ミュージックウェブマガジンばんび
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稲田錠 (GDFLICKERS)

Interview 1/2   Crossroad of 27
 アナーキーとの出会い

―フォークギターをかき鳴らしてっていうところから、もう一歩進むきっかけって何だっ たんでしょう。

高3のときに、あまり言いたくはないんですけど(笑)、アナーキー(亜無亜危異)を聴いて。自分の人生の中で、こうやって話していくと、やはり話さないわけにはいかない存在なんですよ(笑)。まさか知り合うなんて思ってませんでしたから、その頃は。
NHKの「若い広場」っていうのに出てて、アナーキーがいて周りに不良の人たちがいて、ディスカッションをするという番組を、たまたま見てしまって「何だこいつらは!」って(笑)。
中3くらいからぐれてるんですよ、自分的には。所謂ヤンキーという(笑)。で、高校のときには矢沢の永ちゃんが好きで。キャロルとかクールスとか。キャロルが格好いいっていうのは、あの雰囲気が格好いいと思ったわけで。

―スタイリッシュな不良、みたいな。

そうそう。で、それとは別の種類の不良が出てきていて、「なんじゃこりゃ」っていうところからですよね。で、そこから聴くようになって。そうしたら、それまでずっとリーゼントだった友だちが秋になったら髪の毛つんつんにしてて。で、あああれかと。で、聴きだすと、自分がどうしていいか解らない状況にシンクロするんですよね。歌詞とかも解りやすいし。なんかいいなって思って。で、何かやりたいなって思ったのが最初ですよね。

―それまでは歌メロが綺麗なものがお好きだったんですよね。

そうですね。パンクロックなんていうものすら知らなかったわけですけど、現実を叩きつけるような衝撃があって。インパクトが凄くて。アナーキーってなんか凄く年上のような気がしてたんだけど、実際には2歳くらいしか違わなくて。

―それでパンクバンドやろうと思い立っちゃったわけですか。

なんとなく。

―稲田さんって長髪のイメージがずっとあるんですが。

髪の長い人は大嫌いでしたね(笑)。男のくせにって(笑)。高3のときに無期停学っていうのを2回も喰らうんですけど、1回目の無期停学のときに「坊主にしてこい」と言われて。で、坊主は厭だったんで、スポーツ刈りみたいなのにして。そしたら、アナーキーの髪型にちょっと似てんじゃないかと(笑)。

―それは学校が厳しかったからですか? それとも稲田さんがそれだけ悪かったんですか ?(笑)

創立以来の駄目な奴と言われました。進学校だったんですけど、浮いてましたね。なんか色んなことに頭に来てて。バイクが好きだったんでバイクさえ乗れればいいやって感じで。学校の廊下走ったこともありましたね(笑)。停学に頭に来て。すっごい学校好きだったんですけど。
高3でクラス替えがあったんですけど、なったばかりで停学になって、試験も別室で受けさせられて、3か月後に停学が解けたときに「やった、これで学校に行ける!」って思ったんですけど、転校生に間違われましたからね(笑)。髪も切らされて変わってたし。
卒業式も出して貰えませんでしたからね。受験も停学中で(笑)。
―稲田さんにとって進学というのは、東京に出たいってことだったんですか?

いや、東京でなくてもよかったんですよ。都会に出たいなって。だから大阪や名古屋も受験しましたよ。まあ、中学高校と碌なもんじゃなかったので、都会に出て人に紛れればやり直せるかなと(笑)。違う人になれるかなって。

―でも学校好きで、友だちもいて、いたたまれないって感じではなかったんですよね?

うん。そういうの、流行りだったんじゃないですかね(笑)。

―話が戻ってしまうんですが、いつバンドを始めたんですか?

弾き語りみたいなことはやってたんですよね。中3のときかな……学園祭で。視聴覚教室使って。勿論ニューミュージックのコピーですけど。

―アナーキーと出合う前はロックじゃないんですよね。

曲はそれっぽいものはあっても、ドラムが何たって売ってないので。なのでフォークギターとエレキギターとベースと。アルフィーと同じですね(笑)。ベースとかステレオのアンプで鳴らしてましたからね。

