ミュージックウェブマガジンばんび
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ばんびが注目するイチオシ☆BANDのご紹介。第3回目、これはスゴイっっっ。
CAST No.3 MOSQUITO SPIRAL
ロッカーズ、ガスタンク、ウィラード、ラフィン・ノーズetc――こんなバンドを経てきたメンバーが集まって新しいことを始める、となれば、これがただで済むわけはあるまい。 さぞや緊迫感溢れるリハだろうと、怖々スタジオに出向いてみると、意外や意外(?)、満面の笑みを浮かべたメンバーに迎えられたのだった。
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Vocal. BAKI
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Guiter. KASUGA
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Bass. ANAI
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Drums. KYOYA
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MOSQUITO SPIRAL結成は、2年前イベントでDAMNEDをコピーをやったことがそもそもの発端。様々なバンドを経験してきた4人が、自らのルーツに立ち返ったことが、本格的な始動へのきっかけになった。

ANAI : 自分が憧れていたロック・スターのコピーをやろうっていうイベントだったんだけど、そのときは、僕は入ってなかったんですよ。で、見ていて凄く羨ましくて(笑)。
KYOYA : そのイベントのときに、このメンバーで絶対にやりたいなって思ってはいたんだけど、忙しいだろうしなって思って。みんなそう思ってて、お互い連絡取り合わなかったんですよ。みんな遠慮してたの。
KASUGA : 可愛い照れがあったんですよ(笑)。
KYOYA : 去年、もう一発DAMNEDの2回目みたいなのがシェルターであって。穴井さんが「やらない?」って声かけまわってくれて。
2回目にやったときっていうのは、ただカヴァーやるだけじゃつまんないからオリジナルを作ろうって。で、オリジナルを作ったら、これがまたいい感じで。
ANAI : 一般的に、同じバンドが好きな連中が集まって何かをやろうとしても、なかなか……実際上手くやれてる人ってあんまりいないし。それとは違うようなところでやれる感じがしたんだよね。関係性とかも含めての可能性を感じて。
キャリアの長いミュージシャンが新しく何かを始めるためにメンバーを求める場合、選択肢は多いはず。その中で敢えて選びあう決め手になったものはなんだろう。
KYOYA : そのキーワードがDAMNEDだったのかもしれない。敢えて初心に帰って、本当に高校生の頃にコピーやったような新鮮な気持ちでスタジオに入って、それでこのメンバーで音を出したら、すげー気持ちがよかったっていうのがあって。
KASUGA : 身体に沁み込んでる……すごい根っこの部分が共通してるんじゃないかな。
KYOYA : DAMNEDって、いろいろなことをやってるバンドなんですよ。だからDAMNEDなんです 。
KASUGA : 一言で「パンク」って括れないみたいな音楽性で。ビートルズ的なものも、クラシック的なものもあるし。
ANAI : そういう意味でいえば、70年代のパンクが持つムードというのがいちばん大事にしているところかも知れない。ああいった音楽が出てくるバックグラウンドというかね。ブリティッシュのセンスとかね。
KASUGA : あのころのパンクバンドって、みんなアルバム1枚2枚出して解散しちゃってるんですよね。その中でDAMNEDって続けていってて、アルバム出すたびに変化していって。そういう意味でも素晴らしいバンドじゃないかなと。
― 皆さんも色々なことをやっていらして、変化を求め続けてきた方々ではないかと思うんですが。
KASUGA : 色々聴いてきて、そうやって改めてDAMNEDを聴いてみたら、ルーツに帰ってきた感じはあります。
ANAI : 個人的には、自分の原体験みたいなものを出したいなって思いますよね。
KASUGA : ある種初期衝動、みたいな。 
ANAI : 初々しいっすよね。 
もちろん、好きなものが共通している、だけでは成り立たない。プレイヤーとして信頼できる相手であることが最大の理由だろう。
ANAI : うん、そうですよ。だって、その最初のイベントで見ていたときにも、「ああ、ギタリストとしていちばん格好いい」って思ったし、「ヴォーカリストもこの人がいちばん格好いい」って思ったし。
KYOYA: 穴井さんはね、ずっと知ってるからいちばん安心感があるし。リズムセクションとして、いちばんいいコンビだっていう言い方をしてくれる人もいますしね。
