ミュージックウェブマガジンばんび
ようこそ!"BANG☆BE" WEB SITEへ。
ミュージックウェブマガジン "ばんび"は、ジャンルを超えて音楽を楽しみたいと考えるGROOVE SITEです。

宙也 (LOOPUS)

Interview 1/2   Crossroad of 27
 ドラムにはまる

―その頃のイメージとしては、どんなバンドをやりたかったんですか。

音楽的にどういうっていうんじゃなくて、(ギターを)弾いて持っている姿が格好いいって。ジェフ・ベックが大好きだったんですよ。ギターをぶら下げている姿はルックス的にジェフ・ベックがいちばん格好いいって思ってて。勿論音楽的にも好きでしたしね。

―それは、フォークギターじゃ違っちゃいますね。

うん(笑)。だから座ってコード押さえる練習するよりも、エアロとか聴きながらこう、ポーズ取ってるような(笑)。

―パフォーマーとしてのイメージが。

もうそれで充分って(笑)。

―どうなんでしょう、音楽の授業は。

嫌いでしたね。歌うのも好きじゃなかった。音楽の時間は苦痛でした。小学校2年のときにもね、木琴がクラスでひとりだけ叩けなくて。そのときの担任の先生が優しい先生で、音階を書いたシールみたいなのを貼ってくれて。クラスでひとりだけ貼られたから、恥ずかしかったですねぇ。ハーモニカも縦笛も出来ないし。

―自分が何かを出来ないっていうことを、みんなの前で認めなきゃいけないのは辛いですよね。

うん、そうだね。例えば運動会だと笛吹きながらのパレードが出来ないし、走るのも速くないし。そのときはそうは考えなかったけど、自分の見せ場は何かって思ってたのかな、毎年応援団やってたんですよ、立候補して。

―それは一種の代償行為なんでしょうか。

ですね。考えてみると、歌うとか楽器をやるというよりも、大声を出してパフォーマンスをするっていうのが好きだったのかな。

―ギターに躓いちゃったあとって、どうやってバンドをやるっていう方向に行ったんでしょう。パンクと出合っちゃったっていうのもあるとは思うんですけど。

その前にね、弟がいるんですけど、ギター貰ってきたのを見て「じゃあ、僕はドラムがやりたい」って言い出して。で、親父がおんぼろのドラムセットを譲り受けてきたんですよ。でね、弟が言い出したことではあるんだけど、自分もロック聴いてるから、やっぱり触ってみたいじゃないですか。そうしたら、そっちにはまっちゃったんです。だから、高校のときはずっとドラマーだったんです。

―あ、そうだったんですか。ドラムの面白さってなんだったんでしょう。

なんでしょうね……小手先じゃないところ?(笑) 小手先で覚えるんじゃなくて、身体で覚えるところでしょうかね

―イメージとしては発散なんでしょうか。


そうかもしれないですね(笑)。で、学祭とか出てちやほやされるようになって、本格的にやりたいと思うようになって。ドラム教室に通ったこともあるし。バンドやることが流行ってたんですよね。運動部の生徒もバンドやってたし。またサッカー部でギター弾けちゃったりするともてるんですよね(笑)。
弟はドラムには結局はまらなくて、ギタリストになっちゃいましたね。
で、聴くほうはもうパンクにはまってたんだけど。

―パンクの何に惹かれたんでしょう。

やっぱり他の……今までとは違うっていう。ファッションも勿論衝撃だったし。未だにそうだけど、過去になかったものを打ち出そうとするコンセプト自体がやっぱり惹かれた理由でしょうね。

―その頃の宙也さんって、どんな感じの高校生だったんでしょう。

高校入っても剣道部はやってたんですよ。高校の剣道部って弱かったんですけど、その中ではいちばん強くなって、でも試合になると勝てないんですよ。こんなに好きでずっとやってきてたのに勝てないっていうのはなんでだろうって思っているような時期にバンド始めて、「あれ?」っていうのはありましたよね。巧いってほどじゃないんだけど褒められたりとか。女子の後輩が見に来てくれて「宙也さん、格好いい」って言われて「あれ?」って(笑)。剣道みたいに自分が努力しているのに結果が出ないっていうのと違って、趣味の延長で、楽しんでやってたはずのものが人に認められるっていう衝撃はありましたよね。

―勝負物だと、勝たないと認められないっていうジレンマはありますよね。

そう。そうなっちゃうと、自分に返ってくるものも勝ちか負けしかないじゃないですか。音楽はそうじゃなかったから。でね、バンドでドラム叩いてたんだけど、1曲だけオリジナルで、作詞して自分で叩きながら歌ったものがあるんですけど、それを録音して家に帰って自分で聴いたときに、「え、こんななんだ!」って、勝ち負けの判断でない可能性みたいなものが見えた気がして。

―それ、初めて作ったオリジナルですか?
多分そう。

―タイトル覚えてます?

え?(笑) えーと、「ラスト・ライト」って曲(笑)。

―それはパンクな感じの曲だったんでしょうか?

