ミュージックウェブマガジンばんび
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ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。
ばんびのアンテナに引っかかってきたミュージシャンを、ピンで解剖(紹介とも言う)しようというこのコーナー。
第19回目のゲストはWaSaBi!/THE THRILLのキーボーディスト、澄田啓さん。
インタビュー中ばんび隊と同い年ということが発覚?! 来年は共に○○(ご想像にお任せします)。バンドのこと、日常生活のことを語ってもらいました。

その19. 澄田啓

―音楽を始めたきっかけは何ですか?
自然と入った感じですね。親が音楽を好きで、兄貴は合唱団に入っていて、「あんたも入りんさい」って感じで。兄貴とは歳はちょっと離れているから、一緒に合唱団にいたことはなかったんですけどね。

―じゃあ最初は歌からだったんですか。
歌からですね。あ、いや、どっちだ? 音楽教室にいたからエレクトーンが先ですね。小学校2年で合唱団入って。音楽はずっと好きでしたね。だからやっているんだろうな。だからと言って音楽で飯を食おうなんて全然思ってなかったけど。

―ご出身はどちらですか?
広島です。ずっと広島で大学で出てきました。中学高校はバレーボールやってたので、バンドは殆どやってなくて、大学こそは! と思ってやり倒しました。で、一生懸命やっているうちにTHE THRILLからお声がかかって「よし、やろう」って。

―お声がかかったっていうのは?
サークルの仲間うちでバンドをやっていて。当時渋谷系とか流行ってて、The Style CouncilとかFlipper's GuitarとかORIGINAL LOVEとか、そういうテイストのオリジナル曲をバンドでやってて。学祭にTHE THRILLのメンバーが見に来ていて、「どう?やってみない?」って感じで声がかかって入るきっかけになったんです。

―凄いですね!
面白かったですよ。「そっか、よっしゃあー!」と思って。

―じゃあ学生の時に入られたんですか?
大学4年の時ですね。そこは色々エピソードがあるんですけど。実は就職内定決まってて、しかもそれがレコード会社だったんですよ(笑)。兄貴の周りの人達に言わせると、「・・・やめとけっ」て。ぶっちゃけ言うとやっぱ迷ったんですけど、入る時はもうやるぞ! って。入ってワンツアー終わった後に、「アルバム作るんだけど、澄田どうする?」って、大学4年の真冬に。ここで弱気になったら死ぬ時後悔するなと思って・・・。今日に至っております(笑)。
―THE THRILLに入ってからWaSaBi!を始めるまで結構時間がありますよね。
バンドでメンバーでやっていたのはTHE THRILLだけでしたね。 1年くらいJAZZ FUNKなバンドもやっていたんですけど、それはリーダーと折り合いがつかなくなって辞めて。 THE THRILLってバンマスはいるんですけど、自分が参加して凄く引っ張っているっていう認識を持つのは凄く難しいんですよ。 あんだけ個性強いのが集まっているとまとまりきらないんですね。そこがダメなとこでもあり(笑)、凄いいいとこでもありって感じで。 楽しみ方が所謂普通のバンドと違うっていうか、自分の居場所をどう見つけるかに凄い時間がかかって。 他の人達は、例えばバンマスの横山さん、DEMI SEMIの。元々PINKでSAX吹いていたりとかあってTHE THRILL、DEMI SEMIあってTHE THRILL。 YUKARIEさんはじゃがたら行ってとか、MUTE BEATから来た人、米米から来た人、FUSEから来た人とか。そういうなんかあって来た人で。 俺の場合は何もないところからスポっと入ったから、他の人とは年齢も違うけど認識のズレもあって。そういうとこで戸惑いもありましたね。 自分の中で楽しみ方を見つけるまで、今でも出来てるかどうかわかんないですけど、探せるまで時間がかかってしまいました。 ここに全てを投げかけて成立させようと思うとたぶん凄いしんどいんで。バンマスもそういう事言ってるし(笑)。 皆打ち上げでもそういうこと言う、皆そうなんだなって。 成り立ちとかやっていることとかが凄く好きだからずっとやりたいと思うんですけど、それとは別でやってみたくて。 清水の舞台飛び降りたのは何をやる為だったのかって自問自答した時に、トリオだよ! って思って。3人だけでどこまで出来るかやってみたいなと。 鍵盤でアプローチするからにはジャズみたいな。そういう意味ではジャズの気持ちはあるんですけど、難しくないポップスとしてのジャズ、Duke EllingtonのTake The A Trainとかそういうのが大好きで。 最初は当然歌がないとダメだろうなとずっと思ってて、誰か歌う奴いないかなって探したりして。
―そうなんですか?
ええ。でもいなくて、思い切って自分で弾きながら歌ったったこともあるんですけど、俺が歌ってもダメだなと思って。じゃあ歌を捨てようと。「そうだ、インストだ」 って。長いこと THE THRILLもやってるし、インストの事もだいぶわかってきたような気もするからインストをやろうと、具体的にWaSaBi!を起こしたんです。Medeski Martin and Woodって知ってますか?
―いえ。どんな感じなんですか?
WaSaBi!と同じ編成でドラムとウッドベースと鍵盤がいて。でもぶっ壊れてて。インプロビゼーションなんですよ。 2001年にAXへ見に行って、見てるうちにこういう編成をやりたいって思って。 ただ、同じことやっても絶対勝てないし、難しくて狂ってるモノはやりたくないというのもあって、ポップに聴こえるものをやりたいなと思ったんです。 ―曲はどなたが書かれているんですか?
ほとんど最近は自分が書いてて。作るんですけど、「いい感じでやってよ」みたいな。 うちで作りこんで持ってかない方がいいかなって思った時もあったんですけど、今のメンバーになってからは持ってって自分の完成形を聴かせたところで、それに囚われ過ぎないように出来るって思えだしたので。その辺は変に気を使わないようになってきて良かったです。

