ミュージックウェブマガジンばんび
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ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
第7回目のゲストは8月にアルバムデビューしたギタリスト・大村孝佳さん。
無口なのか、シャイなのか、それとも眠かったのか? 意地悪な生活指導の先生みたいに思われてるんじゃないかと、内心冷や汗のばんび隊。いや、苛めてないですけど。ホントですってば。

その7 大村 孝佳

―この半年くらいで取材も散々受けて、そろそろ飽きているかと思うんですけど。
いえいえ(笑)。
―「またその話かよ!」ってこともあるかもしれない(笑)。
大丈夫ですよ。
―ピアノをやってらしたんですよね、最初は。
3歳からやってて、デビューで忙しくなってきたのでやめたんです。だから19まで。
―あ、続けてたんだ。
去年の11月にオーディションを受けて、それまではやってたんです。
―16年やってて、どこまで進んだんですか? 
んー、でもそんなに好きというよりも……好きじゃないですね、ピアノは。聴くのは好きなんですけど。だから好きな曲……シューベルトが好きなんですけど、シューベルトをやらせてもらってて。
―じゃあ、ピアノはずっと続けてたんだけど、ずっと楽しくないままだったんだ。
(困ったように笑いながら頷くのみ)
―ギターは楽しい?
そうですね。
―その違いって何なんでしょう。
習い事っていう感覚があるんですよね、ピアノは。ギターは好き嫌いがはっきりしてて、好きなものばっかやってたんで。習い事だと、そんなに好きなことばかりはやれないじゃないですか。そういうのが。
―例えばね、習い事って、最初はお母さんがやらせますよね。でも、小学校くらいになって遊ぶほうが楽しくなってくると、行かなくなったりするじゃないですか。
ああ。習字とかそうでしたよ(笑)。

―あ、習字。お稽古事の王道ですね。他には?
そろばん。そのまんまじゃないですか(笑)。
―その中で、ピアノは続いたんですね。楽しくもないのに(笑)。
ピアノは中学校くらいにみんなに見られて弾くことがあって。それが楽しくてやってたんですよね。音楽の時間が終わったらピアノ弾いてて、みんながそれを聴いてるっていう。
―お父さんは、楽器をなさるんですか?
そうですね、アコースティックギターとか。昔の歌謡曲とか弾いてて。でも、僕がハードロック聴きだしたら、聴くようになって。流行とか、知らないものとか、新し物好きなんですよ。いつも意見言い合いしながら、CDとか聴いて。友だちみたいな感じで。
―じゃあ、ギターは身近にあったわけですよね。やってみたいと思ってました?
親父が車の中でいつも音楽を聴いていたんですよ。中森明菜とか、尾崎豊とか。そういうのを弾いてたんで、僕もやってみたいなーって。
最初は開放弦ぽろんぽろん弾いてただけなんですけど、コードを覚えていって、かぐや姫とか風とか。

―大村さんにも、「ギターを教えてあげよう」って?
そういう感じもなく……あんまり覚えてないんですけど、そんなに練習した覚えがないんですよね。今思ったら、何で弾けてるんだろうって感じで。
―こういうのを弾いてみたいとか、ありました?
中学のときにはJ-ROCKとか聴いてたんですけど、その前から色んなのを聴いてました。家にあるCDとか。そんなに、「これが好き!」っていうんじゃなくて、全体的に音楽が好きっていう感じで。
―エレキは14歳。これは何がきっかけ?
それはJ-ROCKを聴くようになって、ちょっとやってみようかなって思ったくらいで。―「これに出合ってしまったせいで」っていうのがないね(笑)。
そう(笑)。高2のときにDOKKENで、「うわっ!」って思ったんですけど、その前までは、そこまでのはなくて。
―エレキギターをやってみようって思ったのは、バンドをやってみたいっていうことですか?
そうでもないんですよね。
―アコースティックは地味だけど、エレキって派手だしってのは思った?
そうでもないんですよね。
―うわあ、話の接ぎ穂がない(笑)。
(笑)。
―じゃあ、ギター買って最初に何をしたかって覚えてます?

