ミュージックウェブマガジンばんび
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ばんびが注目するイチオシ☆BAND紹介。
CAST No.27 Velvet Spider
MeGAROPA
6月にライヴ盤を発表したVelvet Spiderがアルバムをリリースする。インタビュー中でも語られているように、このアルバムは新しいバンドの1stという色合いが濃い。
前回のインタビューから1年。彼らはどんなバンドを作り上げ、作品に昇華したのか。「Wash & Burn」とは、どのようなアルバムなのだろうか?

MeGAROPA:tezya
Vocal.  Ken-ichi
MeGAROPA:araki
Guitar.  JIMMY
MeGAROPA:tezya
MeGAROPA:araki
 
 
 
 
 
―今回のアルバムどのようなスタンスで作られましたか?
JIMMY: 次のアルバムは自分たちが溜めていたボキャブラリを出すという展開もあるかと思うけど、今回はこのメンバーでのファーストアルバムだという意識が強かったから、先ずはバンドの存在意義というものを出したかった。ライヴはKen-ichiが入って最初のときからいいものが出来ていると思ってたから、あとは作品としてのアルバムをって考えてた。ライヴアルバムもその流れの中で出したものだし。
―ライヴアルバムをレコーディング中に出されましたけど、作品としてのアルバムを出す前にライヴ盤をリリースしたのはどうしてですか?
JIMMY: きっかけは、ライヴを録音したものがあって、あるときBackyがTDしたものを聴いていて、これ面白いじゃんと。
Ken-ichi: その時点ではまだアルバムがいつ出るというようなはっきりしたことが決まってなくて。で、俺としては、自分が入った音が欲しかった。ライヴは何回もやっていて、会場では自分の入っていないアルバムが売られている。それが凄く……やっぱり堂々と「買ってください」って言いたいんだけど、言えないっていうね。それにもやもやしてたの。で、JIMMYが「これ出してみようよ」って。俺にとっては名刺が出来るわけだから、出したいなと。
JIMMY: ノリとしてはブートレグだから。もし正規のライヴアルバムを作ろうということが先にあったら、そのための準備をしたと思うけど。今回はブートレグの良さというか、ライヴレコーディングを意識しないでやったら面白いものが出来るんじゃないかって。じゃあ何回か分の音を録って、セレクトしようと。
―敢えて全部を新曲にはしていないですよね。
Ken-ichi: ライヴ重ねていくと、以前の曲も自分のものになっていくでしょ。だから、この時系列で出すものとして考えた。
―自分のものとしての手応えを感じたのっていつ頃ですか?
Ken-ichi: かなりあとだと思うよ。2、3回ライヴやってからかな。単純に、元々あるものを自分が歌うっていうことに関してはそんなにかかってないと思うんだけど、バンドとしては掴めなかったものがあったから。今はみんながこう来るだろうなっていうのが見えてきたけど。こう来るだろうな、こう来てほしいなっていう中で。
―自分をどう出すか?
Ken-ichi: うん、そうね。メンバー内で争うことって殆どないんだけど、半笑いの闘いというか。ただ、俺が例えば「これどうよ?」って出すときには、JIMMYが何て答えるかはもう判ってる。で、そのうえでどう説得しようかって。お互いがそう。それがどんどん重なっていけば、もっともっと解りあえるというか。やっぱ年代も違うし、聴いてきた音楽も違うし、そこで1個のものを作るなんて無理だから。だから俺ら音楽でよかったなと思うよ。映画とかだったら、もっと侃々諤々してたと思うもん。音楽だから、1曲ごとに色を分けることが出来る。それが今回のアルバムでは出てるんじゃないかな。
―JIMMYさんは作曲するときにどの程度まで作り込んでいらっしゃるんですか?
JIMMY: んー、80%くらい。スタジオで、アコースティックギターでAメロBメロまでのものがある、これを発展させないかっていうことも大昔はやったことがあるけど、凄く時間がかかって。Velvetの場合アレンジが凄く重要だから、どうしても作曲=アレンジを含めたものになるね。
―80%まで作っても、頭の中にイメージとしては100%のものがあるんじゃないですか?