―ある程度完成形を持っていって、バンドで練っていく感じですかね。
メンバーから返ってくる「これはこうやったらがいいんじゃない?」とか「これはここが肝でしょ!」みたいなそういう話がドンドン前より出来るようになってきたから、 ドラムが変わって。やっとバンドメンバーの温度が似てきたっていうか。 前の太鼓のやつは凄いうまいんだけど、ある程度自分の中で作っちゃうとそれ以上その曲に対する思考を止めてしまうとこがあって。 僕の場合は、もっとこうしたらこうなるんじゃないか・・・、こうなるんじゃないかってどうしても思ったりするんで、そこら辺が合わなくて。今年の2月頃にやったライブで辞めました。 その後入ってもらったドラムのアフロ君がすーごく良くて、ほんと彼がいいタイミングで入ってくれたなと思ってます。「俺らってちゃんと会話出来るんじゃん!」て再認識できたのが良かったかな。 このメンバーならいい感じでいけると凄く思ってるんです。波はあるけど、乗れたらすっごくなるっていう確信が出来てきて凄く良かったなと思ってます。

―そういえば日記書いてますよね。結構マメなんですね。
マメになりましたね。最近WaSaBi!の方もあんまり書いてないけど、常に発信しないとなと思って。自分がリーダーのバンドをやりだしてから。 THE THRILLの方はほとんどそれやってないし(笑)。そういう自分が責任あることはやんないとダメだなーと思って。 書いたら書いたで段々面白くなってきて、自分の意識下にあったことが意識の上に上がってきたりするのが凄い面白くなってきました。 いい言葉の語呂合わせとか考えますね。ほんとは俳句とか載っけようかなと思ってるんですけど。
―詠んだりするんですか?
たまに遊びで、そういう気分になった時は詠んだりとか。別にそんな学習した覚えもないし。好きな子がいたらその子に送ったりとか。
―凄い!
俳句とか和歌とか、ビートはないけど、あれはあれで凄いリズムがありますよね。あそこにはジャポネスクの美しさがあるなと思って。自分は意識してた方がいいかなーと思っているので、機会があれば詠んだりとか。
―料理するのもお好きなんですよね。
手間かけて作るの好きなんです。食事作るのって人間の結構基本的なことじゃないですか。なんか和むんですよね。 WaSaBi!の3人は飯作るんですよ。浄化される感じがあるよなーって話をしたりして。 精神的に落ち着かないと、東京は面白いことが色々あるしペースが早いからそれに忙殺されて結局休んでない、っていうのが経験上あって。 以前落ちまくった時があって。 兄貴と同じとこに住んでたんですけど、兄貴とも喋りたくないとか人と会いたくなくなって。彼女から電話かかってきてもあんまり喋りたくない、嫌いになった訳じゃないのに。 アクセル踏んだまま暴走して、自分は止まっているつもりなんだけど、ずーっとループして走っている状態で。
―人のペースに合わせているだけだと辛くなりますよね。
辛いですよね、ほんとに。わがままも言わなきゃしょうがないなと思って。ていうことが大人になっていくことなんだなーと思い出して。 俳句を詠む気分になるのもそれはそれでいいなと思って。こんなジジくさい趣味はどうかと思ってたんですけど。美しい感じが出せるんだったらなんでもいいやと思って。 それで自分がリラックスしつつ、またUPする為にリラックス出来るんだったらいいかなと。料理もその1つだと思ってます。

―そういえば「未来はジョウキゲン」(「天才てれびくんMAX」の2005年度テーマ曲)を作られましたよね?