― そういう話を、普通、改めて膝突き合わせてしませんよね。
KYOYA : いや、俺が落ち込みやすいっていうのもあるんだけど(一同爆笑)、こういうことを言うんですよ。たとえば穴井さんが凄い人たちとやってるLIVE見ると、「ああ、俺は出て行っちゃいけないんだな」って(笑)。そうするとね、「いや、そんなことはないよ。KYOYAがいちばんだよ」って(笑)。
BAKIにしても、いい連中とやってるのに、なんで俺とやるんだろうって、たまに考えるんですよ。俺じゃなくてもいいのにって。そういうところでね、こういう話をしてくれるんでね、まだできてるかなって(一同笑)。
― お互いに気持ちをアピールできるのは、気負いとか固定観念とかが抜けてきたからじゃないかと思うんですが。「好きだ」って言うのに照れるのはやっぱり10代じゃないかと。今は言わなくちゃ伝わらないものがあるって判ってきているというか。
KASUGA : そのとおり(笑)。
BAKI : 男女関係の話みたいだけど(笑)。
― 皆さんがお互いのファンでもあるってことですね。
KYOYA : そうですね。
ANAI : それは大きいでしょうね。バンドやろうって誘われたときに、今まで「俺じゃなくてもいいな」っていうのがいっぱいあって。言い方凄い変だけど。でも、多かれ少なかれそういう迷いってあると思うんですよね。俺でなきゃいけないのかって。
でも、MOSQUITO SPIRALの場合、そういうことを思わないっていうか、それより一緒にやってくれって感じで。そういう意味では最初から気持ちが強いですよね、この先のことはわからないですけど。ま、薔薇色の未来しか考えてないけど(一同笑) 。
― 30、40代の知恵とテクニックとノウハウを持って、15、6のスピチュアルな部分を出そうと。
KASUGA : そんな感じ、そんな感じ(笑)。
― ある意味最強のやり方ですね(笑)。
ANAI : でもね、去年のイベントでは、正直気持ちが行き過ぎて滑りましたけどね(笑)。信じられないくらい興奮してて。
KASUGA : 青春ですね(一同笑)。
ANAI : まあ、今はずっとリハやってるんで、もうそんなことはないと思うけど(笑)。
2月にBAKIのベストアルバム「マストバキ」が発売された。ガスタンク時代からの20数年の軌跡を一気に追う内容となったこのアルバムには、MOSQUITO SPIRALの曲が新曲として収録されている。
ANAI : アルバムが出るときに、このメンバーでの曲を入れたいってBAKIが言って。
で、急遽レコーディングして。
KYOYA : それまではリハやって、1ヶ月以上会わなくて、またリハやってって感じだったんです。
BAKI : バンドとしてエンジンかかってきたのが12月くらいだと思う、多分。
ANAI : で、今年の1月くらいに即レコーディング。
KYOYA : 発売日まで1ヶ月なかったくらいだったんだけど。
KASUGA : そのレコーディングのときに、お互いの気持ちが固まったというか。
― どういうふうに曲を作ってらっしゃるんですか?
KYOYA : 今はね、BAKIや春日くんがこんな感じって原型を持ってきて、セッションしながら。
KASUGA : すべてはこの(スタジオの)中にあるんです(笑)。
ANAI : みんなそれぞれに忙しいんで、リハといっても3人のときもあるし、2人のときもあるし。今日は久しぶりに4人顔を揃えられて。
最終的なジャッジっていうのは、もちろんヴォーカリストとしてBAKIがやるんだけど、あとはみんなで話したり音出したりしながら。
― ところで、MOSQUITO SPIRALってネーミングの由来って何なんでしょう。
ANAI : あんまりバンド名とか気にしてなかったんで、BAKIのアルバムにはクレジットされてないんだけど、ある日「じゃあ、次までにひとり3つ考えてきてね」ってなって。
KYOYA : これは春日くんが持ってきたんじゃなかったかな。
KASUGA : 蚊取線香って意味なんですよ。でね、蚊取線香ってMOSQUITO SPIRALって名前でアメリカでも売ってたりするんで、将来的には海外行ってやれるようなバンドになったらいいかなーっていうのもあって。
金鳥のあのくるくるって歴史もあって、それが海外でちゃんと商品になってる。そういう感じがいいかなと思って。
一同 : おおっ!(笑)
KASUGA : 今まで黙ってたんです、照れちゃうから(笑)。
ANAI : 響きかっこいいでしょ。QUITOの文字の並びはラテンな感じもするし(笑)。
誰かが話しているときの他の3人の様子を見ていると、意識に温度差が全くないことに驚かされる。こうなったら、あとは「いつ聴けるのか」が気になる。
