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 BLACK HEART 1stアルバム「DEVIL WORK」リリースインタビュー
 
改めて考えてみると、BLACK HEARTの始動は昨年の春である。僅か1年半の間に、発表したミニアルバム2枚。そして遂に1stフルアルバムの発表である。
この速度感はなんなのだろう。
「今しかできない」と「今だからこそできる」を貪欲に追い続けた結果として、「DEVIL WORK」はある。
BLACK HEARTの音楽は、ギミックのないへヴィメタルである。言葉で説明しようとすればどんどん陳腐化してしまいそうなほど、そこには虚飾も屈折もない。ストレートであるが故の潔さだけがある。
耕史朗は酷く無口だ。このアルバムも決して多弁ではない。けれど、もしもあなたが、不登校の少女の気持ちを知っているのなら、真夜中にこのアルバムを聴くことをお勧めする。夜が明けたとき、学校に行かなくても、外に出て行こうという気持ちに駆られるだろう。そんなアルバムなのだ。
   
完成したものを見せるというよりは、常に現状を見てほしい。そのほうが判りやすいと思う。単純にやりたい、出したいっていうだけなんですけど。
やらなきゃいけない、というような意識ではなくて、単純に楽しくやってるだけなんですけどね。見せたいというか。無理しているという感じは自分ではないし。
スタートの時点でペースは早くやりたいって思ってたんです。JURASSICのときは、自分では遅いと思っていて。
本当は夏の間に今回のアルバムを出したかったんですけど。夏の間にレコーディングも終わっていて。タイミングを考えていたら10月になっちゃったんですけど。

曲を作るときは、デモを作る段階で完成させるんです。それをそのままやるメンバーもいるし、変えてくるやつもいる。それが面白いんですよ。最初はギターで作りはじめて、デモテープまで作りこんじゃう。
リフとかが重要な曲もあるから、その場合ドラムのリズムやベースのリフが重要になってくるんですよ。だったら完成形を聴かせるのが早いでしょう。
今回はレコーディングメンバーは全曲同じです。ライヴ回数も多いし、普段の付き合いも仲がいいというのもありますし。このレコーディングは2日で録ってるんです。結構ぎりぎりですよね(笑)。だから勢いがあるんだと思うんですよ。
今回に関しては本当は一発録りでやりたいと思ってたんですけど、それくらいストレートなアルバムを作りたいなと。スタジオの構造上それが出来なかったんですけど、音もそれに近い感覚で作ってます。ドラムはかなり大変だったと思います。夜中の3時とかにドカドカと(笑)。
スケジュール的なことも勿論あるんですけど、最初のアルバムはそういうふうにやろうと決めていて。まず勢いを出そうと。

前の2枚といちばん違うのは、サポートメンバーが全員参加したということですね。前はまともなレコーディング環境ではなかったんで。どちらかというとデモ音源に近い感じで。だからちゃんとしたレコーディングというのは今回が初めてなんです。それでも(今まで)出してきたのは、やっぱりその時々の自分を出しておきたかったから。

ハードロックやへヴィメタルの象徴的な記号を出しているというのは、あると思います。そういう言葉や響きが好きなので。例えばDevil Workという単語がジャケットに載っていたらいいなとか。
でもジャンルの枠は意識してないんですよ。根本は自分を表現するということですから。ジャンルとかを意識して音楽を作るのはいやなので。

歌詞は凄く考えるものと、ラフになっているものが両極端ですね。曲によってはメロディと言葉が同時に決まるんですけど。一方リフとかはできているのに、歌詞が全然浮かばないものもあるし。
自分を出したいっていう意識が強いです。バンドのときには自分の個性というのも5人の中の1人、という感じでしたけど。その頃は自分を表現するというところまでいかなかったですね。どちらかというと自分の好きなものを出して、それを伝わる人にアピールしたいという。
今は自分はこういう人間で、こういう音楽をやっていると言うことをそのまま伝えたい。
歌詞が明るくないというのは、自分でも思うんですけど(笑)。
何かが浮かぶときは無心ですよね。色々あり過ぎると、逆に「こんな言葉で俺を表したくない」ってなっちゃうんですよ。自分自身がきちんと理解している言葉でないと書けないですし。だから、使っている言葉そのものは単純だと思います。ただ、詞に自分をそのまま出そうとは思わないんですよね。隠しているわけではないけど。

音楽を始めたきっかけに戻っちゃうんですけど、色んな心の行き場所を見つけられずにギターを持っていた自分というのがあるんですよね。俺の中で音楽って明るいものじゃないんですよ。悲しいからやるとか、苦しいからやるとか、そういう感じで。楽しいからやるというのも、この先にはあるのかもしれないですけど。


 
例えば、ミュージシャンの多くには、かつての自分のような人に音楽を届けたいという動機があると思う。どういう人に聴いてほしいかという問いに、「凄く当たり前のことだけど、音楽を好きな人に聴いてほしい」と答えが返ってきた。これほどにシンプルなスタンスでいるからこそ、BLACK HEARTは疾走しつづけていくのだと思う。
 
 
 
Yasuaki Honda Profile
耕史朗

2月29日生まれ、長崎県出身。B型。
98-04年JURASSICでギタリストとして活動。05年よりソロ・プロジェクトBLACK HEARTにてG&Voで活動中。
LIVE INFORMATION
12月03日
仙台MACANA
12月21日
新宿RUIDO K4
・CD・
Information
jaguar
『DEVIL WORK』
BH-003
2006.10.27 Release
¥3.000(TAX IN)
1. MARIA FUCKER
2. HIT & AWAY
3. ONE MORE ONE NIGHT
4. SO BAD
5. I FEEL...
6. CRAZY WILD
7. LAST VAMPIRE
8. ZOMBIE
9. NO RETURN MY SOUL
10. DEVIL WORK
11. エイリア

※ALBUM参加MEMBER
Gt.Vo.耕史朗、Gt.ISAO、
Ba.ICHIRO(Sclaim)、
Dr.英樹!!!!!(アルメリア)
・Interview & Writing・
t_in
photograph
YUKI
 
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