歌録りだけNHKの広いスタジオでやるからそれ以外のオケをうちで全部作れるかって言われて、出来るよって。 オケまで作って、それをNHKのスタジオに持ってって歌を入れて、トラックダウンしてってやったんですだけど、楽しかったですね。 「いいのかよ、こんなの?」って感じだったんですけど、「や、いいんだよ」って。絶対名曲はありきたりの曲じゃなくて、変な曲だからそういう気持ちで作ってくれって言われて。 最初2曲デモ作ったら、全部ダメで「爽やか過ぎる。これじゃあNHKのテーマ曲みたいだ」って言われて。「お前のとこはNHKだろう!」って(笑)。 でもその心意気に凄く感動しました。 じゃあもうWaSaBi!のあの曲みたいな感じで作ってやろうって、「これでどう?」って聴かせたら、 「いい感じです、OK!」って言われて。 そういう意味ではWaSaBi!でやろうとしている流れで作れて、凄い幸せなことだなーと思ってます。
―そういう活動もやっていきたいですか?
いやもう全然。前々からやってみたいと思ってて、なかなか機会がなかったんですけど、来年はそういう自分の中でもWaSaBi!やって具現化したものの延長線上で、色々やっていきたいですね。 全然別モードにならずにそういうのが作れたから、仕事なんだけど自分モードに引き寄せることをしないとダメなんだなって。当然なんですけど。 仕事だから割り切ってやってって言われることもあるけど、一番幸せなのはあんたがやっていることを出してって言われることじゃないですか。自分印、澄田ラベルでみたいな。 そういうのが認められたら、まさにプライスレスな感じですよね。自分の延長線で作れて、それでいいねって言われて良かったなって。気持ち的に充実しますね。
―来年はWaSaBi!とTHE THRILLと創作活動ですかね。
バンドだけで生きていきたいって思ってる人間でもなくて、映画音楽とか完全に裏方モードでやるのと表に立ってっていうのと両輪で出来ればって。 「未来はジョウキゲン」 が出来たのはすーっと橋が渡されたみたいで気持ち良かったです。 表だけでなく裏もやりたいって思ってて。目立ちたいだけなんでしょうけど(笑)。 折角音楽やってんだったら「ウォー!」 ってカタルシスを味わいたいよねって、ライブで。 ライブやったらほんとバンドが成長するし、自分も成長するし。 それはなんかに換えられるものじゃないし。
―作品は残っていきますけど、ライブは瞬間ですもんね。
割と作品性を大事にしたい人間だったりするんで、こうなんないんだったらライブでやりたくないっていうのもあったんですけど、一期一会と思えばそれもありでしょって。 作品性も一瞬で壊して作り直せるのもライブの醍醐味かなって。
―ライブと作品がまるっきり一緒でも面白くないし。
でもそこに例えばROLLING STONESのSATICFACTIONじゃないけど、あのイントロが流れたら必ずっていうスタンダードに憧れるところもあるんですけどね。 スタンダードを作りたいなって意識は凄くあって。結構ぶっとんだ曲をやってたりするんですけど、最終的にはWaSaBi!のスタンダードっていうのを作りたいし、作ろうとしてるし。 オールドファッションな曲じゃなくてもこの曲がきたらYEAH! みたいな。それはそのバンドの教義みたいなもんじゃないですか。それやっぱ作れると一番いいなって。
―いい行き渡しが出来ればってことですよね。
と思ってやってますね。結果がどうであれば、こっちもこっちもやれているっていうのは自分で精神的に落ち着くっていうか。どっちかだけだとストレスになるかもしれません。 表にも裏にもいけなくて、仕事行っても変なとこで我を出したりして、こんなことをやってるんじゃなって時もありましたから。
―今はいい時期ですか。
うん、やって損になることってないんだなって思い始めて。常に自分を変えたい願望があるのかも。それが続く限りはそういうとこに挑戦したいなと思ってます。
 

