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―それはどちらのハコですか? |
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RYO: |
姫路betaですね。昔でいうとMASCHERAを送り出したとこです。 |
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―大阪のほうで活動していらしたのかと思ってました。 |
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TAKA: |
結成当時はそうですね。 |
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RYO: |
1か月に1回くらいは出てましたね。 |
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―皆さんが上京していらしたのは、前のバンドのときですか? |
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TAKA: |
いや、TRANSTIC
NERVEになってからです。 |
| RYO: |
結成して1年くらいで上京決まっちゃってたんですよね。 |
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―LEMONedの。 |
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―じゃあ、10年前は皆さん姫路を中心に活動してらした。 |
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TAKA: |
結成した翌年には東京でライヴもやってましたね。 |
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RYO: |
月に1回くらいのペースで関西回って名古屋、東京と。鹿鳴館やCYBERに出てました。 |
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―結成の経緯を伺いたいんですが、そもそも母体になった2つのバンドは音楽的に違っていた訳ですよね。どこに一致点を見出して結成ということになったんでしょう。 |
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TAKA: |
んー、音楽性云々じゃないですよね。歳も近くて同じライヴハウスに出てて、互いにライバル感もあったし。あと、何より人となりで。俺が思っていたのは、彼らのバンドを観ていて「俺だったらこのバンドをもっと格好よくできる」ってことですよね。一緒にやりたいっていう気持ちが沸々とわいていて。音楽も勿論格好良かったけど、凄く巧かったし。 |
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RYO: |
何をおっしゃいいますやら(笑)。まだまだ精進中ですよ。小さいライヴハウスの中での出来事ですけど、僕たちがその頃やっていたバンドって練習が大好きで、あまり外に出て行くっていう手段を知らなかったんですよ。彼らは当時から他県のライヴハウスに出てツアーっぽいこともしてたし。当時の俺らに足りない行動力というものも欲しかったし、ステージに立ったときにある華のようなものも必要だと思ったし。その結果ふたつのバンドがひとつになっちゃったみたいなね。 |
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―TRANSTIC
NERVEを結成するために、前のバンドを解散したんですか? |
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TAKA: |
そうです。 |
| TAL: |
次の仕事が見つかってから、今の仕事辞める、みたいな(笑)。 |
| RYO: |
次の彼女を見つけてから、今の彼女と……(一同爆笑)。 |
| MASATO: |
糊代がある、みたいな(笑)。 |
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―その頃って皆さんまだ20歳くらいですよね。その頃からライヴハウス出てガンガンやってて。 |
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TAL: |
でも今から思えば、活動ってほどのもんじゃないですよ。友だち同士でやっているものに毛が生えたくらいで。TAKAたちは結構やっていたけど。あ、でも俺らも行ってたか。 |
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RYO: |
広島とか。 |
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TAL: |
じゃあ、俺らがちょっと毛が生えた程度で、彼らがもうちょっと生えた感じか(笑)。 |
| RYO: |
全国展開真剣に考えたのはこのバンドになってからですから。 |
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―考えてみると、20歳くらいで出合ったメンバーと現在に至るまで続けているって凄いことですよね。 |
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| RYO: |
今思えば、ですけどね。 |
| TAKA: |
でも、揃ったときは凄いことが出来るっていう感じはありましたよ、当時から。この5人ならっていう。 |
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―そうやって集まった際にですね、共通言語となりうるミュージシャンとかジャンルはなかったんですか? |
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TAL: |
んー、邦楽やったら、BUCK-TICKとかはみんな好きだったよね。あと、ソフトバレエとか。 |
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TAKA: |
打ち込みとか使って、内へ内へと行くようなものは好きでしたね。 |
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MASATO: |
洋楽だとジーザス・ジョーンズとかマリリン・マンソンとか。 |
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―皆さんが「格好いい」と思うもののツボってどこらへんにあるんでしょう。 |
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MASATO: |
例えばギターの場合、荒いカッティングの中に入るチョーキングとか。……んー、「これ」って言うのは難しいですね。流行りも自分らの中で変わっていくんでね。ミディアム・テンポで、クールで、単調な中にでもメロディがあるような。 |