JIMMY: いや、それはないよ。Ken-ichiの歌が入って、Roger、Backyのリズムがあって、それで100だから。それに80まで作ってスタジオに入っても、1回また下がるわけ。0になることはないけど。
―Ken-ichiさんの書く詞について、JIMMYさんからオーダーが出ることはあるんですか?
JIMMY: ないですね。Ken-ichiと初めてスタジオに入ったとき、噂通りというか、いいヴォーカリストだなと思ったし、要するにHappyだったわけね。ただ、歌詞についてはあまり意識していなかった。プリプロやっているときは歌詞というよりも言葉が断片的に入ってくる感じで。それでも伝わってくるものはあって。実際にレコーディングで歌詞があがってくるのを初めてちゃんと見て、才能すげーじゃんって。
―Ken-ichiさんは、以前は自分の経験を歌詞にするというスタンスだったかと思うのですが。
Ken-ichi: 変えました。変えたといっても、嘘ではないのね。想像で歌っているわけではない。ただ、考え方が変わってきたのかなという気はする。だから、全く起きていないことを書いているわけではないけれども、シチュエーションが違っても通じるものってあるから、それを歌ってもいいかなって気がしてきたの。昔はひとつの感情を歌うために、自分の記憶を毎回探ってた。だけど今はそういうことをしなくても引き出せるようになってきたというか。それを言うために説明しなくてもいいんじゃないかって。前は説明しないと判って貰えないんじゃないかっていう強迫観念があったの。きっちりシチュエーションを書かないっていうのは、俺の試みでもあるんだけど、それも突然始まったわけではなくて、徐々にそうなってきてた。今振り返ってみるとね。
―今回は観念的な詞が多いかなと思うんですけど、一人称を敢えて避けてるんですか?
Ken-ichi: それはね、悩んでるんです、まだ。Valentineのときは「僕」でよかったんです。「俺」って歌ってるのもあるんだけど。このバンドで「僕」って誰なんだろうって思って。歌っているのは俺なんだからどれでもいいだろうとも思うんだけど、一人称ってバンドのカラーを決めるものだとも思うんだ。だからそこはまだ考えてるというか、もう少し時間が欲しいところ。1曲1曲を積み重ねていくうえで見えてくるんだと思うんだけどね。いいとこ聞いてくれたねー(笑)。
JIMMY: 俺ね、自分で文章書くときに「僕」も厭だし「俺」も厭だし「私」も違うって、一人称使わないもん。英語みたいに「I」だけだったらある意味、自由だろなって思うよ。
Ken-ichi: それはやっぱり大事にするから迷うんだよ。考えない人はさらっと書けるんだと思うし。
―ではKen-ichiさんにとっては、詞に関しては試行錯誤中?
Ken-ichi: いや、でもそんなに今回は時間かかってない。以前みたいに飲まず食わずで閉じこもってっていうのはなくなったね。
―Ken-ichiさんは、以前は「私」について歌ってきたから、毎回自分と向き合っちゃってたっていうことかなと思うんですが。
Ken-ichi: そうだね。1曲ずつ向き合っちゃったからね。物心ついてから今までを、毎回なぞってたから。
―それは自罰的になっちゃうということですか?
Ken-ichi: というより、籠もっちゃうから、飛び立てないというか、明るい曲でもどこか毒を含んじゃってたと思うんだよね。でも、それはかなりなくなってきたかな。
―でも「どうして自分にOKって言ってあげないの?」という感じはするんですけど。
Ken-ichi: それはやっぱり俺がそういうものが好きだからだろうね。単純に明るいものを見せられても、希望を感じることが出来ない。むしろこういう面もある、ああいう面もあるって言われるほうが、俺は希望を持てる。
―マイナスから常に評価するっていうことですか?
