ミュージックウェブマガジンばんび
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ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
第4回目のゲストは最近本田恭章バンドに参加したベーシスト曽我将之さん。
飄々とした語り口につい油断していると、突拍子もない発言にジャンプ。
なんだか、オチ狙い合戦みたいになった気がする……そしてばんび隊惨敗(笑)。

その4. 曽我将之

―曽我さんは音楽ってどういうものがお好きですか?
昔はフォーク少年でした。長渕剛が好きで。
―じゃ、最初はギター弾きながら歌うみたいなのをやってみたいとか?
いや全然。

―全然? 聴いてるだけ?
聴いてるだけ。

―楽器そのものは?
いや、一応フォークギター買ったんですけど、買っただけですね。

―いくつくらいの時ですか?
中学2年のとき。本当、単なるリスナーでしたね。ロックが大嫌いだったんですよ。

―ほほう。
友だちの家に遊びに行って……そいつも長渕剛、さだまさし、初期の松山千春あたりを聴いてたんですけど、そいつに姉ちゃんがいたんすよ。その姉ちゃんのレコードにキッスのライブ盤かな……なんかそれがあって、ジャケット見て、「これは何だ! かっこいい!」と思って。ルックスがかっこいいと思ったんですよ。でもうるさすぎて、イントロで駄目でした。

―ロックはうるさくてダメっていうのが中2で、高校のときにはベースを弾きはじめて。そこの間隙には何が入って埋まるんですか?
そこは……なんでしょうね。なんだったんだろう(考え込む)。

ああ! あれですよ、僕中学校4つ行ったんです。で、中学校4つ行くとさすがに学力がついていかなくて。 で,、塾に行ったんですけど、そこににバンドやってる奴がいて。
そいつがアイアンメイデンが大好きだった。

―いきなりアイアンメイデンなの?

そう。で、アイアンメイデンを聴けと言われ、じゃどうやって聴けばいいのって聞いたら、ヘッドフォンをしてステレオのボリュームは10。そしたら良さがわかるって言われたんで。ちょうどその日って台風かなんかで外は雷がガンガン鳴ってるわけですよ。そのとき意味はわかんないすけど、何だ……ヘッドバンキング。

―してたんですか?
うん。もってこいのシチュエーション。

―想像すると、すごい絵だなあ(笑)。じゃ音圧にやられちゃった感じなんですかね。
多分そうですね。だってよくわかんないすから、何がいいんだか。

―じゃ、それまでのある種の拒絶反応みたいなのはそこでなくなっちゃうわけですか?
いきなりねぇ。不思議なことに。

―そりゃ不思議だわ(笑)。ショック療法みたいなもんですね。
そのくらいの時から、いわゆるロック雑誌みたいなのを読みはじめて。でも格好はきれいなのが好きなんですよ。

―ちょうどニューウェーヴ、ニューロマあたり。
そうそう。まさにその通りで、ジャパンとデュランデュラン大好きで。だからもうデュランデュランとジャパン命みたいな世界ですよ。

―それはビジュアル的に?
ビジュアル的に大好き、音楽も大好きで。

―どちらかというとデュランデュランって陰気なキャッチーみたいなところがあると思うんですけど。
うん。あの暗さが好きだったんですね。ジャパンは歌い方がいやらしいじゃないですか。

―いやらしい(笑)。確かに。
あれが好きだった。で、そうなるとその辺のロキシーミュージックとか。結局高校の時はハードロックとディープパープルとレインボーとかと、デュランデュランと。んで日本だとZIGGYとMODSなんですよね。もうぐちゃぐちゃ。

―割となんでもいいという。
なんでも。弾く分には何弾いてても楽しいし。

―で、そのお友だちがきっかけでバンドを始めるわけですか。
いや、それとは別の奴なんですよ。ギターやってる奴がいて、高校入ったら一緒にバンドやろうよって話になって。そいつから「お前は手が大きいからベースな」って言われて、そっか、手が大きいとベースなんだ、って(笑)。ベースがなんだかよくわかんないまま、高校に入って楽器屋に行って「ベースをください」って。
結局そいつとバンドなんかやってないんですけどね。高校入って一回も会ったことないすからね。

―……はあ?(予想外のオチに大混乱中)
バンドを高校に入ったらやろうとは思ってたんですよ。

―……ギター触ってないんですよね?
触ってないですね。

―……いきなりベースなんですね?
 
