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vol.5『ムーランルージュ』(2001/アメリカ)
監督:バズ・ラーマン 主演:ニコール・キッドマン/ユアン・マクレガー
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今まで、映像的なロック作品を紹介してきたと思う。今回もその傾向も強いが、音楽面でもロックで凄い。ボウイやベックなどロック好きには堪らないアーティストが、ビートルズ、T-REX、KISSを歌う。
この監督の前作はディカプリオ主演の『ロミオ&ジュリエット』。知らない人はいないシェイクスピアのあの話。でも舞台はビーチ。そしてロミオにアロハシャツを着せてしまう監督。
今作のストーリーは陳腐とも言える「売れっ子スター」と「貧乏作家」の悲しいラブストーリー。
19世紀末のパリ。ナイトクラブ『ムーランルージュ』の"輝くダイヤモンド"歌姫・サティーン(ニコール・キッドマン)はもっとも有名なコーティザン(高級娼婦)。ボヘミアンスピリットに憧れてパリへやってきた作家・クリスチャン(ユアン・マクレガー)はサティーンは恋に落ちる。しかし金に物言わせる公爵が、店の経営権をも握り、何とかサティーンを一人占めしようとする。店の為に公爵をとるか、それともクリスチャンとの真実の愛を貫き通すのか。おまけにサティーンを日に日に病魔が蝕んで行く。
この、先の読めてしまう簡単、いやシンプルなストーリーだからこそ、過激な味付けができるのです。
前作の普遍の名作『ロミオとジュリエット』を現代的に、色鮮やかにスクリーンへ送り込んだ。あまりに跳んだビジュアルに引いてしまった人もいたかもしれないけれど、全米で公開1週にして1億ドル以上の興業収入を記録した。それだけ多くの人に受け入れられた訳です。
「ムーランルージュ」も負けてはいません。作品の美しさはともかく、主演の2人はこの作品で大絶賛を受けた。ユアン・マクレガーのすばらしい歌声。ニコール・キッドマンの歌はもちろん、妖艶で大袈裟ともとれるコミカルな演技。その弾けっぷりはとてもかわいい。
それまでどうしても「トム・クルーズの奥さん」という色眼鏡で観られていた彼女は、この作品の前に離婚し、そしてこの作品で1人立ちした。もう「トム・クルーズの奥さん」ではなく「ニコール・キッドマン」というハリウッド女優としての地位を勝ち取ったのです。その後、彼女は「アザーズ」「バースデーガール」「奥さまは魔女」など様々な役を完璧に演じ上げ、その地位を不動のものにしつつある。それに比べて、トム・クルーズは、、、ちょっと厳しい状況。
話はそれたが、この作品、何がロックかというと映像はもちろん、サントラがすごいです。なんとサントラ2枚もあり、共に好セールスを記録。
1940年代のスタンダードナンバー『ネイチャーボーイ』をオープニングではデビッド・ボウイが歌い、クロージングではボウイとマッシヴ・アタックがコラボ。U2のボノがT−REXの『チルドレン・レヴォリューション』を、そしてベックはボウイの『ダイアモンド・ドッグス』を!
ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンが歌う『エレファント・ラブ・メドレー』ではビートルズの『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ』から始まり、キッス〜フィル・コリンズ〜U2〜ジョー・コッカー〜ボウイなどの名曲が続き、最後はエルトン・ジョンの『ユア・ソング』で終わる。
他にはマドンナの『マテリアル・ガール』『ライク・ア・ヴァージン』、そしてポリスの『ロクサーヌ』。この『ロクサーヌ』に合わせて繰り広げられるタンゴはユアン・マクレガー演ずるクリスチャンの心情を大きく描き、この作品の中で一番重く、深いシーンになっている。それと対照的に『ライク・ア・ヴァージン』は、この作品の為に書かれたオリジナル曲ではないかと思わせるほどの、コミカルな曲になっている。本当に完璧に歌詞そのものが、セリフになってピッタリハマっているんです。これは驚嘆!
監督は、詩的なセリフを一生懸命考えたが、浮かばなく、いっそのこと名曲の歌詞をそのまま使っちゃえ! と思ってこの選曲になったそう。
確かに誰もが知っている名曲が流れてくると、とても楽しく、何故か得した気分になる。たとえ2人が雲の上で踊ってしまっていても、初めて耳にする曲ではなく、何ども耳にしたあの曲たちが流れてくれば、思わず口ずさみ、その美しい映像に見入ってしまうに違い無い。
2枚目には、1枚目に収録されなかったオリジナルヴァージョンなどが収録されている。映画を観た後なら、こちらの2枚目を聞き、あの赤くて青い映像を思い出して欲しい。
映画は観なくとも、1枚目は聴く価値ありのサントラ。
最初にロードショー時に、映画館で観て、これは絶対に映画館で観るべき作品だと思った。監督特有の色彩。特に強調される『赤』と『青』。白黒映画ならぬ、赤青映画ですよ。
でもその後、何回もビデオやDVDで観てしまった。何度観ても、何回でも観たくなる作品。
誰にでもお薦めできるとてもハッピーな映画です。
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Writing - |
| レディ(lady) |
197×年3月東京生まれ。 お嬢様学校に通っていた中1の時に、澁澤龍彦とロックに出会い友だちを失う。
その後業界を渡り歩き、難癖だらけの大人たちを手懐けて来たにも関わらず、小さな 我が子には全く歯が立たない今日この頃。
1日に映画館を3館はしごした時代や、最近子供が寝てから狂ったように観まくって いるビデオの中から『ロック』な映画をピックアップ。
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Illustrator - |
| shuffle
master★KAORIN |
5月2日生まれ。
それ以外の数字のデータは極秘です。
反骨精神を持つパンクな絵描きですが、ポップでユーモアのあるものが好きです。
映画は基本的に古いSFやホラーが好きです。でも、楽しめれば何でもアリです。
どんな芸術・娯楽にも音楽的な要素とリズム感が重要と思ってます。
そんな感じで音楽性を感じるお絵描きしていきたいですね。
尊敬してるのはディック・ブルーナとエドワード・ゴーリーです。
http://plasticrecords.kill.jp/ |
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