Ken-ichi: それね、いちばん最初の……Valentineがまだアマチュアで、FOOL'S MATEの取材受けたときにいきなり言われたよ。「あなたの歌詞はみな負のパワーに満ちている」って(笑)。当時は全く解らなかったけど、そういうことなんだろうね。
JIMMY: 結局憎しみとか哀しみとか、マイナスの感情? そういうことって、情熱があるから出てくるものでしょ? 見えているものだけが書かれるのではなく、ダークな部分というのは、固執した情熱があるから美しいわけで。俺の場合、ダークなもので惹かれるものには何かしら美を感じるし、それがあってこそ作品だと思うしね。多分そういったことが逆にリアリティだと思うのね、作品の。
―Ken-ichiさんのリアルは、JIMMYさんにとってもリアリティがあるということですか?
JIMMY: 伝わるものがあるよね。俺はここ何年も歌詞は書いていないけれども、やっぱり自分を責めれるところは責めるってのはわかる。でも行き着くところは自分の美意識かも。
Ken-ichi: 絵でいうと、明るさを表現するためには暗さを入れなきゃ駄目じゃない? 写真でも明るさを撮ろうと思って太陽撮るばかはいないじゃない。それが大事なんだと思う。普段歌詞を書くときには意識してないけど、やっぱり対比させているし。別に俺は「負」を出すことによって、自分の作家性を出そうと思っているわけじゃない。初対面の人間に暗さを出すことなんてないでしょ? みんなそういう上っ面を持っているし、でも内面には暗さも持ってる。俺はその両方を出したいと思っていて、こういうふうになったんだよね。
―Ken-ichiさんが探っているものというのは、普遍性ですか?
Ken-ichi: んー、俺にとってはエモーションがいちばん大事なわけで。それを表現するために映画的な手法を使うこともあるし、絵的な手法を使うこともある。でも、結果的に感情の動きをどう出すかが大事なわけ。俺の感じたものと同じものを、シチュエーションが違っても感じてほしいと思うし、それを表現することが目標なの。だから大枠が変わっていても、そこに到達していれば俺はOKかなと。
―対比ということでお聞きしますけど、JIMMYさんの作る曲というのは必ず明るい部分が入ってきますよね。
JIMMY: ダークと華のない暗さはまた違うしね。表現としてのダークなものは好きだよ。ポップなものっていうのは、俺にとってはちゃんと相反する要素も入っているのが理想だね。デヴィッド・リンチの映画で50年代60年代のベタなヒット・ソングを使っているっていうのはそういった意味合いへと解釈してしまうし、好みとしては、たとえば、めちゃめちゃポップなものにシニカルな要素が歌詞に入っていれば、それはそれでクールな持っていき方だと思う。そういう好みはあるかもしれない。
―JIMMYさんと自分の考える「ポップ」というものが違うような気がしたので、敢えて「明るさ」という言葉を使ったんですが。
JIMMY: ああ、そういうことね。
―アルバムを作るスタンスとしては、構築し尽くした作品として出すというものと、現在の記録としてのレコードを作るという振り幅があると思うんですが、今回のアルバムは前者であるという気がするんですね。そのせいかライヴとの違いを凄く感じるんですが、これは意図的なものなんでしょうか?
JIMMY: 作曲の時点でライヴヴァージョンよりも作り込んだ完成形のイメージがまずある。で、更にレコーディング中で生まれるアイデアもあり、流れの結果というか、作り込み方がある程度は変化する。でも、3ピースのライヴでどこまで再現が可能かという幅は常にあるので、アレンジも制限せざる得ない。そこのバランスには特に気を使う。それにしても今回は完成形からライヴヴァージョンへという順ではなくライヴで散々披露したものの完成型を出すわけだから、通常とは逆な面白さもあるんじゃないかな。
Ken-ichi: メンバー以外がライヴを観て、アルバムを聴いたときにどれくらいのギャップがあるのかは判らないんだけれど、そんなに変えているつもりはないんだよね。リハーサルの段階から、このアルバムに近い音を頭では鳴らしてる。ただ、ライヴではそのために何かのパワーを落としたり誰かが引っ込んだりする必要はないと思うから、全員のパワーでがんと行ってるんだと思う。
―ライヴでは突出させるものをクリアにして、アルバムでは全体像を追うということですか?
