ミュージックウェブマガジンばんび
ようこそ!"BANG☆BE" WEB SITEへ。
ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
第5回目のゲストはニューロティカのギタリスト、Shizuwoさん。
笑いの絶えない、ハイテンションな時間でした。腹筋が痛い……。
そして自分の笑い声ばかりがやたら大きく入ったテープを、泣きながら起こすばんび隊。……ああ。

その5. Shizuwo

―シズヲさんが音楽を始めたきっかけは、やはりピアノですか?
そう、ピアノ。あれはね、4歳。高校3年位までやってましたね。

―ピアノ歴15年! すると当然譜面も読めるんですね。ギターを弾くときも譜面見ながら……。
ではないですね。読めるけどあんまり真面目に譜面を見てっていうのは苦手で(笑)。その曲のレコードを探してきて聴いて演るほうだったんですよ。リズム譜とか読むのが苦手だったから、大雑把な流れだけを聴いといて、後で譜面見て音を確かめて……と。

―ピアノとギターを弾きこなす少年(笑)は、当時どちらの楽器に強く惹かれていたんでしよう?
あー、どっちだろうな……ギター触りはじめたのって中学入ってからで、フォークギターで。そん時はまだどっちが好きってのはなくて……。
あ、でも音大行こうと思ったことはありましたね。高校の頃ピアノのレッスン会場に行くと、音大に行く人用の実技の練習とかやってて、自分の順番が来るまでは他の人のを聴いてるわけだけど、どう考えてもお前より俺のほうができる! と思ってたんですよ、その時は。実技だけだったら行けるのになーとか考えたけど、もちろんそれだけじゃないから難しい(笑)。

―音大受験ですか……またもや吃驚。で、そんなシズヲさんが初めて組んだバンドとは?(興味津々)。
高校時代にありがちなしょぼいアマチュアバンドをやってました(笑)。コピーもしましたね。その頃はLAメタルっていう、今となっては化石のような言葉があるんだけど、それ全盛だったからその辺やったなぁ……やったらウケたから(笑)。まあ、それだけじゃなくて、ヘヴィメタル系の音楽ってテクニックを身に

つけるのにはいちばん身近だったんで。わかりやすかったから。―どんなミュージシャンが好きでした?
マイケル・シェンカーが僕の中のギターの神様の一人で。最初の音楽の出合いまで遡ると、ピアノをやってたってことがあるからクラシックになるのかな。
親父がクラシック好きで聴いてたのと、カントリー&ウエスタンとかハワイアンもやってたりして。だから自分もクラシックギターもやってたし、音楽に触れるのが自然ではあったんだと思いますね。

―そんな環境の中で、何故にマイケル・シェンカーに出会ってしまったか謎ですわ。
ヘヴィメタルブームってあったでしょう、80年代の。それのちょっと前にレインボーとかが日本で売れはじめてて、ツレと聴くようになって、じゃエレキやろうよって話になったのが、高校生頃。その時期にマイケル・シェンカーグループが出てきて、聴き比べたらマイケル・シェンカーのほうがかっこいいなと思って、そっち聴くようになって。ギターのコピーもマイケル・シェンカーでがんばりましたよ。今の俺のフレーズはほとんどそれで構築されてますからね(笑)。
で、近所のちょっと楽器できる奴集めて、どんなトコかわかんないなりにスタジオも入って。

―ライブハウスデビューもその頃ですか。
それはもっと後ですねー、今みたいに気軽なもんじゃなかったんで。

―じゃ文化祭とかのステージがバンドの初舞台?
文化祭はねー……いやな思い出なんですよ。うちの高校は学園祭でバンド活動一切ダメだったんです。高2の時に「来年バンドできるようにしよう」って。
で、俺とかバンドやってる連中集めて生徒会に立候補して、会長だけは先生のお気に入りの優等生担ぎ出して、周りをバンド系で固めて。
おかげでできるようにはなったんだけど、先生がオーディションをやって3バンドだけ選ぶと。だけど結果的には2バンドしか選ばれなかった。ウチのバンドは絶対! いちばんうまかったのに……あの……いろいろと行儀の悪い子ばっか集まってたんで、そっち方面で落とされてしまったという(笑)。