―じゃあ、東京に出ていらっしゃるときも音楽やろうとか強くは考えていらっしゃらなかったんですか。

ぼやっとパンクロックをやりたいなと思ってて。渋谷のイシバシでまずエレキギターを買おうと、直ぐに行きましたね、上京して。間違えちゃうんですけどね(笑)。
本当に見たことがなかったので、レスポールモデルを買おうとしてたんだけど、物凄い数の楽器があって目移りしちゃって。で、レスポールの横にYAMAHAのSGがあって。で、ちょっと形が尖ってるし、パンクやるなら尖ってるほうがいいんじゃないかなって(笑)、で、SG買っちゃいました。でも、SGって高中正義さんとかが使っているわけで、パンクじゃない(笑)。で、これをなんとかパンクっぽく見せることはできないかなと思って色々シール貼ったりしたんですけど、でもSGはSGなんですよ(笑)。……残念でしたねー(笑)。最初から躓きましたね。
ヤンキーっぽさを自分では消してるつもりなんですけど、上から下までは買い揃えられないわけですよ。どういう格好していいかも判らないし。で、まず原宿行って、お店のお兄ちゃんと仲良くなって、鎖のついた上着とTシャツは買えたんですけど、それでいっぱいいいっぱいで。で、田舎から持ってきてたジーパンはボンタンの形だし、ベルトは白のエナメルだし、靴はスリッポンだしで、下半身がヤンキーなんですよ。で、髪もつんつんにしてるんですけど、ボンタンなんで格好はよくないですよね(笑)。

―軽音楽部とかに入ったりはしなかったんですか?

愛好会みたいなのが結構あったんで、様子を見てたんですが、勧誘されて「どんなのが好きなの?」って聞かれるたびに「アナーキーとRCサクセション」って答えてたんですよ。そうしたら、唯一「ああ、アナーキーいいじゃん、ウチ、ファン多いよ」って言われたところがあって入ったら、アナーキーのファンなんてひとりもいませんでしたよ(笑)。
同じ大学に後に一緒にバンドやることになったZIGGYの戸城がいて。あいつは長髪でバリバリのヘヴィーメタルの格好してましたからね。で、ロックっぽい人って学内にあいつしかいなくて、気になってたんですよ。
で、ある日、勇気を出して声をかけてみたんです。そしたら向こうも気になってたらしくて、お茶でも飲もうって言われて、それから仲良くなったんですよ。音楽の話もやっとできて。そうしたら、戸城がARBのテープをくれて。それで自分が好きなのは、所謂めんたいロックって言われるものだなと判って、新宿ロフトに行ってみたいと。勿論最初に観たのはアナーキーだったんですけど(笑)。

実は受験のときに、偶然渋谷でアナーキーに会ったんですよ。エピキュラスの近くで。「うわ、本物だ!」って。ちょうど「'80維新」が出た頃で、勿論家にはあるんだけど、こんな偶然ないし、なんとかサインが欲しくて、メンバーが店に入って食事をしている間にレコードを買いに走りました。マジックとレコード買って戻って。で、出てくるの待ってたんですよ。マリが親切で、「サイン欲しいの?」って。他のメンバーにも貰ってくれて。自分にとっては強烈な体験で。


で、ロフトで色んなバンドを観るようになって、上京して2年くらい経った頃かな、カウンターでひとりで飲んでたら、マリが入ってきて横に座ったんですよ。その頃はもういっちょまえのパンクロッカーの格好してますからね。そうしたらマリが「お、おまえパンク好きなの?」って。ボトル分けてくれて、少し話してたら、いきなり「おまえ、どこかで会ってない?」って。で、サインを貰ったときの話をしたら、覚えててくれて。ロフトに自分も出るか出ないかってくらいになってた頃だったんで、凄い可愛がってくれて。気づいたら付き人みたいになってましたね(笑)。
 


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稲田 錠
10月23日、兵庫県出身。
大学在学中に結成したピラニアボーイズを経てG.D.FLICKERSで1989年デビュー。今年結成20周年を迎える。
G.D.FRICKERS
Vo JOE
G HAKUEI
G HARA chan
B AMI chan
Ds. DEBU

CD Information
BLOOD&THUNDER
2004.5.26 Release
TV-FREAK RECORDS
(TV-086)
\2,100(tax in)
1. DRIVIN' BOOGIE  
2. 向こう側に  
3. 独裁者  
4. BODY IS MONEY  
5. 午前3時の街角で[originally by SION]  
6. GOOD FELLOWS  
7. BOMBED-OUT TOWN  
8. 呑みにいこう  
9. DON'T BE SILLY  
10. 赤い血よ めぐれ  
11. BALLAD (FOR YOU) 

Live Infomation
6/14 新宿ホリデー
6/30  寝屋川ビンテージ
7/2 博多DRUM-SUN
7/3 長崎Be-9
7/14 高田馬場フェイズ
7/31 冨山マイロ
8/1 新潟Zー1
8/14 新宿ホリデー
8/27 下北沢251
10/29&30
新宿LOFT 2DAYS
(結成20周年記念LIVE)
 special thanks:
  CHERRY-BOMB
  博多や(べんちゃん)
  楽や(森永アキラ)
  JETHROW (萩原さん) 
  SWITCH (ユキちゃん)
  DIVAS NIGHT (狂子)
interview : t_i n
 
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