーって、人間的に好きな奴らなんですよ。

―じゃあ、音楽生活ン年目にして、初めてお友だちバンドをやってる感じ?
それは外れていなくはないですね。ベースもドラムも全然接点なかった相手なんですけど。最初スタジオ入るまでは不安だったんですよ。でも、一緒に音出してみて、ああ、俺が四の五のいうようなものじゃないな、俺こそ頑張らないとマズイじゃん、みたいな感じになって。
曲が少ないんで、同じ曲を2時間ぶっ通してやるのはみんなはきついでしょうけど(笑)。

―Maggyさんは楽しそうですね(笑)。
今は楽しめるってことがいちばんじゃないかって思えますね。そうしないとパワーが出せないという
か。今まで、必要性みたいなものを優先していたので。
基礎の基礎からスタートしてる感じですね。
―それは年内に聴ける可能性はあるのかな。
焦らないとは言ってますけど、少し焦ったくらいのほうがいいかもしれませんね(笑)。転がりはじめれば早い時期にライヴもできると思うんですよ。
―今はどんな曲を作ってるんですか?
いやあ、ノリノリの曲は今書けないんですけど。
―それ、内向しちゃってるから?(笑)
そうですね。僕がメロディを書いて、バンドで楽曲にしている感じです。
こうって決めつけずに、焦らずに、どういうふうに展開するかっていうのを、みんなに引き出してもらいたいって。

―そういうふうに、自分ひとりでは見えない部分を楽しめるようになったのっていうのはここ数年なんですよね。
そうですね、それが成長なのか老いなのかわかんないですけど(笑)。
―おいおい(笑)。
   

Maggy Web:  http://www10.ocn.ne.jp/~maggy/
 
interview & photo : t_in

1月12日生まれ 神奈川県出身。
The Rusy Swankys、マチルダハネムーンを経て、現在新バンドの準備中。

..CD Infomation
【FLASH MORE GORGEOUS】
  Engine 1500Yen(TAX in)
【Trance behind the LIBERTY】
 pure soul 2500Yen (TAX in)
【BOOT DISC 0】
 pure soul 1000Yen(TAX in)
*すべてThe Rusy Swankys名義
 

 

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