|
―じゃあ学生の時に入られたんですか?
大学4年の時ですね。そこは色々エピソードがあるんですけど。実は就職内定決まってて、しかもそれがレコード会社だったんですよ(笑)。兄貴の周りの人達に言わせると、「・・・やめとけっ」て。ぶっちゃけ言うとやっぱ迷ったんですけど、入る時はもうやるぞ! って。入ってワンツアー終わった後に、「アルバム作るんだけど、澄田どうする?」って、大学4年の真冬に。ここで弱気になったら死ぬ時後悔するなと思って・・・。今日に至っております(笑)。
―THE THRILLに入ってからWaSaBi!を始めるまで結構時間がありますよね。
バンドでメンバーでやっていたのはTHE THRILLだけでしたね。
1年くらいJAZZ FUNKなバンドもやっていたんですけど、それはリーダーと折り合いがつかなくなって辞めて。
THE THRILLってバンマスはいるんですけど、自分が参加して凄く引っ張っているっていう認識を持つのは凄く難しいんですよ。
あんだけ個性強いのが集まっているとまとまりきらないんですね。そこがダメなとこでもあり(笑)、凄いいいとこでもありって感じで。
楽しみ方が所謂普通のバンドと違うっていうか、自分の居場所をどう見つけるかに凄い時間がかかって。
他の人達は、例えばバンマスの横山さん、DEMI SEMIの。元々PINKでSAX吹いていたりとかあってTHE THRILL、DEMI SEMIあってTHE THRILL。
YUKARIEさんはじゃがたら行ってとか、MUTE BEATから来た人、米米から来た人、FUSEから来た人とか。そういうなんかあって来た人で。
俺の場合は何もないところからスポっと入ったから、他の人とは年齢も違うけど認識のズレもあって。そういうとこで戸惑いもありましたね。
自分の中で楽しみ方を見つけるまで、今でも出来てるかどうかわかんないですけど、探せるまで時間がかかってしまいました。
ここに全てを投げかけて成立させようと思うとたぶん凄いしんどいんで。バンマスもそういう事言ってるし(笑)。
皆打ち上げでもそういうこと言う、皆そうなんだなって。
成り立ちとかやっていることとかが凄く好きだからずっとやりたいと思うんですけど、それとは別でやってみたくて。
清水の舞台飛び降りたのは何をやる為だったのかって自問自答した時に、トリオだよ! って思って。3人だけでどこまで出来るかやってみたいなと。
鍵盤でアプローチするからにはジャズみたいな。そういう意味ではジャズの気持ちはあるんですけど、難しくないポップスとしてのジャズ、Duke EllingtonのTake The A Trainとかそういうのが大好きで。
最初は当然歌がないとダメだろうなとずっと思ってて、誰か歌う奴いないかなって探したりして。

―そうなんですか?
ええ。でもいなくて、思い切って自分で弾きながら歌ったったこともあるんですけど、俺が歌ってもダメだなと思って。じゃあ歌を捨てようと。「そうだ、インストだ」 って。長いこと THE THRILLもやってるし、インストの事もだいぶわかってきたような気もするからインストをやろうと、具体的にWaSaBi!を起こしたんです。Medeski Martin and Woodって知ってますか?

―いえ。どんな感じなんですか?
WaSaBi!と同じ編成でドラムとウッドベースと鍵盤がいて。でもぶっ壊れてて。インプロビゼーションなんですよ。
2001年にAXへ見に行って、見てるうちにこういう編成をやりたいって思って。
ただ、同じことやっても絶対勝てないし、難しくて狂ってるモノはやりたくないというのもあって、ポップに聴こえるものをやりたいなと思ったんです。
―曲はどなたが書かれているんですか?
ほとんど最近は自分が書いてて。作るんですけど、「いい感じでやってよ」みたいな。
うちで作りこんで持ってかない方がいいかなって思った時もあったんですけど、今のメンバーになってからは持ってって自分の完成形を聴かせたところで、それに囚われ過ぎないように出来るって思えだしたので。その辺は変に気を使わないようになってきて良かったです。
―ある程度完成形を持っていって、バンドで練っていく感じですかね。
メンバーから返ってくる「これはこうやったらがいいんじゃない?」とか「これはここが肝でしょ!」みたいなそういう話がドンドン前より出来るようになってきたから、
ドラムが変わって。やっとバンドメンバーの温度が似てきたっていうか。
前の太鼓のやつは凄いうまいんだけど、ある程度自分の中で作っちゃうとそれ以上その曲に対する思考を止めてしまうとこがあって。
僕の場合は、もっとこうしたらこうなるんじゃないか・・・、こうなるんじゃないかってどうしても思ったりするんで、そこら辺が合わなくて。今年の2月頃にやったライブで辞めました。
その後入ってもらったドラムのアフロ君がすーごく良くて、ほんと彼がいいタイミングで入ってくれたなと思ってます。「俺らってちゃんと会話出来るんじゃん!」て再認識できたのが良かったかな。
このメンバーならいい感じでいけると凄く思ってるんです。波はあるけど、乗れたらすっごくなるっていう確信が出来てきて凄く良かったなと思ってます。
|