| ・・・・記憶からの手紙
君は自分が何処から来た何ものなのか知っているかな?
人は生まれながらにして魂の軌跡を記す記憶を持っている・・・
そしてそれは何度も消滅と再生を繰り返し
幾重も書き加えられていく。
他愛の無いことは強い信念にかき消されて
大事な事だけを思い出せるようになっているんだ。
そしてそんな記憶が今の僕や君を運命と言う
糸に委ねながら形成している。
現在、僕は何をすべきか知っている、そしてその運命は
誰にでもあるものだ・・・と。
数百年前 僕は純真無垢な少女だった。
大きな屋敷に住み、緑豊かな庭園
豪華な家具に美しい調度品、たくさんの友人たちに囲まれて
幸せな日々を送っていた。
そして僕はこの小さな楽園の中、、
変える事の出来ない運命の中で、、、、
全てが無に還る世界の終りを見ていたんだ・・・・
・・・・無力な自分と未来に悲観しながら。
時が経ち、一度終焉を迎えたこの世界は荒廃しきってしまった。
人々には安息の日も無く、地上の全てが
誰もが敵、味方に別れ戦っている戦場なんだ。
僕はこの時代、少年の姿になりここにいる。
大人も子供も関係無い、命をかけた戦いの中、
ふと立ち寄った瓦礫と化した廃墟に妙な懐かしさを感じた。
これはデ・ジャヴュなのか?
それとも自分の記憶なのか?
僕は生まれる前の記録を読み始めるかのように思い出す。
数百年の時が巻き戻っていく・・・
そして小さな世界から時をこえて飛び出してきた少女は言った。
世界の始まりを一緒に見ようと。
僕の心にダイレクトにリンクしたその願いは
僕にやるべき使命を運んできた。
世界を変える事が出来ずただ黙って運命に
従うことしか出来なかった少女の
小さな願いは今僕とともにある。
これから僕の物語の序章が始まる。
本当の戦いが始まるのだ。
いつか自分達の時代を築く事が出来るまで
僕は走り続ける。
そう誓って明日へと向かった。
いつまでも変わることの無い月の光を
少女と一緒に見上げながら・・・
fin
追記
如何でしたでしょうか?今回は今までとはちょっと違った趣向にしてみました。
カメラマンの須藤さんに触発されて作品を撮ってみたら何となく
ただのコラムにするのが勿体無くなりました(笑)
お粗末なストーリーでしたが短編だとこれが精一杯でしょう(笑)
そして半年以上にも渡った私の連載をご愛読ありがとうございました!
今回で連載は終了、次回はLa Lune番外編として
私とBANG☆BEさんとの対談をお届けします!
これを読んでいるあなたの傍にはいつも大切な人や夢がありますか?
暗闇の中、手さぐりで迷っている時に優しい光で
導き出してくれるのは月灯り。
でも、心の闇を照らして勇気をくれるのはあなたの大事な
人や夢なのかもしれません。
大事な何か、、、素晴らしい時間、大切にしていきたいですね!
それではまたいつかどこかで!
永遠に貴方の瞳にも輝く月が映ります様に・・・
2006年6月9日
Kate Cain
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