タブ譜ってあるじゃないですか。ああいうものがあることすら知らなかったんで。最初にコピーしたのは……GLAYの「Be Loved」って曲ですね。あのとき無茶苦茶流行ってたやないですか。それで。―バンドやってらしたんですよね。
でも、キーボードとヴォーカルのパートしか、中学のときはしてなくて。高校のときにサポートとしてギター弾いてたんですけど、ライヴ経験殆どないんです。―それは割と珍しいのかな。
どうですかね……DOKKEN聴いてからはずっと、弾こうと思って聴き込んでたんですけど。
 
―コピーするために?
そうそう(笑)。だからそんなに……バンド組みたいとかなくて。
―DOKKEN征服を目指す高校生だったんですね。
いや(笑)、他のもいっぱい、色々聴いてましたよ。
―で、MI JAPANに来ようって決めたのはどういうきっかけ?

高校3年生のときに、音楽の授業でクラシカルギターを弾いてて。で、友だちにGITに行ってみたらって言われて。それで体験入学に行ったんですよね。それで、ディレクターの人に自分のデモテープを聞かせたら、GITデラックスっていうのができるからって。えーと、速弾き専門みたいなの。そこに入ったらどうですかって。
―デモテープって、自分で作った曲?
(黙って頷く)
―いつから作曲してたの?
前から結構作ってたんですけど。そのときは歌謡曲もありましたし、ロックっぽいのもあって。で、最終的に洋楽、みたいな感じになって。ストックはそんなにはないんですけど、曲作りは楽しいですね。
―曲も作るけど、ギター弾くことのほうが楽しいですか?
んー、難しいですね。でも、そんなにギターをがーがーやらなくても曲は作れるし。別物って訳でもないんですけどね。
MI JAPANにいたときはそんなに曲作ってなくて、学校通いって感じだったんですけど。高校のときのほうが作ってたかな。

―全然判らないんで初歩的な質問をしちゃいますが、学校ってずっと練習してるものなの?
授業終わったらすぐ帰る子もいるんですけど。僕の場合は2年生のときにケリー・サイモンっていう人が講師で来て。それから凄い練習しまして。朝から夜までずっと。
先生とかでだいぶ変わるんですよ。自分と同じスタイルを持った人とかがいると、凄い勉強したくなるじゃないですか。

―ところで、何で速弾きに行ったの?
何ででしょうね(笑)。ただ単に楽しいから、だと思いますね。
速弾きばかりが好きっていうんではないんですけど……難しいんですよね。でも楽しいんですよね(笑)。
一度は速く弾きたいなっていうのはあると思うんですよ、ギタリストって。それをずっと練習しつづけてきちゃったんですね(笑)。

―オーディション受けたのはどうして?
スクールディレクターに出てみろよって言われて出た(笑)。
―それだけなんだ(笑)。
オーディション受けたこともなかったんで。
―どうです、受かっちゃって。
「えっ!」って感じで。でも、そわそわしましたね、あのときは。終わったあと。いっぱいいっぱいで。 ―ステージでは楽しそうに弾いてますよね。
いや、緊張しますよ!(笑) スタッフの人に「家に帰りたいです」って、舞台袖で言ってます(笑)。でも、出たら楽しいんで、こう、うわーっと。
―ライヴやるたびに、少しずつリラックス出来るようになってきたのでは?
いや、まだ(笑)。場所が違うからっていうのもあると思うんですけど……なんか、ひとつ課題があるじゃないですか、必ず。新しい曲があったり、曲数が増えてスタミナ配分忘れたり(笑)。
―間違えたときはどう?
いや普通に弾いてると……「あっ」って、顔に出ちゃいますけど(笑)。

―オーディションって、ハードロックサミットに出られるって、そういう話ですよね。
あと、ヤングギターのDVDに出られるっていう。

―こんな華々しいデビューが約束されていたわけではないんですね。
ヤングギターの収録のときに、YAMAHAの方がいらして。最初はVitalij Kuprijのレコーディングに参加っていう話になったんですけど、僕の曲を聴かせたら、アルバムを作ろうっていう話に変わって。

