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Ken-ichi: |
やっぱりカヴァーになっちゃうし。例えばビートルズの曲をやるっていうときなら、全員別の人間だから、自由に変えていけると思うんです。でも、今回は他のメンバーは同じわけだし、作品としてCDにもなっているわけだから、そう簡単には変えられないでしょ。キーの問題もあるし、声質の問題もあるから凄く悩んだ。ただ歌っている毎日が続いて、どこの辺かで、いきなり普通に歌えるようになって。 |
| Jimmy: |
プリプロじゃなくて、ライブリハになってから、急に声が出たね。 |
| Ken-ichi: |
うん、急に歌えるようになって。身体を鍛え直していたこともあるんだけど、新曲をやったことで読めてきたというか、自分のノリ方が解って、そのうえで前の曲をなぞったら全然変わったんですよ。歌詞を変えてもいいんじゃないとも言われたけど、あるものに対する尊敬を込めて、変えたくないと。結果的に自分で言うのもなんだけど、自分のものにして歌えたと思うし。 |
| Jimmy: |
俺基本的にライヴのテープなんて聴かないんですけど、この間のはKen-ichiとの初めてのライヴだったので聴いたんですよ。で、音だけ聴いて「ああ、いいな」って思えた。リハでは出せないテンションがとてもあったから。例えば俺はギタリストで、誰かのトラで入ることもあったりセッションとかもしてきたけど、そんなとき前のギターよりいいことしたいなって思っちゃう。それが楽しいわけ。ヴォーカリストはやっぱり歌だから、その辺はかなり葛藤もあったと思うから、だからあまりああだこうだって言わないようにしようと思った。 |
| Ken-ichi: |
そうね、あまり言われなかった。新曲に関しては色々と注文もあったけど。注文というか、「こうしたほうが流れの中ではこう聞こえるよ」みたいな助言を。だからもし色々言われてたら、詰まってたと思う。
俺、Jimmyさんには失礼なんだけど、やっぱり誤解してたのね。もっとファンだったら、遍歴を追ってたんだろうけど、俺の中ではマグナムのイメージしかないわけ。ヘヴィーメタルの重鎮っていう。だから最初は「え、俺ハイトーンは無理よ?」って思ってたわけ。誰も求めてないんだけど(笑)。やっぱりPAULさんのイメージっていうのが強くて。だから最初はギターの音色についても色々話してて、ギターと音域がバッティングするんじゃないかとか。でも、凄い器用で色んなことやってきているから、全然問題なかったんだけど。 |
| Jimmy: |
ギターでもね、自分の声まではいかないにしても、トーンというか、どうしてもそうなっちゃうっていう音域があるのね。それで、自分のギターのトーンと、その時々のヴォーカリストとが巧く絡めるかどうかっていうのは凄く気になるわけ。それはレコードでもライヴでも殆ど変わらないから。それは自分のアンプチューニングを変えようと、ストラトに持ち替えようと、たいして変わらないのね、実は。そこの部分は、ヴォーカリストとやるというときに凄く考える。ライヴっていうのは本気だから、歌う側も弾く側もね。ドラマーとベーシストもそういうのがある筈。本気でやったテイクを聴いて、ああ巧く絡んでるなって思ったわけ。 |
| Ken-ichi: |
若造ならそういうことに気づくまでに5年6年とかかるわけですよ。それが今は、瞬時にやれちゃう。それって凄いことだと思う。プロというか、それだけのキャリアとスキルがあるんだなと。俺自身は自分のスキルとかをあまり認めてないんですよ。周りに褒められても何か気後れがあるというか。でも、この間のライヴのテープを聴いたら、全員がいいバランスで出ていて、ああ、俺ってやるなと思いました。バンドとして凄かったなと。お互いが引っ張り合うような部分が凄いあったし。そういう意味ではこれからの指針になるものが出来たなと。まだ1回しかやってなくて、本当はあと数回やってから手応えを語りたいんだけど。
例えば俺はパンクが好きなんですよ。メタルも好きではあったけど、あんまりがちがちになっちゃうと駄目で。で、このバンドでどんな音を出すんだろうと思ったんですよ。メタルじゃないし、かといって俺の思うグラムでもないし。俺が入るとどうなるんだろうって思ってたんだけど、今はなんでも出来るんだなって思うようになって。たとえブルースでもね、やれちゃうんだろうなって。 |
| Jimmy: |
Kenちゃんは多分パンクの人で、俺はメタルとかゴスとかそっちだと思うのね。44マグナムすら俺には明るすぎたもん(笑)。PAULやBANは陽気なのが好きだったけど。だからブルースであろうとなんだろうと、まだやっていないことを出していけると思うし、想像通りだったらつまんないよね。 |
| Ken-ichi: |
今の音が好きな人には申し訳ないけど、どんどん音が変わっていくんじゃないかなと思うんだよね。一方向に変わっていくんじゃなくて、レンジが広がるというか。 |
| Jimmy: |
色んな幅の端から端までやっても、オリジナルがあるというふうになっていければいいかなと。 |