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―TALさんはどうです? |
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TAL: |
非現実的な人がステージに立ってると格好いいなって思いますね。普通にTシャツ・ジーンズでやっているのもいいんだけど、ファッション的に尖ってる人に興味があるというか。とっかかりは音楽より見た目かもしれない。 |
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TAKA: |
俺は有無を言わせぬダイナミックさみたいなものに惹かれますね。「なんじゃこれ?」っていう感覚が大事ですね。 |
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―音楽を聴くときにヴォーカルが先ず入ってくるほうですか? |
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TAKA: |
いや、そうじゃないですね。サウンドを先に聴くほうじゃないですかね、ヴォーカリストにしては。 |
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―じゃあ、ヴォーカリストを志したきっかけって何ですか? |
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TAKA: |
なんとなく(一同笑)。最初はギターをやりたくて。それがヴォーカルが足りないからってMASATOに言われて(笑)。やっていくうちに面白みというものも出てきた訳ですけど。それはそれでアリだったと思ってますけどね。サウンドの一部って考えているので。色んなトーンを使い分けるし。 |
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―ちょっとここで、さっきから喋ってないMASAKIさんにもお話を伺いたいですね(笑)。 |
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MASAKI: |
TRANSになってからずっとそうなんですけど、シーケンスでドラム以外の音がループしていて……っていうときの状態っていうのが自分にとってはツボなんですよね。 |
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―自分で叩いていて、はまった感じがするときの心地よさっていう意味ですか。 |
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MASAKI: |
うん。でも、シーケンスループを合わせて全部生でやれたらいいんじゃないかっていう部分ではなくて、自分の生のドラムの音とどう共存できるかっていう。それが楽しいんですよね。よくバンドはタイコで決まるって言いますけど、それは常に考えてます。 |
| RYO: |
ツボにはまる音楽って、自分にとっては隙のない音楽なんですよ。すべてに意味があるっていう。それはロックであろうがポップスであろうが演歌であろうが同じなんですよ。余計なものが一切入っていない音楽。コピーしたくなるって、そういうことだと思うんですよ。僕はベースですけどギターでコピーしたりもしますし。
だから、楽曲を自分たちで構築していくときにも、基本「シーケンスを入れなきゃいけないって」考えている訳ではなくて、必要だから入れるんですよね。ループとドラムとの絡みでグルーヴを作るっていうのもひとつの手法ではあるけれども、要らないと思ったらループは切りますし、逆にループじゃなきゃ駄目だっていうときにはドラム叩かせないし。僕がベースを弾かないときもあるし。1音1音に理由付けがないと。常に完成形を見て作っていかないとって思ってます。 |
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―どういうやり方で曲を作ってらっしゃるんですか? |
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TAKA: |
だいたい、作曲者が構築してきます。 |
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RYO: |
7〜8割くらいまで作り込んだものを持っていきますね。 |
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―では、作曲した方のイメージをどこまで再現するか、という感じなんでしょうか。 |
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TAKA: |
勿論アイデアは出し合っていくんですが、セッションして作り上げるというよりは、作曲者が絵を描いてきて、それをよりよくしていく、という作業ですね。 |
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―つまり、他のメンバーに「こういうものを作りたい」とプレゼンテーションする訳ですか。 |
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TAKA: |
まあ、そうですね。 |
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TAL: |
その段階でみんなが納得してなかったら先に進めないし。 |
| RYO: |
その辺りのジャッジは結構ドライなんですよ。 |
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―じゃあ、作っていった曲をめためたに言われて没にされちゃうこともあるわけですか。 |
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TAL: |
それは優しさで……ないですね(一同笑)。その曲の話に誰も触れないとか(笑)。10年目に入るとなると、そういう呼吸も覚えて。 |
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―そういう手法を採るようになったのは、結成当時からなんですか? |
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TAKA: |
いや、結成当時はジャムっぽい感じでしたね。 |
| RYO: |
リフ1個からみんなで作り上げたりとか。でも、こっちに来て思うようにスタジオに入れない現状があったりして、それなら自宅である程度作り込んでいこうかと。機材も充実してきたことだしって。 |
| TAL: |
結成当時は殆どTAKAがメロディ作ってたもんな。 |
| TAKA: |
うん、スタジオで少しずつ出来ていく曲に少しずつメロディつけていったりして。 |
| TAL: |
今はメロディまで入れていきますからね。 |
| TAKA: |
まぁ曲によっては、DEMOを作りながら作曲者と一緒にメロをつけていったりもしますね。実際に歌を録りながらね。「HOLE〜」の曲はほぼ全部そういった感じだね。 |
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―皆さんそれぞれ曲を作られるんですか。 |
