ミュージックウェブマガジンばんび
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ISSAY  (Hamlet Machine)

Interview 1/2   Crossroad of 27  (27歳の岐路)
 
  あらゆ ることに誠実に対峙しようとすれば、それは酷く負荷のかかることではないだろうか。
「昔話は好きじゃない」と言いながらも、問いに真摯に答えるISSAYを見てそんなふうに思った。
インタビュー前半は、如何にして“ISSAY”になったのか、そして“歌う”という表現に辿り着くまで
 ひとり遊びする少年

例えば、他のミュージシャンの方のお話を聞いていると、「○○を聴いて音楽を始めた」とか、或いはエレキギターそのものに憧れて始めたとかっていう流れになるんですけど、ISSAYさんってそういうのないですよね?

いや、そんなことはないですよ(笑)。聴いてた音楽と、やろうと思った音楽のきっかけはまた違うんだけど。

―それはいつごろのお話ですか?

高校生ぐらいのとき。それまでロックは聴いてなかった。映画音楽とか。

―そもそもISSAYさんってどんなお子さんでした?

知らないよ。見たことないもん(笑)。ひねたガキだったと思うな。

―割とおとなしい感じ?

うーん、時期によりけり。例えば、1学期はあまりにも元気がないから先生が心配して、通知表のナントカ欄みたいなところに「元気がないですよ」と書かれてたりすると、次の学期はいきなり「元気よすぎる」と書かれるような。

―それは、他人の目を意識するとそうなっちゃうんですか?

いや、そうじゃなくて、たまたまそうだったの。だから、元気がいいとか元気がないとか、自分でもよく判らなかった。


友だちって多いほうでした?

小学校くらいの話でしょ? 別に多くも少なくもないと思うけど……僕ね、学校から凄く離れたところに住んでたから、学校にはいるんだけど、学校じゃないところにはいなかった。

―それって、家に帰ると、学校とは別の付き合いがあるという意味ですか?

違う。家に帰ったらひとり。ひとりで遊んでた。


―ひとり遊びってどんな?

……散歩(笑)。いや、散歩っていうのとは違うんだけど、近所の空き地でひとりで遊んでたよ。近所で知っている人っていうのが隣のおばちゃんと、隣のお姉ちゃんだけなの。

―では中学校に入って生活変わったりしました?

しない。同じパターン。ただ、クラブ活動とかしてたから。

―何を?

剣道部。

―なんで剣道を始めたんですか?


わかんない。……かっこよさそうに見えたから(笑)。サムライ好きだったから。

―他にも体育会系の部活ってありますよね。やっぱり、団体競技じゃないほうがよかったんですか。

そうじゃない? 今思うと。
バスケとかサッカーは嫌いじゃなかったけど。でも別に、クラブに入ってまでやりたいとは思わなかったし。当時、花形はやっぱ野球でしょ? でも僕、遠投が物凄く苦手だったの。ボール投げるのが凄く下手だったの。
 
―部活って毎日あるわけですよね。家に帰るともう一日が終わりっていう感じですか。

うん。

―じゃあ、音楽も聴いてない?

映画音楽くらい。オムニバスのサントラとかね、いろんな種類の音楽が入ってるでしょ? だから特定の映画のサントラじゃなくて。あとはラジオから流れてくる曲と。

―テレビから流れる音楽は?

テレビ殆ど観なかった。部屋でレコード聴いてるか、ラジオ聴いてるか、本読んでるか。

 グラム・ロックとの出合い

―現在のISSAYさんの土台になるものって、いつごろ培われたんだと思いますか。

高校くらいじゃない?

―最初全寮制の高校に行ってらしたんですよね。それってご自分の意思で?

うん。

―家にいるのがストレスでした?

うん、息が詰まった。


―だから、家の中にいる時間を少なくするために、小学生の頃なら外に遊びに出てたとい うことですか?

うん、家の中にいても、食事のとき以外は自分の部屋から出なかった。だからテレビを見なかったのは、居間にあるから。

―家を出て全寮制の学校に行くとなったときって、かなり解放感があったんですか?

