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ISSAY (Hamlet Machine)
Interview 1/2 Crossroad of 27
“ISSAY”になる、ということ
―で、おうちに帰って幽閉ですか。
散歩に行ってくるって言って海には行ってたけど。ただ、遊ぼうにも何もないしね。
学校厭になっちゃってさ。学校も嫌いだし、人間も嫌いだし。
―どれくらいその生活を続けてらしたんですか。
3ヶ月くらいかな。
―ISSAYさんが音楽を始めた必然ていうのはどこにあったのかって思うんですよ。
思いつきだよ。
ちょうど、高校・大学になるならないの前くらいから、表現というものに興味はあったけど。ただそのときは音楽なんて思ってもみなかったし。
―音楽は聴くものだと思ってた?
うん、別に素養もないし。詩を書いたり文章を書いたりはしてたけど。別に人に見せるわけでもないし。ただ、僕が“ISSAY”になったのは、そのときだからね。
―それはどういう形でなんでしょう。
書いていたものに、そう署名してた。気づいたら。
―それは自分の中の位置づけとしてはどういうものなんですか。
表現者としての自分。つまり、ファミリー・ネームでもなく、自分にまとわりつくしがらみとかがない自分。
―自分の核にそう名づけたという意味ですよね。
そう。それが僕にとって“表現者である自分”であるということだよね。だからファミリー・ネームはつけない。
―逆に、ファミリー・ネームで呼ばれることに違和感って感じるんですか?
感じるよ。あ、そうだったんだなって。様々な枠組みの中にいる自分を感じる。最近は少し慣れてきたけどね。
―その頃書いていたものの話に戻りますけど、例えば日記を書く人っていますよね。
ああ、近い。自分の中にあるものを出していったのが詩であったり日記であったり文章であったり。
―文字に書いていくと、変に冷静になったりしません?
いや、どんどん深みにはまっていったね(笑)。何でかというと、他の人と喋らないし、人に見せるためものじゃないから。
―書いてるものと対話していっちゃうんですか。
そうそう。だから、永久に増幅しまくっていっちゃうんだよね。自分が増幅装置になってフィードバックしまくってた。
―そのピークがそのときですか。
そのピークの状態を何年間か維持してたね。
そのあと高校に復学して、やっと友だちらしいものができたときも、その状態が持続してた。
―高校にもう一回行こうと思ったのは何故ですか?
人と話がしたいと思ったから(笑)。自分と同じくらいの年頃の奴と喋りたかったの。
―二度目の高校生活は楽しかったですか?
うん、楽しかったね。いい意味で、ばかばかりで。浮いてたけどね(笑)。
―どういうふうに?
んー、話しづらかったみたい。ひねてたしさ。やっぱり、フレンドリーに接したい相手が自分のこと信用してなかったら厭でしょ?
―それは辛いですね。
だからそういう厭な奴だったんだよ。
―飢餓感を感じて高校に行って、でも自分が一線を引いている限りは飢餓感は埋まらないですよね。
うん、埋まらないね。だからピークを持続したままだったんだよ。
―詩は書きつづけていらした訳ですよね。外に出ることで、多少は変化があったんでしょ うか。
そうだね……。僕にとって幸いだったのは、担任の先生が現代国語の先生で、僕の文章を見て、凄く認めてくれたの。で、途中で「あなたは詩を書きなさい」って言ってくれたから。
詩の何たるかも解らない訳ですよ。それまで書いてたものって単なる単語の羅列だったから。だからそのときに「詩ってどうやって書くの?」って聞いたの。そうしたら、「今書いてる文章が詩みたいなものだから、もうちょっと言葉を削っていけば詩になるから」って。
―では、その先生のおかげで、詩を書くことに対してもポジティヴになったんでしょうか。
どっか風穴が空いたからね。
「歌う」という表現に辿り着くまで
―まだ自分の表現を他人に見せるところに至ってないですよね。音楽をやろうと思ったのはもっと先ですか?
その直後だね。高校3年のときに、ピストルズとT-REX聴いてて、「あ、これだったら出来るかもしれない」って思っちゃった。だから思いつきって言ってるの。
―これだったら、って技術的な部分で?