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―それはバンドとしては結構珍しいことのようにも思えますが。 |
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―楽曲のヴァリエーションの多さは、全員がそれぞれ作曲することが理由ですか。 |
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TAL: |
んー、でも最近はそのヴァリエーションを減らしてきてるつもりでいるんですよね。 |
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―それはTRANSTIC
NERVEのカラーを明確にしたいから? |
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TAL: |
そうです。メジャーでやってた頃はこれは誰の曲やなって一発で判ってしまうくらいだったんで。もうちょっと縮めてTRANSTIC
NERVEとしての曲を作ろうと。作曲者がどうこうではなく、バンドとしての音楽を見せていきたいって考えているんです。 |
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―その「TRANSTIC
NERVEらしさ」というのは、どういうものなんでしょう。メンバー間は空気だけで判っているのだとは思いますが。 |
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TAL: |
んー、それを言葉にするのは難しいですね。 |
| MASATO: |
自分たちでもそれを表現しようと数々の言葉を使ってはいるんですけど、この空気を言葉では説明できないですね。 |
| TAKA: |
うん、話し合ったりもしたけど、言葉では無理ですね。 |
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―じゃあ失礼な質問をしますけど、ファンの方が敢えてTRANSTIC
NERVEのファンをやっている理由って何だと思いますか? |
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TAKA: |
その得もしれん空気を好きでいてくれてるんだと思いますよ。これだけ色々な音楽があって、勿論客観的には見れますけど、何かの言葉を使って、それに向かっていっている訳ではないんですよね。 |
| MASATO: |
やっぱり空気感だと思いますよ。 |
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―ライヴを拝見していると、ストイックなイメージがありますよね。 |
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―観客に楽をさせてやらないっていうような緊張感も感じるんですけど。 |
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MASATO: |
僕らにとっては、楽曲をライヴでいかに再現するかということが重要な訳で、そこがやっぱりストイックになる理由だと思います。 |
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―そのストイシズムというのは、皆さんが持っているものなんですか? それとも、このメンバーが揃うと醸し出されてくるものなんですか? |
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TAKA: |
揃うと、でしょうね。ひとりひとりがそんなにストイックな生活をしている訳ではないと思いますよ(笑)。 |
| TAL: |
TRANSTIC
NERVEというものを作り上げるときにはそういう方向に向かうんです。 |
| TAKA: |
まあ、好きなんでしょうね。簡単に盛り上げるとか、そういう方向には行かないですね。今の時代のメインだとは思うんですよ、判りやすいメッセージで、上げていこうっていうのは。 |
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―この10年間ずっとそういう感じなんですか? |
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TAKA: |
いや、違う(笑)。 |
| MASAKI: |
でもずっと持ってはいましたよ、そういう部分では。 |
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―リスナーに対する媚びのようなものを持っていた時期もあった? |
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RYO: |
うん、そういう時期も経験しましたね。 |
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TAL: |
全然ありましたよ。ストイックな楽曲を作っていても、メジャーではやめよう、みたいなものもありましたし。今はそういうのを取っ払ってますから。昔やりたかったけどやれなかったものをやってますね。TAKAも突き詰めたいものを突き詰めていっているし。 |
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―99年にメジャーデビュー。皆さん、音楽で食べていこうとずっと思ってらしたんですか? |
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TAL: |
その当時は思ってましたね。今は逆にバンドで食えていけなくても、これをやっていけるんだったらバイトしててもいいんじゃないかって思えるようになりましたね。バイトしたくないけど(笑)。 |
| RYO: |
結成当時はメジャー指向が強かったです。 |
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―いわゆるビジュアル系? |
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TAL: |
そうそう。今もそうや(一同爆笑)。 |
| RYO: |
凄い沢山バンドがありましたからね。ビジュアル系ならデビューできるみたいなブームがあって。 |
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―そういうブームのただ中で出てきて、10年間メンバーチェンジもなく続けてこれたのはどうしてだと思います? |
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TAL: |
柔軟性があるし、流行りに敏感だし、向上心とかが同レベルなんですよ、みんな。ひとり飛び出して「俺はこうしたいんや!」って言うと「お、俺もそう思っとったわ」「俺もや」みたいな、そういう波も近いし。 |
| TAKA: |
だから本当に、月日が経っても尊敬できる部分が在りつづける人間と出会ったってことでしょうね。それがなかったら続けてこれないでしょう。 |