Ken-ichi: そう。匂いとかね。だからそういう意味では判るけど、俺らとしてはそんなに違うものを作った記憶はない。ただ、JIMMYがサウンド・プロデューサーとしてどう見ていたかというのはあると思うけど。
―ライヴを観ていて不満があるとすればKen-ichiさんの歌が巧すぎるっていうことだったんですね。それがアルバムでは感じられなかったんです。
Ken-ichi: あー、それはライヴのテンションというのがあると思う。やっぱりライヴだと自分がいちばん通るであろうという呼び声で歌ってるから。ただ、先にアルバムを聴いてからライヴで歌ったら、そんなことは言われないと思う。
―ところで、アルバム・タイトルが「Wash & Burn」なのは何故ですか?
JIMMY: 色々候補はあったんだけどね。FuckからLoveまで(笑)。ということは、これというものがなかったってことだけどね。
Ken-ichi: 1曲目に持ってきてるというのが先ずあって。このバンドは色々なものを持っていると思うんだけど、直球な感じがこの曲にはあるし。
JIMMY: タイトルはそんなに重要ではないね、今回は。
―ということは、アルバム全体としてコンセプチュアルなものは出していないと。
JIMMY: うん、強くない。ただ、アルバムであるといういちばん大事なところ……これは約1時間ほどの旅でもあるわけで、その流れ、ストーリーはちゃんと考えてもいるから、そういったトータリティはあると思う。でもコンセプトというものはほとんどなくて、むしろバンドとしての存在感を出すほうに集中した。
―そういうことは言葉で確認しているものなんですか?
JIMMY: いや、改まってそういうことはしないよ。4人でリハをやっていて、その都度出てくるものはあるけど。
―思ったことを、溜めずに出していくことを意識しているとか?
JIMMY: いや、むしろ言い過ぎるというか、もっと考えて出さなきゃと思うけど。日常生活ではある程度オトナの視点を持たなきゃと思うんだけど、音楽のことになるとそういうこと考えられなくなっちゃう。
Ken-ichi: でも大人の視点のようなものはあるよ。やっぱ年長者の貫禄というか。それは口に出すこと出さないことじゃなくて。単純にバンマスとかリーダーとかいうんじゃなくて、ある。説得力みたいなものが。
JIMMY: でも俺、溜めてないよ。
Ken-ichi: それは他のメンバーが溜めさせないように持っていってる部分もあるから。そういうのはお互いあると思うよ。
―今回のアルバムって13曲ありますけど、一貫するものがありますよね。
JIMMY: 全体の秩序があるよね。ちなみに俺は作品作るときがいちばん真面目だから(笑)。
Ken-ichi: そうやってJIMMYが秩序を保とうとするから、俺はそのうえで好きなことが出来るんだと思う。だからいいバランスなんじゃないかな。ここにもうひとり別の秩序を持ってる人間がおったら、大変だと思うもん。
JIMMY: センスはトータリティでもあると思う……。時間も空間も含めて。人間の人生が百年あるとするなら、その中で何をするかってことだと思う。音楽も一曲の中にイントロがあって、ビート感、展開があって終わりがあってっていう、すべてがそういうふうになってる。俺自身の拘りになるけど、やっぱり「時間には勝てない」ってことでもある。
―Velvet Spiderを始めて間もない頃、JIMMYさんは「王道をやりたい」って仰有ってましたよね。
JIMMY: それは葵がヴォーカリストだったっていうのが大きいよね。彼と俺の接点が王道であり、ある意味70年代80年代の様式美だった。AEROSMITHのような、Led Zeppelinのような、ガンズのようなっていう。それは彼の好みもあったし、俺の興味もそっちにあったからね。でも今はそうじゃない。これはロックの王道ですっていう、そういう感覚はないね。
―今はどういうものがテーマになっているんですか?
