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vol.4『ドーベルマン』(1997/フランス)
監督:ヤン・クーネン 主演:ヴァンサン・カッセル/モニカ・ベルッチ
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公開当時、フランス国内でも賛否両論の嵐が起きたと言われるくらいのヤバい映画。それでも噂によれば、カンヌ映画祭で上映中、配給会社の社長が慌てて飛び出し、残っていた各国の配給権を買い占めたとも。
ヴァンサン・カッセル扮する「ドーベルマン」の異名をもつ強盗・ヤンとその一味。彼らは派手に銀行強盗を繰り返すが、何故かつかまらない。そんな状態にやきもきする警察。何とか一味を逮捕しようと頑張るが、全くもって歯が立たない。
そこに現れたのが、この映画の陰の主役とも言える凶暴な警視・クリスチーニ(チェッキー・カリョ)。同僚から「ナチごっこ」と呼ばれる程の極悪非道な取り調べ。そんな血に飢えた警官とドーベルマンたちの戦い。
大友克洋(『AKIRA』他)や押井守(『攻殻機動隊』他)など、ジャパニメーション・ファンを公言するヤン・クーネン監督。確かにアニメっぽい「有り得ない」派手さで、全編パリの町中を駆け抜けて行く。
銀行に押し入るのに、入り口をバズーカ砲で破壊。それもドーベルマンの恋人で聾唖のナット(モニカ・ベルッチ)がピッチピッチの黒いセクシーな衣装に身を包み、ズドーンと!この女、自分が聞こえないからとはいっても、爆破しまくり。ただでさえセクシーさ炸裂の容姿に、あのぶっぱなした後の恍惚な表情をされたらもう何でも許してしまいそう。
公開時のキャッチコピーに『エクスタシーが加速する。』とあった。そのフレーズ通りエクスタシーの連続。
銀行の金庫に押し入ったヤンとナットが、監視カメラに向ってセックスするシーンは何度見ても堪らないほどかっこいい。
なんせモニカ・ベルッチのその完璧なまでの美貌は「イタリアの宝石」とまで呼ばれた。モデル出身の彼女だが女優としての地位も確実なモノにし、この作品でもセリフなしの聾唖の役を、かっこよく演じあげた。
そしてこの主役の2人、実生活で後に結婚してしまうのでした。
ヴァンサン・カッセルは、この作品が一番かっこいいのではないかと思う。他の作品で彼を見ても「かっこいい」と感じる事はあまりないのだが、この作品では何をしてもかっこいい。そのかっこよさは「ロック」。
黒ずくめの衣装、皮のロングコート、派手なスポーツカー、絵に書いたようなロックスターだ。そんな彼にドデカイ拳銃を突き付けられてしまったら。。。
昔から悪(ワル)はかっこいいのだ。子供の頃にみたアクションヒーローものでも悪役の方が、衣装も存在もかっこいいと思っていた私は、小さな頃からロックなモノに憧れていたのかもしれない。
しかしこの作品の本当の悪役は悪(ワル)ではなく、悪(あく)だ!
ドーベルマンたちを追跡する警官・クリスチーニの凶行は全くもってかっこよくなく、本当に恐ろしく、忌々しい。
彼はドーベルマンの仲間の一人、ドラッグクイーンのソニアの家を突き止め、一味の動向を吐かせようとする。実はソニアは男娼としての名前で、本名はオリヴィエ。裏の顔を隠し、表向きは弁護士を目指している彼には妻と幼い子供もいた。仲間を売らないソニアの前で、まだ歩くこともできない幼いソニアの子供を抱く。そして何を考えているのか、いきなり放り投げるのだ!間一髪、同行した警官が抱きとめる。さすがのソニアも口を割り、彼らが集まる時間と場所をクリスチーニに教えるが、彼は子供を人質として連れて行ってしまう。
赤ちゃんが飛ぶところは、初めてみた時は心臓が止まりそうになったほど驚いた。何度観ても、ドキドキしてしまう。
本当ならこんな警官、とっくに懲戒免職どころか、捕まってますよ。ヤバ過ぎます。でもこんな恐ろしい警官がいたら、逆に犯罪犯す人がいなくなるかも?
ラストは「強盗」対「警察」なはずなのですが、一体どっちが悪いのか?世間一般では「警察」ですが、映画の中の悪役はもちろんクリスチーナ。本当の「悪」っていうのは「善の中」に潜んでいるものなんです。
一つ言ってしまうと、このスピード感溢れる作品、フランス映画なので当たり前なのですがセリフがフランス語です。フランス語って何故かかわいく聞こえてしまいませんか?シラク大統領が熱く語れば、語る程、おかしくなっちゃうのは私だけでしょうか。なので拳銃構えて、フランス語で凄まれても何かおかしくなっちゃうんですよね。
ま、そんな邪念は吹き払って、徹底的に映像に見入って下さい。
最後の最後まで、派手に痛い映像ですが、とにかくノンストップで駆け抜けていくので、瞬きしていたら置いて行かれてしまいます。
何も考えずに、ヴァンサン・カッセルのかっこよさとモニカ・ベルッチのセクシーさに酔いしれて下さい。
ロック好きなあなたは、必ずこの2人の虜になるはずですから。
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Writing - |
| レディ(lady) |
197×年3月東京生まれ。 お嬢様学校に通っていた中1の時に、澁澤龍彦とロックに出会い友だちを失う。
その後業界を渡り歩き、難癖だらけの大人たちを手懐けて来たにも関わらず、小さな 我が子には全く歯が立たない今日この頃。
1日に映画館を3館はしごした時代や、最近子供が寝てから狂ったように観まくって いるビデオの中から『ロック』な映画をピックアップ。
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Illustrator - |
| shuffle
master★KAORIN |
5月2日生まれ。
それ以外の数字のデータは極秘です。
反骨精神を持つパンクな絵描きですが、ポップでユーモアのあるものが好きです。
映画は基本的に古いSFやホラーが好きです。でも、楽しめれば何でもアリです。
どんな芸術・娯楽にも音楽的な要素とリズム感が重要と思ってます。
そんな感じで音楽性を感じるお絵描きしていきたいですね。
尊敬してるのはディック・ブルーナとエドワード・ゴーリーです。
http://plasticrecords.kill.jp/ |
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