―その高校生バンドを卒業して始めたのが、モンローですか? 静岡テレビが追っかけ取材をしたという(笑)。
そうですね、あんまりはっきり覚えてないんですけど、20歳前位に始めたんだと思いますね。モンローは人気……ありましたねぇ。……ありましたねっていうか、たぶん作りだしたんですよ、それは。ツアーといっても静岡県内で、後半にやっと東京でできるようになったくらいだから。
で、次のSTRってバンドから、ラママとかシェルターでかなりいい感じでやらせてもらってた。STRはメンツだけ見たら絶対上に行きそうな実力のある人たちがいるなと思ってたんですよ、ま、俺以外の人達を見て。でもそういうのだけでは行けないんだろうなっていうのは、モンローの後期から徐々にわかりはじめてきてた。

―そういえば、モンローとSTRのヴォーカルさんは同じ方ですよね。
うん、腐れ縁っていうか。別のバンドをやってても、いいボーカルいねぇなって思うと知らないうちにまた一緒にやってたりとかするんですよ(笑)。

―モンローではヤマハのコンテストに出て、なんと個人賞受賞、と。
そう……ですね、貰いましたね(笑)、ベストギタリスト賞っていうの。何をもってベストだと思ったのかわかんないけど。

―その頃のライブではひたすらギターを見つめて弾いていた印象がありますが。
どうなんでしょうねぇ。元々結構人見知りする人なんで(笑)。人見知りするんですよ、すごい。「どうよー、俺は!」みたいなでもなかったし、性格的に。
―おや? 当時は地元でライブハウスの店員をやっていて、腕っ節が強くてかなりの強面だったという噂は……?(笑)。
いやいや、そんな……。酔っ払ってる奴や暴れてる奴を外に出したりとかはしましたけど(笑)。
あー、一度サラリーマンのオヤジに負けたことがあるんですよ。久々にへこんだなぁ、あれは。熊みたいなおっさんで、でも酔っ払ってるから大丈夫かなと思ったら大間違いだった。不意打ち食らったっていうのはあったんですけど、すっごい強くてびっくりしちゃった。背負い投げ一本で軽く投げられちゃって。財布は落とすし大失敗。
リベンジしようと思って夜な夜な飲み屋街を探し歩いて、一回見つけたんですよ、そのオヤジを! 見つけたんだけど、そのオヤジがどっかの飲み屋で酔いつぶれてて店員に叩き出されそうになってんの見て、ああ、かわいそうだなと思って。

―なんか一部涙をさそう(?)武勇伝ですね。で、STR解散後しばらくして、ニューロティカに加入ということに?
そう、ほとんど遊び半分でほのぼのとしたフォークっぽいのを土台にしたロックを2年位やっていて。
で、静岡のアニマルハウスってライブハウスにニューロティカのスタッフが別のバンドで廻ってきてて、今度ジャッキーさん(ex.ニューロティカ)が辞めるんで新しいギター探してるって話を聞いて、連絡先を教えといたら3ヶ月後位にカタルくんから電話があって。
お互いなんかすごい丁寧な口調で(笑)。はい、大丈夫です、よろしくお願いしますみたいな(笑)。
―そこから静岡と東京の往復生活が始まった……と。
そうそう。結果的にはどの位なんだろう……2年以上ですね。
―ニューロティカのステージは今までのバンドの中でも一番楽しい?
うん、そうですね。たぶん一番楽しいと思う。

―先日ライブを観て思ったんですけど、ファン層が若いですよね。
若いというより、相変わらず年齢層は広いかもしれないですね。上は60歳位の年配の方が観に来てくれたり、下はもう9歳の子供とか。子連れのお客さんとかもいるからそういうのまで入れちゃうとほんと3歳とかまでってことになっちゃうんだけど。

―親子2代でニューロティカのファン? いいですね〜。
はははっ。たまに家でロティカの曲でちっちゃい子が踊ってくれてるとかそういう話聞かせてもらうと微笑ましいなと思いますよね。

―私事ですが、トリビュート版「旅に出よう」の疾走感溢れるギター音に、思わず日常蹴り飛ばして未来へ全速力で駆けて行きたくなる衝動に駆られたりしているのですが……。
ありがとうございます。あれはたぶんその場の雰囲気がすごいよかったんだと思う。ヴォーカルのチバ(ユウスケ)くんの世界がはっきり見えてて、だから特に事前にあそこをこうしてとか決めてた訳じゃなくて、大体こんな感じでってチバくんとバックの3人で相談しただけで、じゃとりあえず音出してみよっかって。3時間位リハーサルやって、次の日にすぐレコーディングだったから。
ギター始めたばかりの時感じた初期衝動のまま弾いたって感じですね。
俺褒められても単純にはね、嬉しいとか安心とか思えないんですよ。もちろん感想や意見を聞かせてもらうことは嬉しいし感謝してるし。
でも「今日はよかったよ」って言われたとしたら「今日は」かよって思う。そういうことでは俺は絶対満足できないししないです。