チューニングの意味わかんなかったすからね。
―ベーシストは予めギターいじってるのがデフォルトだと思ってましたよ。
弾いて歌いたいとかいう発想がなかったんです。友だちとライブ盤に合わせて歌ってるみたいなのが楽しかっただけで。

―初めてコピーした曲って覚えてます?
初めてコピーした曲ですか?……ビートルズ。遊びみたいなバンド……生まれて初めて組んだバンドで、それ1回しかライブやんなかったんですけど、で、みんなやりたい曲を持ち寄るじゃないですか。その中にビートルズが好きなやつがいて。でも甲斐バンドが好きな奴もいたから、「きんぽうげ」もやったんすけど。だからどっちが先ともいえないですけどね。

―曽我さんは何持っていったんですか?
多分デュランデュランを持ってったんですけど、ドラムの奴が叩けないって言って。

―今につながるとこになかなか行き着かないですね。
行き着かないですね。

―困ったなあ(笑)。
とりあえずそれでバンド始めて、一回ライブやって。で、夜、すごいぐちゃぐちゃな演奏だったんだけど、スポットライトあたるじゃないですか。あれが忘れられずに。

―カタルシスがあるんですね。
うん。それをもう一回浴びたいがために、その頃の高校生が溜まってるようなスタジオになんとか入り込んで、で、仲良くなって。ちゃんとバンドやれるように。

―ああ、じゃもうメンバー探しに貸しスタジオ入り浸るわけだ。
入り浸るっていうか、なんか仲よかったんですよ、その頃。だから学校外の友だちが、みんなライブのバンドみたいな感じで、学校が終わるとみんなそこに集まって。で、自分らは練習でもないのに、誰かが練習に入ってるから遊びに行く、うん、で、ああでもない、こうでもない、っつって。

―そのたまり場は楽しそうですね。
そうですね。それが20人ぐらいいるわけですよ、まあそうこうしてて卒業する。で、一回就職するんですけど。

―あ、就職したんですか。
ええ。仕事をしたんですけど、どうしてもバンドがやりたくて、半分ぶち切れる感じで辞めて。そっからですね。

―サラリーマンやってた時にはバンドやってなかったんですか?
一切!
―真面目に切り替えちゃったんですね。
足を洗おうとしたんですよ、足を洗うというか、よくほらみんな高3になると卒業するじゃないですか。受験もあるし。ああいうノリで卒業と同時にもう止めたんです。

―逆に離れてしまって、自分が音楽とかロックとかに対して、自分の中でよくわかっていなかった執着とか愛情とか確認する時間になっちゃったわけですね、そこが。
多分そうなんですよね。ま、わかんないですけどね、その時仕事がおもしろければ仕事にいたのかもしれないですしね。だから半分逃げ道だったのかもしれないけど、やっぱ好きだったんですね。
音楽以上に興味の惹くものが他にないから続けてるだけで、未だにそうですね、他にもうこれをやりたいってことが次あったら辞めると思うんですよ。表現できる場が欲しい。絵描く才能があれば、絵描いててもいいんですよ。

―でもデザインとかやってらっしゃいますよね。
うん、そうですね。

―そういう系の勉強してらした方かと思ってたんですけど違うんですか。
全然。やったことないです。

―仕事を辞めてもう一回音楽戻ろうっていって、そのときには学生時代のお友だち、仲間のところへ戻っていくわけですか。
ああ、そうです。そいつらがバンドやってたんで、そこにまんまと。

―まんまと戻って。
その辺からオリジナルをやるようになって。で、ハノイロックスのルックスとかが好きで。そういう雰囲気のいわゆるバッドボーイロックですね。

―ハノイロックスリスペクトって人多いですよね。
多いですね。

―デュランデュランリスペクトってあんまり聞かないんですけど。
みんな恥ずかしいから言わない。

―あ、そうなの。ハノイは恥ずかしくないんですか?
なんかそんなイメージあるじゃないですか。

―不思議なヒエラルキーがあるのかな。
あー、あれじゃないですか、レッド・ツェッペリン好きな人は、ディープパープル好きな人を「けっ!」ていうのと一緒じゃないですか。渋谷陽一VS大貫憲章みたいなものじゃないですか。

―うーむ(笑)。
で、そのバンドの解散後はハードロックバンド行きました。

―今度はハードロック。
うん。ハードロック/メタル系。だから、ハードロック、メタルも大好きだし、パンクも好きだし、いわゆるデュランデュランみたいなエレクトリック的なダンスミュージックも好きだし。何でも好きなんですよ。ちゃんとステージ衣装着て、着飾ってる派手な人たちが好きですね。

