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秋間経夫 (AKIMA & NEOS)
Interview
1/2 Crossroad of 27 (27歳の岐路) |
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転機という意味では、イカ天こと「イカすバンド天国」への出演が大きかったと思う。
27歳の頃何をしていたかという質問には「自分たちで初めてアルバムを作ったのがちょうどその頃」。
それまでの音楽活動を、目に見えるカタチにしたことで、「如何に届けるか」を考える秋間経夫の射程距離は広がったといえるのではないだろうか。 |
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-秋間さんは元々グラム・ロックがお好きなんですか。
グラム・ロックって括りは難しいんだけど、僕はロックを聞きだすきっかけがT.REXだったんですよ。それでT.REXにのめり込んでて、それで今日に至るって感じなんです。凄く簡単なんだけど(笑)。
最初聴いたのは小学校の6年生くらいかな。グラム・ロック的な見た目っていうのは全然関係なかったんですよ。音楽とかあの声とかが、今まで自分が聴いてきたものと全く違ってて。小学生だから、耳にするのって歌謡曲とかじゃないですか。それとはえらい懸け離れてるものだったんですよね。
-小学生が耳にする機会のある洋楽といえば、そのころだとビートルズとか、モンキーズとかですかね。それとはある意味真逆な感じがするんですが。
そうですよね。最初に聴いたのが「Solid
Gold Easy Action」って曲で、当時シングル盤で聴いてたんだけど、最初回転数が間違ってるんじゃないかと思った(笑)。演奏もああだし、声もああじゃない? 早回ししてるのかと思って「あれ?」って。
普通の人だったら他のロックとかも聴いたりするんだろうけど、俺はそういうの殆どなかったんですよ。他のを聴いてもつまんなくて。
当時レコードとかみんな買うでしょ。中学生くらいになると洋楽もね。僕、T.REXしか買わなかったですもん。他のアーチストのものを買うんだったら、同じ(T.REXの)ものを買うほうがマシだと思ってたもん(笑)。
毎日聴いてたのね、当時は。でね、レコードって摩滅するでしょ。それを知らなくて。オーディオ雑誌か何かで「レコードの寿命は400時間」とか書いてあって、もの凄いショックで(笑)。「やばい、一生聴けないよ」って思って、それからレコードは1タイトルについて、多いのは10枚くらい買って。
-10枚(笑)! そこまで惚れ込んでしまったのはなにになんでしょう。
それは解らないといえば解らないんだけど。
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-好きで好きでって聴いていて、自分もギターを弾こうって思ったのはいつ頃なんでしょうか。
それは多分並行してるんだと思うんですよ。テレビでチューリップとか、バンド形式のものも出てきていて、観る機会があるわけですよね。で、チューリップの姫野さんが「心の旅」か何かで、ギブソンのフライングV弾いて歌ってるんですよ。あれがかっこよくて(笑)。「エレキギターってすげーカッコイイ!」って思って。
考えてみると、俺たちの世代ってのは、アメリカのもの−−「スーパースリー」だとか、普段はエレキを持って演奏している奴がばっと変身して正義のヒーローになったりする、そういったアメリカもののアニメとか見てると、最後に楽しそうに演奏してたりするシーンが入ってるんですよね。そういうものが楽しい、格好いいって無意識のうちに刷り込まれてたと思うんですよ。
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-秋間さんはそもそもギターを弾くところから入った方ですか? 歌を歌おうと思ったほうが先でした
?
それは同時くらいかもしれないけど、エレキギターを弾きたかったの、とにかく。できればVの字のをと思ったけど(笑)、あの頃フライングVっていうのは全然なくて。まあ、姫野さんの持っているようなギターは買えないわけだけど。もし買えたとしても、日本に殆ど入ってきてなかったんだと思うよ。凄く珍しかったから。
-恥ずかしながら、ギターって、真ん中に穴が空いてないと音って出ないもんだと思ってたんですよ、昔(笑)。
あ、僕もね、判ってなかった(笑)。「あ、このジャックにヘッドフォン差し込めば音って出るんだ」って思ってたから(笑)。出なかったとき、凄く悲しかったですよ(笑)。ジャックにヘッドフォン差し込んじゃって、ジャンって弾いてみたけど音が出なくて(笑)。
一度欲しいと思ったら、どうしても欲しいから買っちゃって。中学校2年生の時かな。アコースティックギターはね、格好悪いからいやだったんですよ。音がどうこうよりね、見た目が(笑)。だってフォークギターなんて格好悪くて、俺は弾きたくないって思ってたもん(笑)。今はそんなこと思ってないけど、当時はね。ボディだってあんなに太くてさ、で、真ん中に穴開いてるしさ(笑)。全然興味なかった。
お祖母ちゃんがね、エレキギター買うちょっと前に、クラッシックギターを買ってくれたんだけど、ちょこっと弾いて、全然弾けなくて「なんだ、これ」って感じだったんだけど。ギター弾けないやって思ったんだけど、それでもエレキは欲しいから。
-いざエレキを買って、そのときって周囲に洋楽に興味があるとか、バンドやってみたいって友人はいました?