んー、でも、めちゃくちゃ厳しい寮だったから。解放感があるかどうかはわかんないけど、少なくとも家にいなくて済んだ。息の抜き方も覚えたし。

―家族と一緒にいることがストレスに感じる人っていると思うんですけど、ISSAYさんの場合、お父様と性格が合わなかった?

うん(笑)。いや、厳しかったんだよ、単純に。
今思うと、あの人の中では筋が通ってたんだなと思うけど、あのときの俺には解らなかったし。高圧的だったしね。まあ、ストレス溜まってたんだろうね。仕事が大変だったから。
……なーんて、解ったふうなことも言えるようになりましたよ(笑)。

―ところで、寮は音楽聴いてもいいんですか?

駄目(笑)。隠れて聴いてた。自分でテープ買って。

―その頃聴いてた音楽って?


グラム・ロック。デヴィッド・ボウイとか。ロック喫茶行って、このテの音楽が好きだなと思って自分で買いはじめたの。

―禁止されているものへのスリルっていうのはあったんですか?


いや、聴きたいから聴いてただけだよ。そんなことにスリル感じたってしょうがないでしょ。やっちゃいけませんっていうものをさ、やりたくもないのにしたくないじゃん。リスクを負うのは、自分にとって必要だからでしょ。

―ひたすらグラムですか?

いや、QUEENも聴いたし、流行りものも聴いたよ。でも、その中でデヴィッド・ボウイが面白かったね。

―何が引っかかったんでしょう。

歌い方。「あ、こういう歌い方でいいんだ」って。

―寮というのはは非常に濃密な人間関係がありそうですよね。

厳しさが逆によかったのは、他の部屋に行っちゃいけなかったんだよね。夕食のあとは他の部屋に行っちゃ駄目って。勉強してなさいって。進学校だったからね。

―同じ部屋の人が気が合わなかったら地獄ですね。

いい奴だったから。退学になってから会ってないけど。

―退学になっちゃったのって、寮内のトラブルなんですか?

はい。

―全寮制なんだから、寮の生徒全員が関わっていた訳ですよね。


いや、全員じゃないけど、大部分の生徒。それがたまたま、最初に見つかったのが俺の後輩で、全部俺のせいにされただけ。
で、学校側も判ってたけど、全員退学にする訳に行かないでしょ。で、俺が首謀者ってことになって。
でもね、そういう状況になっちゃったら、彼らだって自分から進んで言えないでしょ。しょうがないとは思うけどね。

―理不尽ですよね。

そうでもないんじゃない? 今となっては。理不尽といえば理不尽だとは感じたけれど。でも、それはガキんちょの理屈でしかないから。
 
ISSAY
7月6日生まれ、静岡県出身。
84年にDer Zibet結成。85年シングル「待つ歌」でデビュー。その後Φを経て、現在はHamlet Machine及びISSAY meets Dollyにて活動中。。

 
Hamlet Machine
Vo ISSAY
G.

TATSUYA


CD Information
「TRANCE-MISSION」
2002.4.10 発売
addiction record
ADCD-2017
1260円(TAX IN)
1.TRANCE-MISSION
2.BLACK RAIN
3.Gimmie Shelter
4.ECSTASY (English Ver)
「Evil Flower」
2001.10.25 発売
addiction record
 ADCC-2012 
1890円(TAX IN)
1.エクスタシー
2.DANCE BABYLONIA
3.エナメルスネイク
4.白い太陽
5.TRASH PLANET
6.邪な花

Live Infomation
10月24日(日)
   浜松町CLUB HOLIDAY
11月11日(木)
  Y2K ROPPONGI
12月5日(日)
  下北沢Club CUE
   (ワンマン)
ISSAY meets DOLLY
Vo ISSAY
piano

MARI FUKUHARA


Video Information
「CABARET NOIR」
4800円(TAX IN)
2003.8.26に南青山MANDALAで行われたLIVEを収録。"Cabaret Noir"という架空の店を舞台に綴られる、物語の数々。
   
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