ミュージックウェブマガジンばんび
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BAKI ( MOSQUITO SPURAL/ex.GASTUNK )
Interview 1/2   Crossroad of 27
 THE EXCUTEからGASTUNKへ

―BAKIさんは高校時代って、全然バンド活動やってないんですか?

やってないです。

―じゃあ、バンドとうか、ロックをやろうと思ったのはいつ頃?

18〜9歳じゃないかな。


―それはまだ鹿児島にいらしたころですか。


いやいや、東京に出てきてから。

―進学で。

そうそう。だから何をしようって目的は特になかったんだけど、取り敢えず東京に行こう、みたいな。

―じゃあ、それまでは音楽をやろうとは考えてもいなかった?

んー、忘れちゃったなー(笑)。東京行こうと思ってて、バンドもやろうと思ってたと思うんだけど、漠然とね。結構RCサクセションとか好きだったんだよね。ARBとか。日本のロックがね。自分でもやれるんじゃないかと思ってたし、パンクロックも好きだったしね。で、知り合った奴がそういうのに凄く詳しくて、ハードコアだなんだに行って。

―それは学内で知り合った方ですか。

うん。

―軽音楽部とか?

いや、たまたま隣に座った奴が。で、そいつとTHE EXCUTEってバンドをやったんだよね。

―じゃあ、THE EXCUTEがいちばん初めに組んだバンドですか。


厳密に言えば、その前にもちょっとやってるけど、オリジナル作って活動したのはそれが最初。それまでのは学校でコピーバンドやってただけで。それを言ったら高校のときだってアコギのトリオとか組んでたしね。

―アコギのトリオ、何をやってらしたんですか?

なんだったかな……アリスとか(笑)。あとは長渕剛とか、鹿児島だとヒーローなんでね。中学校くらいって、フォークギター弾けないと、今イチぱっとしないんですよ。俺の世代ってそのときフォーク・ブームだったから。

―ああ。じゃあフォークギターっていつ始めたんですか。

中学2年くらいかな、買ったのって。流行ってましたからね。そのあとはKISSですね。KISSに猛烈にはまって。ヤング・ミュージックショーをたまたま観たのかな。でね、その頃のアルバムって凄い高価じゃないですか。二千何百円かして。今だったら1万円くらいの感覚なんじゃないかな。それを事あるごとに少しずつ買い溜めていって。考えてみたら、KISSだけじゃないかな、買ってたロック・アルバムって。他は人に借りたりしたけど。その頃に「PHYSICAL GRAFFITI」を近所の兄ちゃんに借りたけど全然解らなかった。「なんだ、これ?」って。そのときはつまんなかった。

―BAKIさんはメロディのはっきりしていてポップなものがお好きですか。

どうだろ。シンプルなロックンロールが好きだけど。サビが耳に残るような。

―じゃあ、ずっと人前で歌ってはいらしたんですね。

アコギでね(笑)。エレキギターでやりたいって気持ちはあったけど、学校では禁止だったし。エレキも持ってたんだけどね。それに部活やってたから、先生に反抗するってこともなかったし。体育会系の先生がいちばん厳しいじゃないですか。当時の先生って恐かったしね。

―エレキも持っていらした?

うん、高校の入学のお祝いに買ってもらったんだよね(笑)。俺、うちの親にはすげーよくしてもらってると思うよ。何かのお祝いっていうとギター買ってもらってたから。

―BAKIさんは色々な楽器をなさいますよね。

でもピアノとか弾けないですよ。ドラムもちゃんとは叩けないし。叩きたいとは思うけど。


―凝り性だから?

でも、練習とか基本的にしないし。凝るけど(笑)。練習するというより、慣れたいと思うんだよね、色々なものに対して、無意識に。目標というものが、例えば「こういうことをやりたい」って明確にあるなら練習せざるを得ないんだろうけど、そういうのないから。だからまあ、巧くはならないよね(笑)。

―THE EXCUTEというのは学内で結成されたバンドなんですか?

いや、全然違いますよ。たまたまひとりが同じ学校だっただけで、あとは「ぴあはみ」。知ってる?

―ぴあの欄外に載ってる「はみだしYOUとPIA」ですか。

そうそう。あれでみんなバンド募集とかしてたんだよ。当時のバンドマンはあれで集まったの結構いると思うけどね。

―あとは音楽雑誌のメンバー募集とか?

それは遅いんだよ。2か月後とかになっちゃう。ぴあだと早くて反応がいいっていう。

―そのときのコンセプトはハードコアですか。


そうですね。

―それまでに好きで聴いていた音楽とはかなり懸け離れていますが、何がBAKIさんをそちらに動かしたんでしょう?

やっぱ格好良かったし。ちょうどハードコアも浸透してきて、DISCHARGEっていうのがいて、それがインパクトあったんですよ。凄いシンプルで、メロディもないし。それは誰がやってもそうなる訳で。形としては。それが面白いなと。アイデアが。誰よりも歌が巧かったり高い声が出るとかだったら、違う方向に行ってたかもしれないけど。
例えば、俺が野球やったって甲子園には行けなかったけど、音楽ならアイデアさえあればある程度勝負できるっていう、そこがハードコアをやった理由のひとつじゃないかな。

―方法論としてハードコアを選んだとのことですが、それは当時のギターの方の影響が大きいんでしょうか。

んー、ハードコアをやろうというのは最初にあったけど、色々レコード買って聴いてて凄い詳しい奴だった。MotorheadとかBLACK SABBATHとか好きで。

―THE EXCUTEはメジャーで出ていらしたんですか?