| TAL: |
ひとりひとりを理解して、凄く魅力のある人間だと思ってるんですよ、俺らはお互い。 |
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―皆さんお互いのことが大好きって雰囲気はありますよね。 |
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TAL: |
そうそう。他のバンド見てても例えばMASATO以上の奴が見えない、TAKA以上の奴が見えないっていうね。もしそういう人間が見えていたらそっちに行ったかもしれないけど、いない。だから続いたんだと思いますよ。……はい、相槌相槌(一同笑)。 |
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―あとはやっぱり、全員対等だからなんでしょうね。 |
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全員: |
(口々に)そうそう。 |
| RYO: |
長く続けりゃいいってことでもないと思うんですけどね。 |
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―いや、でも長く続けるというのは説得力ですよ。続けてきたからこそ出てきたものが説得力。 |
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TAL: |
別にメンバーチェンジしたくないと考えている訳でもないんですよ。もしそう思うメンバーがいたら替わるだろうし。だから、メンバー間で緊張感もある。俺ひとりだけ解釈が違っていたらという怖さもあるし、バンドの雰囲気を見抜けないで曲を作ってしまったらという恐怖心もあるし。 |
| TAKA: |
ただ、自分が実現したい音を作り出していこうとするときに、今以上のメンバーがいるとは思えないっていうのがあるんですよ。 |
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―危機を感じたこともありました? |
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TAL: |
2〜3年前にありましたね。何枚かミニアルバム出して、このままじゃあかんって思いました。動員も下がっていく一方だし、バンドとしての方向性に迷いがあって。「RAISE A FLAG」っていうアルバムを出したことで越えましたけど。 |
| MASATO: |
以前は中途半端感があったんですよね。バンドとしてのカラーが定まってないと。 |
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―それまでは試行錯誤しながらも前に進もうとしてたのが、一度立ち止まってみようと思ったという感じですか。 |
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TAKA: |
そうですね。インディーズに戻ったときに、それまでついてきてくれた人たちのことも勿論考えてはいるけれど、新しい自分たちの音を固めていこうって。リスクも背負って。 |
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―ところで、8月に出た「HOLE
IN THE WALL」、これはアグレッシヴなアルバムだなという印象なんですが、コンセプチュアルに作ったものなんですか? |
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TAL: |
本来はライヴやったり普段話したりしていく中で作っていくんですけど、今回は「HOLE
IN THE WALL」というキーになる楽曲が出来たことで、それに沿ってアルバムを作ろうと。暗黙の了解で。 |
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―楽曲はライヴでやっているものを音源化するんですか? |
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TAL: |
いや、殆ど新曲。CD作ってからライヴでやるんでリハしよっかって、初めてメンバーで合わす。 |
| RYO: |
その前に全員でコピーする時間があるんですね(笑)。 |
| TAL: |
DTMの時代だから、それはいいやり方だと思いますね。コンピューターと頭の中だけでロックを作るっていうのは、この時代は出来なきゃいけないと思うんですよね。 |
| TAKA: |
スタンダードでしょうね。 |
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―詞を書くときに、何を表現しようと考えてらっしゃいますか。 |
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TAKA: |
やっぱり、自分の内面の動き、ですよね。ただ、それはTRANSの世界の中で表現することで。「ああ、今日は天気がいいな、公園でひなたぼっこしたいな」みたいなことを表現しようとは思わない。やっぱりこのメンツで作り上げていく音の世界をより膨らませるというか。だから「自分」を表現しようとか、勿論自分は含まれているんですけど、作品を作っているという感じはありますね。日記を書いているというよりは映画を作っているという感じ。自分の決めた枠の中で表現することを考えてます。 |
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―10年目、06年に何かやろうとかやりたいことがあれば。 |
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TAL: |
ブームを作りたいですね。俺らが先駆けになって。俺たちだけじゃなくて、周りを引っ張ってっていう。全体的なモーションを起こしたい。 |
| TAKA: |
一緒ですね。こういうバンドがある、格好いいんだぞということをまず示さないと、その先に行くのはしんどいかなと。 |
| MASATO: |
10年というのを意識したことはなかったんですけど、でも10年なので、自分としては何か確信を手に入れたいですね。どこに行っても恥ずかしくないものを持っているので。 |
| MASAKI: |
周りを巻き込んでいく中で、中心でいたい。そういう1年にしようと思ってますね。10年っていうのを色んな人に言われるんですよ。だから危機感もあるし、緊張感もある。 |
| RYO: |
「これがTRANSTIC
NERVEだね」って言われるような音を作りたいですね。ドラムのキックの音ひとつとっても判るような。 |
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―今まで蓄積してきたものを、どう出していくかという段階なんでしょうか。 |
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TAKA: |
単純に試したいって思います。凄くアウェイなところでライヴをやったりとか。決まったライヴハウスで決まった対バンでやっていくようなヌルさのようなものもあると思うんですよ。そこを出て試したい。 |