―レコーディング、楽しかったですか、辛かったですか。
両方、ですね。体調崩しちゃったり。ストレスかなんかで。

―緊張しちゃったんですかね。
うー……(本人以外笑)。でも、凄い、いい雰囲気で出来たんで。

―出来上がったものを聴いてみて、どうでした?
最初聴いたときは、ミックスの前と全然音が違ってたんで、「やってしまったな」と(笑)。

―どんなふうに「やってしまった」なの?
……表現しきれないですよね。
自分の曲を客観的に聴いてしまう感じが凄くて。いつもゲストの人のアルバムを聴いていたじゃないですか。ああいう感じで聴いてしまって。

―じゃあ、愛聴盤になりますね。
そう(笑)。
―今って先生もやってますよね。ついこの間まで生徒として通ってて、次の月には先生として通っているっていうのはどんな感じ?
友だちと色々やるのとは違って、全く見ず知らずの人に教えるっていうのは難しいですよね。体験入学のときとかも、やっぱり食いついてこないじゃないですか、みんな緊張してるのか。それがいちばん難しいです。
―授業のほうは緊張します?
そうですね、生徒のほうがだんだん馴染んでくると緊張も……僕がいちばん緊張してどうするんだって気もするんですけど(笑)。でも、馴れっていうのは怖いんですよね。
―「大村先生」って呼ばれるのにも慣れました?
いや、あんまり呼ばれないですよ(笑)。
―じゃあ、なんて呼ぶの、生徒さんたちは。
……“大村さん”かな。
―微妙な距離感だなあ(笑)。そういえば、お友だちと一緒にアコースティック・ユニットをやってらっしゃいますよね。
僕が2年生のときからですね。
―あれを始めたきっかけってなに?
ただ単に一緒にやってみようって。ずっとヘヴィメタルやってるわけじゃないんで。いつも聴いてるものとかも。そんなに「やろうじゃないか!」っていうのでもなくて、普段一緒にぽろんぽろん弾いてた感じで。
―大村さんの中ではこのふたつでバランス取っている感じ?
んー、でもなく、ただ単に、ギターを聞かせるというより、ヴォーカルメロディーを聞かせるものが好きなんですよね。両方ともそういう点では同じで。
―あのユニットも東京で聴ける機会はあるんでしょうか。
うーん、今は何も考えられないです(笑)。ひとつのことやってると、他のこと考えられなくなっちゃうんで。スケジュールがあると、それに集中しないと頑張れない感じがして。
―今一日にどれくらいギター練習してるんですか。6時間とか?
いや、それは普通にやってるんですけど。ただ、東京に来るといつも体調悪くなっちゃうんですよね。
東京でも、もうちょっと観光というか……和む感じだといいんですけど。仕事が終わったら直ぐに大阪に戻っちゃうんで。

―大村さんとしてここ数年のスパンでやってみたいことってなんでしょう。
それはまた長い期間ですね。でも、今やりたいこといっぱいやらせてもらってるんで、これ以上何が出てくるのか、全然判らないですよね。
ファーストでいきなりファンだった人と一緒にやらせてもらって、何が残ってるのかっていうのが、全然思い浮かばないですよ。

―音楽とは別に、20歳の大村孝佳としてやっておきたいことはなんでしょう。
免許を取りたいですね。取ろう取ろうと思ってるんですけど、なかなか時間がなくて。でも、周りは取れ取れって言うんですよ(笑)。
―3週間休み貰って合宿行きなよ(笑)。

Takayosi Ohmura Official Website:http://www.tricycle-mgt.co.jp/t-ohmura/index.html
 
interview : t_in
photo:chakoba

12月26日生まれ。大阪府出身。
MI JAPAN大阪校のGITデラックス1期生として在学中の2003年11月にH.R.S.出演オーディションに合格、今年8月25日デビュー。

...Live Infomation
11月5日(金)  
第四回 HARD ROCK SUMMIT INNOVATION in CITTA'
CLUB CITTA'
 
..CD Infomation
【NOWHERE TO GO】
2004年8月25日発売
(YCCY-50001)
2,100円(税込)
1. NOWHERE TO GO
2. UNITE
3. EARLY REPLY
4. CRY FOR THE FAITH
5. HIGH WORKS
 
TABOKUN
加納 望
Maggy
曽我将之
Shizuwo
Kouhei
大村孝佳
RYOHEI
太三
YUNA
DAISUKE
築山朋式
RYO
Daizo
長谷志恩
吉田好宏
若井望
澄田啓
榊原秀樹
耕史朗

 

   
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