―普段着でそのまま上がってきちゃうと厭だって感じ。
ああ、いやですね。

―1回GLOOMY MONSTERでデビューしているんですよね。
そうですね。いいバンドでしたよ。売れると思ったんすけどね。

―そのときはどういう感じの音楽やってらしたんですか?
えーとー……どんな……

―ポップな感じ?
うーん……まあちょっと椎名林檎みたいな……感じもあり。ポップでねじれてる。
そのボーカルの書く詞が大好きで。一緒にバンドやろうよって。で、居酒屋に呼び出して。いいよということになって、そっからめでたく。それで地元じゃずっと無敵だったんですけど、売れなかったですね。4年くらいやってたんですかね、たぶん。

―解散になっちゃったのは……やっぱり跳ねなかったから?
そうですね、まあ、何でもそうなんですけど、関わってくる人が多くなると、全然正反対のこと言う人がどんどん出てくるじゃないですか。いろんなこと言ってくれる人がいると、どれが正解だかわかんないんですよ。そのどれかをやると、それをいいと思ってる人は「よかった」って言うけど、それ以外の人は駄目だって言うんですよ。

―それ混乱しますよね。他人の勝手な価値観にもみくちゃにされてるわけですもんね。

まあそれで解散。
―その解散がきっかけで東京出てこようと思ったんですか?
そうですね、それでやっとDRAGON SOUL HEADZに。東京来いよって言われて。がーっと入って。

―生活基盤がいきなり変わるわけじゃないですか。で、その頃もうそろそろ落ち着いてもいいんじゃないのとか言われてたでしょ。
そうですね、30過ぎてますからね。地元にいいメンバーがいれば地元でやってりゃよかった。いなかったんで。周りを見渡してもいないんで。

―上京してライブをやっていくうちに、いろんな方との交流も増えてっていうわけですよね。
好きな人にはとことん寄っていきますからね、昔っから。僕基本的に人見知りなんですよ、非常に。でも好きな人に対するバイタリティは凄いんですよ。

―今回から参加の本田恭章さんのバンドもそのパターンなんですか?
そうですね。高校のときすっごい好きで。

―さっきから全然出てないじゃないですか、その話(笑)。
いや、好きだったんです。付け加えといてください。ジャパンとデュランデュランのあたりのとこに。いや二十歳のハノイロックスがすきで、の頃でもいいや。

―わはははは。
で、まあ好きだったと。写真集買うくらい。そいで……付き合いは浅いですよ、今年の1月に対バンして、そこで普通に話をして。前のベース、ミチアキさんと去年の暮れに一緒にツアーに行って、また懐いてて。それが縁で。

―昔好きだった人に一緒にやらないっていわれたら心動きますよね、当然。
ね! ある意味凄いすよね。なんか、だからそういうわらしべ人生。

―曽我さんが本田さん好きだったってのっていつごろ?
デビューした頃からです。
ほんで、まぁ恭章のバンドもやっていくことが決まっているわけなんですけど、俺新しくバンド作ったんで、最近。

―ご自分のサイトに書いてましたね。
バンド名が決まってないんで。

―リハは始めてるんですか。
やってますね。週1くらいで。曲も4曲くらい出来てきてるんですけど。

―どういうことやるくらいかは決まってるんでしょう?
うーん、いや、なんて言っていいのかよくわかんないんですよ。ジャンルって難しくないですか? 俺いつも困るんですよ。

―でもこういうものが共通項にあるよねって、たとえば好きなものがここが重なってるんだよっていうのは?
なんだろうな、割とみんなかぶってるっちゃかぶってるんですよ、歳が近いんで。ハードロックも聴いてるし。なんだろうなー。難しいなー。ハノイかなあ。

―せめて、メンバーを教えてください。
まだ誰にも言ってないんですよね。バンド名が決まれば発表ができるんですけど。

―バンド名が決まらないから発表してないだけなんですか?
そうです。

―他に何か差し支えがあるからじゃないんですね。メンバーの誰かが今それを出されると困るとか。
(あっさりと)いや、全然。

―……えーと。


Masayuki Soga Website [poison69}  http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=nasty666&MD
 

interview : t_in
photograph:chakoba


3月20日生まれ。大分県出身。
GLOOMY MONSTERでデビュー。DRAGON SOUL HEADZを経て本田恭章バンドに参加。
現在新しいバンドを結成、準備中。

...Live Infomation
8/8(sun) 大塚RED-Zone
 本田恭章
8/10(tue) 下北沢SHELTER
 泥酔CHAINSAW
TABOKUN
加納 望
Maggy
曽我将之
Shizuwo
Kouhei
大村孝佳
RYOHEI
太三
YUNA
DAISUKE
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RYO
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吉田好宏
若井望
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榊原秀樹
耕史朗

 

   
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