いや、周りにはいなかったんですよ、全然。で、友だちに「俺、エレキ買っちゃって」って言ったら、「俺も買う」って。
もう何にもわかんないし、そもそも俺音楽なんて大っ嫌いだったし(笑)。でもエレキギターは楽しい感じでしたね。エレキギターを買ったときに教則本みたいなのがついてて、コードとか書いてあるから、押さえる練習とかしましたね。
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-バンドを始めたのは?
中学2年。友だちがギターとかベースとか買ったから。でも、T.REX好きなのは俺だけなんですよ、その当時は。みんな大嫌いだったんですよ、今と違って。
今ね、T.REXって悪く言う人っていないじゃないですか。まあ、俺に気を遣ってんのかもしれないですけど(笑)。好きじゃなくても悪くは言わないって存在だと思うんですよね。
でも、その当時は1回目の来日が終わったあたりで、みんなもそんなに知らないし、俺たちの世代ってT.REXが人気があるっていうのを体感している世代じゃないんですよね、どっちかというと。ちょうど盛り下がっちゃってるくらいの時期で。
流行の盛り下がったときの感じってあるじゃないですか。あれなんですよね。だからみんなね、「嫌いだ」って言うんですよ。エレキギターならキャロルだろう、みたいな雰囲気で。ちょうど『ギンザNOW』とかにキャロルが出てて、みんな知ってるわけですよ。キャロルはキャロルでもの凄くロックンロールなバンドで嫌いじゃないんですよ。ああいうギターが弾けたら格好いいなって。やっぱりエレキギターの魅力をすごく醸し出しているバンドだったから。
だからキャロルならみんなOKなんですよ。で、俺もOKなんです。そうやって、「じゃあキャロルやろうよ」って。
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-リーゼントにはしてない?(笑)
いやあ、もう・・・・・・したかもしれない(爆笑)。
中学生って頭髪検査とかあるじゃないですか。伸ばせないんですよ。だからまあ、気持ちだけ(笑)。実はね、最近その頃のカセットテープとか出てきちゃって(笑)。
そうやって、さてバンドをやるって感じだったんだけど、俺音楽が嫌いだったから。学校の授業がいやでいやで。だって、笛なんて全然吹けないんだもん、小学校のときから。格好悪いなーって思ってるから、吹く気なんて全くないし(笑)。ハモニカも笛も全然駄目で。中学校のときなんか、授業中も遊んじゃってて全くやらないから、先生に笛取り上げられて(笑)。ひとり授業に参加してないんだもん。
-ああ、同じ括りじゃないんですね。
俺にとっては、自分が今やっているものもT.REXも音楽じゃないんですよ。音楽って括りになったら、いやーな気分がしてくる(笑)。
だから俺は「音楽とは」って語りたくないんですよ。「ロックとは」ならまだいいんだけど(笑)。
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でバンド始めたんだけど、6弦から1弦までのチューニングの合わせ方までは何となく判るんだけど、でも、一緒にやるのに、他の奴のギターと同じチューニングをしなくちゃいけないって頭がないんですよ。
小学校のときの笛とかは、みんな合ってる訳じゃないですか、音が。チューニングなんてしなくていいじゃない。
で、俺のギターこれくらいの弦の張りだと調子いいなーって合わせて、おまえのテンションきついからこれくらいだろうって友だちのをやるわけですよ(笑)。
-音叉とか使ってないんですね(笑)。
そんなの知らなかったんですよ(笑)。だから、周りに・・・・・・先輩とか判っている人がいればあれだったんだろうけど。そんなの全然なくて。
俺が1週間くらい先にエレキギター買ってるからって、みんな俺に聞く訳ですよ。で、俺がまた適当なことばっかり指図してるから、出鱈目なんです(笑)。
-普通、幾らませていても、大抵先輩とか兄弟とか、少し年長の人の影響を受けて、それで同級生に啓蒙していくってパターンかと思うんですが。そういう意味では秋間さん孤高ですね(笑)。