いや、ハードロックやってるバンドの中で、いちばんスローなバラードでしたね。で、ラスト・ライトですよ。最後の灯火ですよ。……歌詞は想像にお任せします(笑)。因みにマイナーです(笑)。

―そのときやってらしたバンドはパンクバンドじゃなかったんですか。


うん、パンクはね、好きな人が周りにいなかった。ハードロックとフュージョン全盛で。外道もやったし、BOWWOWの初期とか。トリオでギター弾いてる奴がヴォーカルもやってたんだけど、そいつが「英語じゃ歌えない」って言って。だから日本のハードロックのコピーバンド。あとね、野獣(のけもの)っていう名古屋のバンドとか知ってます? ギラギラに派手な感じの。

―それは学祭とかでやってらしたんですか。

うん、あと市民ホールみたいなところで。校内のバンドが集まって、イベントやろうって。
だいたい主要バンドが3つ……いや、4つあったのかな。で、4つめのバンドはたいしたことなかったんだけど、そこのドラマーがドラムセットを持ってたんで入れない訳にはいかないって(笑)。あ、でもね、その中にBREAKERSがいたんですよ。ブルーハーツのマーシーが前やってたバンド。隣のクラスで。


―その頃からお化粧とかも?

うん、してました。初めて人前でやったときからしてた、かなり濃い感じに(笑)。髪の毛が中途半端な長さで、パンクもやりたいし、でもハードロックバンドだし、折衷でウルフ・カット……って、もう死語だよね(笑)。

―そういうふうに化粧して派手な格好をしてっていうのは、高揚するためのものだったん ですか?

いや、その頃は目立ちたいだけ、ですね。あと……普段活発に活動している訳じゃなくて、そういうときにしかバンドって動かないので(笑)、各バンドに女子マネージャーがいてお化粧してもらったりとか。そういうことが楽しかったんですよ。

―その辺りからですか? 歌をうたおうってなっていくのは。


えーとね、卒業前に大学行かないで音楽やりたいって父に話したら猛反対されまして。父の説得がありまして。それが手紙だったんですよ。初めて父から手紙もらったんですね。父は若い頃に芝居をやっていたって話しましたけど、結婚するまでやってたのかな、まあ、詳しくは判らないけれどもその道を諦めてサラリーマンになった人だから。どれだけ厳しい世界かっていうのを手紙に書いてきて。しかも凄く勉強も好きで、大学に行きたくても行けなかった人なんで、父としては僕たちを大学に行かせるために働いてるっていう気持ちもあったみたいで。親としては大学行って4年間で考えろっていうことだったんですよ。
その気持ちを汲んで進学しようかなと思ったんです。でも、剣道も好きだったから高3の夏まで続けてて、バンドもやって、全然勉強してなかったんですよ。で、当然の如く浪人しまして。1年間勉強したんですよ。レコードもベッドの下に仕舞って。

―ああ、ロックも封印して。

いや、たまに聴いてたけど(笑)。でもね、面白いことに……って話してて今自分で分析してるんですけど(笑)、浪人中に物凄く勉強好きになっちゃって。

―凝り性なんですね、もう根っから。

そうみたい。飽きっぽくもあるんですけど。その「勉強が好き」っていうのが、「受験勉強が好き」なんですよ。受験勉強って、大学に入るためにこれを勉強しなさいっていうパッケージがあるじゃないですか。それが見えちゃったんですよ。そこから更に拾って専門的になるんでしょうけど、過去の出題とか研究していくと、この学校ならここまでやればいい、みたいなことが判ってきちゃったら面白くなっちゃって。

―ゲームの攻略みたいなものですかね。

ゲーム、は苦手なんですけどね(笑)。模擬試験でも毎回毎回点数が上がっていくのが楽しくて。

―宙也さん、プレッシャーに強いんでしょうか。

というより、プレッシャー与えないと始まらないんです(笑)。
でね、猛勉強していて浪人生活も後半になってくると「あ、これは大学行けるかも」って手応えが出はじめて、今度は入ったら何をしようって思いはじめるじゃないですか。どんなサークルに入ろうかな、とか。大学行ったらスキーにテニスにサーフィンとか、色んな夢があるじゃないですか(笑)。そのときに何故か、きっかけはよく思い出せないんですけど、ヴォーカルやりたいって思っちゃったんですよ。今度は前に出たいって。
だからといって、それまで聴いてきた音楽で誰かヴォーカリストに憧れてっていうのはないんですけどね。


―本当にふっと思いついちゃったんですか。

うん。このヴォーカリストに憧れてこういうふうになりたいっていうんじゃなくて、本当に漠然と歌いたいって。
 


.
LOOPUS Official Site:  http://loopus.jp/
interview : t_i n
photograph : Chakoba
宙也
2月4日生まれ。東京都出身。
ALLERGYを経て、1988年De-LAXにてデビュー。現在1996年結成のLOOPUSを率い活動中。
LOOPUS
Vo 宙也
G 斉藤 律
B 三賀 勝稔
Ds. 堀江 毅

CD Information
「FOUR」
2004.11.17 Release
TARGET ENTERTAINMENT
(TQCJ-1003)
\2,300(tax in)
1.G-machine
2.Biorising
3.aWa
4.Dirty Pop
5.Sadness
6.Jesus Vice
7.Loss

Live Infomation
2/19(Sat)
 渋谷O-Crest (ワンマン)
3/5(Sat)
  大塚RED-Zone
   
「プランニング・ラボばんび」とは? 広告掲載について サイトの利用規約 お問い合せ
Copyright (C) 2004 Planning Lab. BANG-BE. All Rights Reserved.