【WaSaBi! Official Site】 http://www.wasabi-jp.com/
【THE THRILL official site】 http://www.thethrill.info/

interview :cmaj
photograph : YUKI


澄田啓
学生生活も終わりを迎えた頃、ビッグバンドTHE THRILLに加入し、音楽の世界へ!'01年春、「なんか凄いジャズのトリオをやろう〜や」と木幡を誘い、WaSaBi!結成! 粋で素敵な曲がいくつも生まれた。

... Live Infomation ...
WaSaBi!
12/27
代々木ブーガル
12/30
初台 DOORS
THE THRILL
12/18
福岡BEAT STATION
... CD Infomation ...
FUZZ!! CD
【morest romanesque】

2004.09.14 Release
2,500yen (TAX IN)
GPJ-1001
GOODPOPJAPAN
1. orgasm
2. ヴォルケーノ
3. Boogaloo
4. Blue?
5. 立方体
6. 哀愁のロマネスク
7. ダイヤモンドを探せ!
8. CHECKMATE
9. Merci
10. Eu eMaria
--bonus track--
8. [eiko eiko eiko]
9. eiko,Love Song
10. eiko,Walkin'


thrill CD
【CD&DVD THE BEST 1992-1996】

2005.12.07 Release
3,150yen (TAX IN)
TOCT-25861
東芝EMI
1. ザ・スリルのテーマ
2. ギターでブギャン
3. パリへ行けたら
4. テナーサックスよ永遠に
5. ア・ビッグ・マン・アンダーグラウンド
6. 中華街まで突っ走れ!
7. ロゼ
8. 最後の100ドル札
9. GIANT GROOVE
10. THE LAST ELEPHANT OF THE CENTURY
11. FLOWERR
12. Sunshine of Love/恋はスリル
13. Funky Business
14. THE BLITZ/電撃大作戦
15. 太陽の黄金の林檎
16. HAPPY CRUISING〜逃げる!〜
 
TABOKUN
加納 望
Maggy
曽我将之
Shizuwo
Kouhei
大村孝佳
RYOHEI
太三
YUNA
DAISUKE
築山朋式
RYO
Daizo
長谷志恩
吉田好宏
若井望
澄田啓

 

   
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