そうそう。本当にそういう感じだったから。人に教えてもらうっていうのがあんまり好きじゃなかったっていうのもあるんだろうけど(笑)。でも、周りにいなかったから仕方がないかなーと。
でも、合わせるっていうのは何となく判るんですよ。だからそいつがAのコードを押さえたときに、同じコードを押さえたんじゃチューニングが違うから合わないわけ。だから俺は全然関係ないところを押さえて、音を合わせて弾いてたんですよ。
そうやってやってたら、音楽が結構判る女の子がいたんですよ。その子が「私ドラム叩けるよ」って言うから、じゃあ一緒にやろうってなって。で、バンドらしい感じになったんだけど、その子が来て、最初に「全然チューニング合ってないじゃない」って(笑)。
で、ギターのチューニングを合わせてくれたんだけど、もう、俺のももうひとりの奴のも、弦を思い切り巻いちゃうわけですよ。そしたら、それまでは「あいつがAを押さえてるときは俺はCを押さえればいい」みたいにやってきてたのが、今まで練習してきたことすべて水の泡になっちゃって(笑)。それで、ああ、そういうものなんだ、同じに音程を合わせなけりゃいけないって初めて判って(笑)。だからその子には結構教えてもらいましたよ。
で、彼女が入って、3〜4日でいきなりライヴやりました。ちょうど文化祭があって、劇と劇の間みたいな時間があったからやらせてって言って。もうね、めちゃめちゃ受けたもん(笑)。その衝撃は凄かったかな。すごく楽しかったし。組んでから3日くらいなんだから3曲くらいしかできないんですけど。
そのメンバーでは高校に入ってからも少しは一緒にやってたんだけど、ドラムのその子が部活とかに熱中して抜けちゃったりしてね、他の奴入れてやったりしてた。
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-で、T.REXはやれたんですか(笑)。
うん、洋楽とかもやるようになったから、一応は。でも、相変わらずみんなT.REXは嫌いだったから(笑)。「20th
Century Boy」くらいしかやれなかったですね。あとはローリングストーンズとかレッドツェッペリンやったり。自分もギター覚えたい時期だったから。あとエリック・クランプトンとかね。
歌も嫌いじゃなかったし、やっぱりマーク・ボランが好きだからああいうスタイルに憧れてたけど、とにかくエレキギターが楽しかったかな。
文化祭で受けちゃったから、ライヴやりたいって考えて。キャロルが葛飾公会堂ってところでライヴをやったと聞いて、じゃあそこでやろうって(笑)。
-いずれ、じゃなくて今やろう、なんですね。
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うん、無謀じゃないですか。でもね、やりましたよ。チケット作って。
機材がなかったから、高校生のバンドにも声かけて。1000人規模のホールだったんですけどね。そしたら中学校が空っぽになってしまって。もの凄い怒られた覚えがあります。
時間は夕方くらいからだったんだけど、授業が終わって、掃除をやっていると間に合わないような時間だったんですよ。そこで学校が空っぽになってしまったから、警察沙汰でしたよ。警察が葛飾公会堂に来て生徒を強制的に帰らせたりして。
臨時朝礼とかやってましたよ、次の日(笑)。呼び出されて説教されて。何がまずかったのかってよく解らなかったけど、学校ってそういうのを嫌うじゃないですか。
でね、(コンサートの)ビラを作ってたんですよ。「みんなで発狂しましょう」みたいなこと書いてあって(笑)。それを見て校長先生が「これは何だ。発狂っていうのはね、気が狂ってしまうってことなんだよ」って真面目に言われて、困ったなーって(笑)。
-お話を伺ってると、行動力が凄くて、無謀なことをやってますよね(笑)。
そうですね、怖いモノなんかないですもん、そのころ。それもバンド4〜5人集まっちゃうと、もう無敵ですよね(笑)、ホントに。
だって、ここで一歩引いてよく考えて、なんてことはないですもん、その年代は。後ろなんて絶対振り向かないし、なんの迷いもないですもん。
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