JIMMY: なんだろうな……各メンバーの特異なところが出てるというか。音楽的スタイルで言うと1個で括れないかなと。俺は音楽のジャンルの分け方というのがよく判らないんだよね。1stのVelvetの場合は、何か昔あこがれたミュージシャンへのオマージュ的なニュアンスもあったと思うんだけど、今回はないね。
―今まで、バンドなりユニットなり始めるときには、必ずテーマがありましたよね。Ken-ichiさんが加入して、新しいバンドだという意識があると仰有ってましたが、ではその新しいバンドにおけるテーマというのは何なんでしょう。
JIMMY: 今はまだ完全には判ってないと思うんだよね。
Ken-ichi: それが、さっき俺が言った「掴めてないこと」なんだと思う。どう受け取られるかを、逆に俺は確かめたい。それによって新たに始められることもあるだろうし。
―拡がっていく方向で。
Ken-ichi: うん。例えばJIMMYが「俺ギターやめてピアノ弾くわ」ってなったとしても、変わらないと思うんだよね。その楽器に合わせて楽曲を作ったとしても、「らしさ」はあるだろうし。そういうものがあるバンドだと思うんだよね。何かを確立したメンバーが揃っているわけだから、どう転んでもそう変な方向には行かないというのはある。
―拡がっていっても、繋がっているというのは判るんですけど、それが何なのかが知りたいんですよね。
Ken-ichi: それは聴いた人が感じるものなんじゃないかな。俺らはもう慣れてしまってるから、判らない。
JIMMY: 例えばLed Zeppelinの1stっていうのはブルース・ロックであったりとかアート・ロックだとか色んな呼び方をされていたと思うんだけど、凄い勢いを感じるわけ。でも、俺が好きなのは1stじゃなくて、もっとコンセプチュアルで無駄なく洗練されている後期のPRESENCEなんだけど。ただ、初期の強さというのは絶対あると思う。そういうものを今感じているし、だから救われてる。失敗してはいないってね。だからコンセプトとかジャンル分けとかに頭が行かないっていうのは、巧く行ってる証拠でもあると思う。
―知らずに聴いたら、こちらのほうが1stアルバムだと思ったと思うんですよ。
JIMMY: ああ、緊張感があるからね。
―1stアルバムって、そのとき持っているものを全部出すじゃないですか。そういうある種のとっ散らかった感じというものがあるような気がするんです。ただ、それが意図して出されたものかどうかは判らないんですよね。
Ken-ichi: 俺は意図してなかったけど、JIMMYは意図してたと思うよ。俺の歌い方ひとつにしても、方向付けというものはあった。それはジャンルとかそういうものではないけども。
JIMMY: このメンツでいいライヴをしたいと思うし、とにかくこのアルバムに関しては、なにか強いものがあって……意気込みが違う。1stのときはレパートリーを増やそうというのが先ずあったけど、今回メンバーに対してもKen-ichi以外はもうよく解っているからある意味やりやすい部分もあったし、でも拘りというか、前よりも時間をかけた分、結果的にいいものが出来たから満足してる。
Ken-ichi: なんでも出来ちゃうんですよ、このバンドって。今言っている衝動みたいなものが次に出てくるかは判らないけども、別に意図せずに出来た音なので、尚且つ新人ではないので、また「1枚目みたい」っていうアルバムが出来るかもしれないし、ロック・オペラが出来るかもしれないし。コンセプトがあったかなかったかといえば、あるんですよ、絶対に。ただそれを言葉で説明できないから困ってるわけで。
JIMMY: ともかく現時点でVelvet Spiderのいちばんストレートに自信を持って出せるものは出したと。この1年で作り出したものとしてOKかと。そりゃ作業中にメンバー同士で色々意志の疎通とかでかなりあったけど、努力は実ってるなと。これで闘えるなと。
俺はなんでこんなに拘ってるのかって、自分の拘りについて考えてもみた。音楽好きだから、ライヴ楽しいからって、理由って色々あると思うんだけど……要するに俺は日常のあらゆる怒りの的に対して攻撃してるんだとも思う。10代の頃からなんでロックやってるのかっていうと、やっぱり何かしら怒りの対象があるからなわけで……。アメリカの少数派権力者が速める人為的な地球温暖化から、隣のビルの工事の騒音、あげくには自分の内面にまで、やっぱり不満なわけ……。
―理想は高いですよね。
JIMMY: 理想かどうかは判らない。どうして色んな拘りがあって、作品作ってライヴやってるのかというと、それが楽しいというより、根本に不満や怒りがあるってことで。満足できてないというか。なんてことない、俺の言ってることって、ストーンズが出てきたときに言われていたことと同じなだけなのかもしれない。でも、そんなことは知らない。過剰な消費とか破壊がロックであるという意味なんかではなく。まぁ……このアルバムがあることによって怒りやすくなった……とはいえる。
Ken-ichi: ドMやな。
JIMMY: 変化しなきゃ昂揚感てない。意味や幸福が存在しないと知りつつも意味を見つけたいと思うし、幸せだと感じるためには平穏な日常を切り開いていかなきゃ、と思う。アルバム1枚作った充実感もそこかなと。だって、これでOKならもう作らないと思うしね。
―アルバムが出て、一段落という感じですか、それともやっとスタートという感じですか?