BAKI : 今年中に何とかって思ってるんです。時間はかかると思うんですけど、気持ちが切れないように。絶対やるつもり……いや、「つもり」って言っちゃいけないよね。絶対やるって決めてあるから、それに到達できるように。色々と難しい問題もあると思うけど、絶対にくじけないと思うし。
ANAI : こうやって宣言すると、周囲もいいこともあるかもしれないし、音源も作り出すことができるかもしれないし。
― 皆さんのプレッシャーになってくるわけですね。
KYOYA : そうそう(笑)。
KASUGA : もしかしたら、どこかから凄いマネージャーが来るかもしれないし(笑)。
BAKI : 自分たちでやれないわけじゃないけど、そういう部分を任せられると、もっと音楽にだけ集中できるというか。
― 今はどなたが(マネージメントを) なさってるんですか。
BAKI : 俺かな。でも、やる気があるからできるし、分単位でやってるわけじゃないし。あんまり会えなかったりしても、スケジュールなんてその気になればどうにでもなるから。
KYOYA : たまにBAKIのところに電話するんですよ。で「今度のリハ、穴井さんと春日くん、来れないんだって?」って言うと、どうやら俺が心配していると思うらしくて、慰めてくれるんですよ。「大丈夫だよ。先があるから」って(笑)。
ANAI : この前、他のツアーやリハの帰りで2回遅れてきたんです。そしたらね、ふたりでやってるんですけど、俺が顔出したら、すごい嬉しそうな顔するんですよ(一同笑)。もう、それで軽く感動しまして。こんなに迎えてくれるんだって。そういう証明みたいなのって必要だから、やっぱ。BAKIに対しても春日くんに対しても、KYOYAに対しても……力入れてまっせ、気持ちありまっせっていうのは出さないといけないと思うし。もちろん、このバンドでLIVEやったりしていくうちに色々問題も出てくるかもしれないけど、さっきBAKIが言ったように、もうやるって決めてるんだから乗り越えていけるだろうって思うし。
個人的には、ヒット曲とか出せれば出してみたいとも思うんです。いや、オリコンとかに載ってみたいってのはあるんですよ、このバンドでね。
KYOYA : 俺は最近ミッシェルを観に行ったときに、こういうバンドが売れてるっていうのは、(この業界も)変わったなっていうか、日本も捨てたもんじゃないなって感想を持ったんですよ。だから希望はあるというか。
― 今何曲くらいあるんですか。
ANAI : 20曲くらいはあるんじゃないですかね。今からまとめていく作業は残ってるんだけど。
BAKI : 明日(LIVEを)やろうって言ってもできるくらいはあるんですけど。
KASUGA : やるからには、ある程度固まったところでぽんと出したいし。
ANAI : 音源持って回りたいっていうのは凄くあるんだけどね。車乗って、みんなで旅しながら。
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インタビューを終えたあと、4人揃っての写真を撮らせてくださいとお願いしたところ、
照れたように「このメンバーでの集合写真初めてだよ」。
純情可憐なコワモテ男たちの暴走はこれからである。


MOSQUITO SPIRAL Profile
MOSQUITO SPIRAL
Vo. BAKI
G. KASUGA
B. NIKICHI ANAI
Ds. KYOYA
・CD・
Information
mosquito spiral
- マストバキ -
2004年2月25日発売
CRCP-40059/60
¥3,000 (IN TAX)
2枚組全26曲でBAKIの四半世紀の軌跡を追うアルバム。冒頭に収められた「LUCKY JACKY THE JUMP」「BELIEVE IN POWER NOISE」の2曲がMOSQUITO SPIRALとしての初の音源になる。
------BACK NUMBER------
Cast 1.Spy"C" Dildog
Cast 2.OOLONG CHILD
Cast 3.MOSQUITO SPIRAL
Cast 4.FANBLE
Cast 5.wash?
Cast 6.GARGOYLE
Cast 7.Grand Nude
Cast 8.HER CIGAR
Cast 9.THE EASY WALKERS
Cast 10.VooDoo Hawaiians
Cast 11.MeGAROPA
Cast 12.The GRAPPS
Cast 13.MUTE
Cast 14.カリキュラマシーン
Cast 15.GARGOYLE
Cast 16.
BARBIE ATTACK DOLL(S)
Cast 17.Velvet Spider
Cast 18.ALL TOMORROW'S PARTY
Cast 19.marmite
Cast 20.TRANCETIC NERVE
Cast 21.ズクナシ
・Interview & Writing・
 t-in
   
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