いや、メジャーから出ている盤もあるけど、元はソノシートですよ。300円で十何曲入りってやつを作ったのが最初。

―THE EXCUTEは3年くらい続けていらしたようですが、解散したのですか?

いや、俺がやめたの。

―それは音楽的な理由ですか? それとも、人間関係が濃密になりすぎたためですか?

んー、音楽的って言うけど、実際にはないよ、俺が思うに。結局人じゃないかなあ。ひとつの理由ではあるけどね、音楽的っていうのも。何もないところから、集まって何かをやろうっていうんだから、音楽的な相違なんていうものは有り得ないでしょ。元々相違してるんだから。

―そのあとがGASTUNK。この両者の音楽性というのはかなり違うのですか?

全然違いますよ。THE EXCUTEにはへヴィメタ的要素はないですしね。

―白塗りしてらしたのはいつ頃からですか?

THE EXCUTEの終わり頃から。ポジティヴ・パンクの奴らが出てきて。THE EXCUTEの音楽にもそういうものはあったし、元々KISSが好きだから、やってみようかって。

―BAKIさんといえばGASTUNKというイメージがどうしてもあるのですが。

模索してるんだよね、常に。GASTUNKではそれが巧く行って成功したんだと思うんだけど。誰よりも秀でていると言えるものがないからさ、やっぱ工夫しないと。

―でも、ステージで醸し出すものは圧倒的じゃないですか。

 
んー? 自分では解らないよ。本人は一所懸命やってるだけでさ。少しでも面白いものを、人とは違うアイデアをって。

―BAKIさんがバンドを始めるときというのは、「こういう音楽をやろう」と、一致点を求めてメンバーを探すというより、先ず人ありきなんでしょうか。

そうですね、大抵。人が変われば音も変わる訳だから。面白いものが出来ないかなーって思ってやってるだけだから。MOSQUITOなんかはコピーバンドをやったのがきっかけだから、最初からある程度はどういう音楽をやろうかっていうのは見えているけれど。集まって、そこにマジックがあったら、やりたいと思う訳で。凄い奴を集めても凄いことにはならないから。それが面白い。

―人間的に惹かれる相手がいいんでしょうか。

というよりね、一緒にいて楽な奴がいいよ。そこを無理してまで音楽なんて出来ないから。男女の付き合いと同じだと思うな、俺は。ちょっとした行き違いが大事になったりするからね。一緒一緒(笑)。些細なことで別れちゃったりさ。

―でも、以前一緒にやってらした方々とは未だに親交がありますよね。

別れた女ともあるよ。……それがいけないのかもなー(笑)。

―ミュージシャンの方の場合、恋愛観はバンドに反映されてる気がしますね。

ああ、あるんじゃない? マンネリして顔も見たくないとかさ(笑)。あとお金とか権利の話とかでも色々あるよね。勝手に音源出されちゃったり。

―ああ、そういうトラブルもありますよね。

まあ、筋を通してくれれば別に拘らないんだけどね。俺は自分が作ったものに関しては「出さないで」とかないから。やっちゃったことに対して駄目出しできないというか。通り過ぎたことはどうでもいい。

―BAKIさんにとって音源というのはどういうものですか?

残るものだからね。ライヴもそうだけど、やっとかないと。いっぱい作りたいんですよ、本当は。でも、せいぜい1年に10曲とかしか作れないでしょ。それを40年やったら結構な数の曲数になる訳だけど、でも年単位で見れば大したことじゃない。でも出してない年もあるけどね。

―それは形に残したいということですか?

いや、そういうんじゃなくて、やっている自分を積み重ねていく過程を記録として。その意欲が重要だと思ってるから。それがあるから直立していられる訳で。ステージって一瞬のものだからね。もし俺が世界でいちばん認められてて、いちばん凄い男だったらそういうふうに考えないだろうけど。でも俺は全然そういうものじゃないからね。

―BAKIさんは自分で自分をあまり評価してあげられないほうですか。

制作においては過程が重要だけど、結果がすべてじゃないですか。凄くいいアルバムを作ったからといって、必ずしもそれが売れる訳でもないし。そういうことを繰り返していると、作ることに先ず意味がある。単純に「いい曲」「いいライヴ」って言われれば嬉しいけど、俺がやりたいのはもっと事件になるようなことなんだよ。だから「ちょっといい」ってくらいじゃ満足できない。
今は少し自分が思ったことを思ったように出来るようになってきたけど、そうなるのに20年かかっている訳だからね。



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【MOSQUITO SPIRAL OFFICIAL WEB SITE】  http://mosquitospiral.com/
 
BAKI
鹿児島県出身。THE EXCUTEを経て1984年GASTUNKに加入。
その後、ソロを経て#9及び13ozにて活動。現在はMOSQUITO SPIRALを中心に活動中。

MOSQUITO SPIRAL
Vo: BAKI
Gr: KASUGA
Ba: ANAI
Ds: KYOYA

Live Infomation
+ MOSQUITO SPIRAL

4/22

横浜club LIZARD
5/14 町田The Play House
+ BAKI
3/20 横浜関内STORMY MONDAY
3/21 高円寺SHOW BOAT
4/13 横浜関内STORMY MONDAY
5/5 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR


CD Information
Isolation Of
The Vampire
2005.11.2 release
2540yen(tax in)
01. Isolation
02. Cafe The Black
03. Cyco Eater Comes
04. Strawberry Blood
05. End Of Tight
06. Boring
07. Spiral Dream
08. Silver Kross

 
interview : t_i n
photograph : YUKI
 
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