―賛辞の言葉を貰ったとしてもそこで満足はしない。
うん、もし俺が本当にいいギターを弾いたら、俺のギターをずっと聴いててくれてる人は逆に何も言わないと思ってる。
―きっと今回のミニアルバムも、そういう自分への厳しさを持って作ったんでしょうね。
そう……とにかくいい音で録りたくて、今までのも不本意ではなかったんだけど。これからアルバム作るたびに出てくるんでしょうけどね、今度はこうしてみようかとか。
今回ギターが前面に出てる感じの音にしたくて。それは別にMIXの段階でギターの音だけでかい、というのではなくて。そうするとやっぱりバランスが崩れちゃうし。ヴォーカルも聞こえてて他の楽器とのバランスもよくて、なおかつギターの音が前面に入る、前の方で張りついてるような感じにしたくて。それをずっとエンジニアの人と話して、何回も録ってみて。基本的にはあっちゃん(Vo.アツシさん)以外の3人はMIXは必ず立ち会ってるんで(笑)。

―アツシさんだけいなかった?(笑)
あっちゃんは、ねぇ、難しいですよねぇ、JOEさん。

  (この取材はG.D.FLICKERSのJOEさんにお店CHERRY BOMBを提供していただいていました)

JOE:営業が多いから。
あっちゃんはレコーディング中すぐ別の部屋行って、携帯片手にメモ帳持って打ち合わせしてて。

JOE:どこまでがねぇ、打ち合わせか知らないけどねぇ(笑)。
ねぇ! どこまでが仕事の電話かわかんないすもんねぇ!

JOE:ここによくいるからねぇ、レコーディング中でもね……。
え? マジですか? これ絶対載っけてください!(爆笑)
えー、とにかく今回ギターに関しての音的なことは無理やり時間かけさせてもらったんですよ。そこで時間とっちゃって他のメンバーには悪いかなと思ったんだけど。  ―最近ライブで若い世代のバンドと対バンする機会も多くなりましたよね。
たまに対バンでほんとに若い奴とかいると、息子かなっつー位の年だったりして。難しいですね、いろいろ考えますけどね……今の若い音楽シーンと、あと俺らがいて、G.D.FLICKERSさん始め大先輩もいて、ある意味で確かにいい時代になってんのかなとは思うんですけど……。いわゆる青春パンクと呼ばれている子たちが大ブレイクして今バンドシーンてすごい盛り上がってて、結構誰でも入り込めるようなそういう土台はできてんじゃないのかな。昔はライブハウス入るのってこわかったでしょう? 気合い入れてないとつぶされるって匂いがぷんぷんしてたわけじゃない。
―そうそう、確かにドア開けるのもこわいって雰囲気がありました。
そういうのから比べるとだいぶ開放されてて、いろんな人がロックの世界に足を踏み入れやすくなってはいるわけですよね。
思うのは、今売れてテレビに出てるバンドとか、CD何十万枚も売ってるバンドだけがいい音楽やってるわけじゃない。もちろんそういうバンドがいていいし、いいんだけど、でも他にもいい音楽やってるバンドがたくさんいる。そういうのを正当に評価してほしいって思いますね。ライブハウスも入りやすい雰囲気になってきたんで、広い層に聴いてもらいたい、偏って聴かないでもらいたいし。俺が好きなものをみんなに聴いてもらいたいし。それにいろんなシーンで活躍しているバンドを紹介するメディアがあってほしいし。
それが実現できたら俺は日本のロックをもっと信じられるなって思ってます。