JIMMY: スタートのほうが近いかな。これがあるから色んなことが出来ちゃうなって。
Ken-ichi: 俺としては待望の、ですから。勿論やってたときは必死だったんだけど、今思うといつの間にか自然に出来てた感じ。仕事の中に組み込まれた1枚って感じがしないの。頑張ったご褒美にアルバムがあるっていう感じで、幸福感がある。
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インタビュー中に何度も「闘う」という言葉が出てきた。
おそらく「Wash & Burn」は闘う「武器」であるだけでなく、「手段」でもあり、「目的」でもある。
五感を研ぐこのアルバムの、何よりも先ず手触りを確かめてみてほしい。

 [ Velvet Spider Official Site ] http://www.street-sounds.co.jp/vs/
Velvet Spider
Vo. Ken-ichi
G. JIMMY
B. Backey
Ds. Roger
LIVE INFORMATION
12.10 渋谷 club asia
1.13 心斎橋 AtlantiQs
1.14 神戸スタークラブ
   
12.25 日本武道館
天嘉・伍 -DANGER X-
インストアイベント
12.9 HMV横浜VIVRE店
12.16 HMV心斎橋店
12.17 タワーレコード
梅田NU茶屋町店
 
 
 
・CD・
Information
MeGAROPA
「Wash & Burn」
2006.12.6 Release

DANGER CRUE RECORDS
(XNDC-10004)
 \3150(tax in)
1. Wash & Burn
2. Make My Day
3. Ask
4. (I'm so)Tired Of This World
5. Stabbing Phrase
6. バラ色に砕け散る想い
7. Speak
8. Fallen Angel
9. Stay Together
10. Pray-ground
11. ファーレンハイト
12. 戦場の花
13. picaresque
------BACK NUMBER------
Cast 1.Spy"C" Dildog
Cast 2.OOLONG CHILD
Cast 3.MOSQUITO SPIRAL
Cast 4.FANBLE
Cast 5.wash?
Cast 6.GARGOYLE
Cast 7.Grand Nude
Cast 8.HER CIGAR
Cast 9.THE EASY WALKERS
Cast 10.VooDoo Hawaiians
Cast 11.MeGAROPA
Cast 12.The GRAPPS
Cast 13.MUTE
Cast 14.カリキュラマシーン
Cast 15.GARGOYLE
Cast 16.
BARBIE ATTACK DOLL(S)
Cast 17.Velvet Spider
Cast 18.ALL TOMORROW'S PARTY
Cast 19.marmite
Cast 20.TRANCETIC NERVE
Cast 21.ズクナシ
Cast 22.Lynx
Cast 23.LΛQUE
Cast 24.MeGAROPA
Cast 25.ミホミホマコト
Cast 26.pinfla
Cast 27.Velvet Spider
・Interview & Writing・
t_in
   
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