―なるほど。ニューロティカのライブは入りやすいし楽しいですものね。
ニューロティカっていうバンド自体揉め事とかないんですよ。
打ち上げであっちゃんがいると、わぁーとか言って盛り上がってるんだけど、彼が酔っ払って帰っちゃったりするとその後に喧嘩が起きたりとかする。みんな言ってるんですよ、あっちゃんがいないとやっぱだめだねぇって。彼はそういう不思議な力を持ってるかもしれない。
俺もニューロティカに入ったことで、あっちゃんを通していろんな人たちと会えたわけですしね。JOEさんもそうだし、仲野茂さんとか。昔は考えられなかった。こんなふうに仲良くしていただけるのは本当に光栄。それだけでも幸せだなーと思いますね。この年になっても、自分が昔憧れたミュージシャンを目の前にすると小僧に戻りますよ。
―ツアーが多いですが、面白いエピソードなんてあります?
ニューロティカのツアーじゃないんだけど、先月竹入バンドで富山に行ったんですよ。その時ちょうどG.D.FLICKERSも一緒で、まぁ打ち上げで飲んで2、3軒回って、ホテルの部屋で飲もうよと。気がついたら俺の部屋に14人くらいいたっていう。シングルで四畳半くらいの部屋でドア開けたららすぐベッドみたいな部屋なのに。そのうえ、風呂にずーっと入ってるのが2人いて。意味わかんないですよね(笑)。
―何でまた「俺の部屋」が標的に……。
いや、G.D.FLICKERSの原先輩に「お前の部屋何番だ」ってずーっと脅されて(笑)。
俺タオル一丁の博英さんエレベーター乗っけて部屋まで送り届けましたよ、衣類全部かき集めて。ベッドの上にはJOEさんとか5、6人いてね。あとその辺座れるところに座って、立ってる人もいたり。もうよくわかんないんですよ。
なんかいつも俺の部屋集合になってるんですよねぇ……もう今度は部屋とらないでおこうかなと思って(笑)。やっぱ苦情来ましたもん。
でもなぜか竹入の部屋にその苦情が入って(爆笑)。竹入もう部屋で寝てたのに、ホテルのフロントに叩き起こされて「すみません、お連れさんがうるさいんでもう少し静かに」って。しぶしぶ俺らの部屋に来たらしいんすよ。「もうちょっといい加減静かにしないと泊まれなくなるで」って。

―ホテルの人が直接文句言いに行けなかった状況……う〜ん、想像するとコワイ……(爆笑)。
後で聞いたら、竹入も「ありゃこわい」って言ってました。フロント注意しに入れないって。
―聞かなきゃよかった(笑)。では、気を取り直して(笑)、個人的に10月にはギタリストとして楽しみな活動が入るらしいですね。
そう、とても楽しみにしてる。はっきり決定したらきちんとお知らせしたいと思ってます。
あとね、今のメンバーでDVDが出るんですよ。8月21日発売で「88NR20」。ライブ映像とコントが入ってんですよ。あと単行本「俺達いつでもロックバカ本」絶賛発売中! ミニアルバム「88ライダー」やトリビュートも絶賛発売中! でお願いします(笑)。


ニューロティカオフィシャルHP : http://www8.big.or.jp/~roteka/
 

interview : 夏
photograph:chakoba


4月10日生まれ。静岡県出身。
モンロー、STRを経て、98年よりニューロティカに参加。

...Live Infomation
8/8(sun) 大阪BIG CAT
8/10(tue) 徳島ジッターバグ
8/11(wed) 松山サロンキティ
8/14(sat)  
    石狩湾新港樽川ふ頭
     野外特設ステージ
8/21(sat) 新宿LOFT
8/22(sun) 下北沢CLUB251
8/31(tue) 高田馬場AREA
9/11(sat) 大阪バナナホール
9/12(sun) 名古屋ボトムライン
9/25(sat) 新宿ロフト
   
〜あなたも打ち上げに
      参加しませんか?〜
9/11、9/12、9/25の3公演各ライブ終了後、会場にて21:00〜23:00予定
詳しくはニューロティカ公式サイトで。
http://www8.big.or.jp/~roteka/
 ニューロティカ
  Vo . アツシ
  G.  シズヲ
  B.  カタル
  Ds.  ナボ
..DVD Infomation
【88NR20】
2004年8月21日発売
(RTLC-003)
2,500円(税込)
 
TABOKUN
加納 望
Maggy
曽我将之
Shizuwo
Kouhei
大村孝佳
RYOHEI
太三
YUNA
DAISUKE
築山朋式
RYO
Daizo
長谷志恩
吉田好宏
若井望
澄田啓
榊原秀樹
耕史朗

 

   
「プランニング・ラボばんび」とは? 広告掲載について サイトの利用規約 お問い合せ
Copyright (C) 2004 Planning Lab. BANG-BE. All Rights Reserved.