うん。大きな勘違いなんだけどね(笑)。
それまで聴いてたのが映画音楽だったり、デヴィッド・ボウイでしょ。ボウイなんてある部分ではプログレッシヴ・ロックじゃん。あんなものはとてもじゃないけど出来ないって思ってたから、シンプルなロックン・ロールを聴いたときに、「これだったら俺も出来るかもしれない」って。
―そのときに考えたのは「歌う」ってことですよね。
うん。
―今までのお話の中に歌うっていうのはどこにも出てこないんですけど。
そのときに初めて歌おうって思ったの。
―学校の音楽の授業で歌うのは?
大嫌い。俺、人前で歌うの嫌いだもん、今も。
―いきなり詞を書いて、それを音楽に乗せて、自分で歌うってところまで思いついちゃったんですか。
うん。
―それは自分のひとりごとであったものを、作品というところまで持っていきたいと考えたということですか?
んー、正しく言うと、ロックって詞だけのものでもないし、音楽だけのものでもない。風俗でもある。そこに惹かれたんだと思う。
だから当然、歌う人の存在がもの凄く大切になるものだし、それこそ、あのバンドのヴォーカルが何を着てる、どんな格好をしてるっていうことまで大事になってくるジャンルじゃない。そこに惹かれたんだよ。
―在り方全部を含めて表現になりますよね。
だから、「僕」が出ればいいんでしょ。
―それまでのISSAYさんには、自己顕示欲みたいなものがあまり見えてきませんが。
本当はあったんだろうね。自意識ばかり強い少年だったから。
―音楽を、ひとりで全部始めようじゃないですよね。
最初に考えたのは家を出なきゃって。どうやって合法的に家出をするかって。じゃ、大学行けばいいじゃんって。都内の大学ならどこでもいいかなって。
―じゃあ、上京=音楽なんですね。
そう。で、高校のときの先輩を騙くらかして、「バンドやるから一緒にやろう」って先に打診して「練習しといてね」って。
―大学の軽音楽部とかは?
最初顔だけ出したんだけど、面白くないんだよね。だからドラム見つけたらもう顔出さなくなって。
だって、お友だちなんだもん。ああいう温いオトモダチ感覚嫌いだから、俺。
―最初のバンドから友だち感覚ではなかったと。
なんとしても、それで飯を食っていくって思ってたから。でも、あの音楽でよくそんなこと思えたもんだと思うよ(笑)。知らないってのは強いね(笑)。本当に、知らなくて思い込めるって、凄い武器だよ。日本の音楽状況なんて何にも知らないしさ。
―そういえば日本の音楽の話って出てきませんでしたね。
聴いてなかったもん。流行ってるものくらいは、クラスで聴いてる奴とかいるから、そりゃ耳にはしたけど。全く興味なかったし。
―日本でロックやろうと思って、でも日本のロックがどんなものなのかは全く知らなかったんですね。
よく出来たなって思うよね。
―リサーチとか考えてないんですね。
そんなの考えるようになったの、ここ2年くらいだもん(笑)。
―でも食べていく気はあったと。
うん、なんか知らないけど自信だけはあったんだ。絶対出来るって。
―そのバンドとデルジベットの間には何か挟まるんですか?
ソロ。
―ソロをやろうと思ったのはどうしてですか?
音楽的に……やっと音楽的にって言葉が出てきたね(笑)。なんか疑問を持ってしまって。もうちょっと色々出来ないかなって。続けていくためには何が必要かって解ってきたというか。
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【Hamlet Machine Official WebSite】 http://www.transistorstudio.co.jp/hamlet/
【ISSAY meets DOLLY】 http://www2.ocn.ne.jp/~dolly/
interview : t_i n
photograph : Chakoba
ISSAY
7月6日生まれ、静岡県出身。
84年にDer Zibet結成。85年シングル「待つ歌」でデビュー。その後Φを経て、現在はHamlet Machine及びISSAY meets Dollyにて活動中。。
柴山 俊之
高橋 まこと
秋間 経夫
花田 裕之
広瀬 さとし
水戸 華之介
ISSAY
山本恭司
宙也
稲田 錠
木暮 武彦
寺田 恵子
本田 毅
スティーヴ エトウ
仲野 茂
Hamlet Machine
Vo
ISSAY
G.
TATSUYA
CD Information
「TRANCE-MISSION」
2002.4.10 発売
addiction record
ADCD-2017
1260円(TAX IN)
1.TRANCE-MISSION
2.BLACK RAIN
3.Gimmie Shelter
4.ECSTASY (English Ver)
「Evil Flower」
2001.10.25 発売
addiction record
ADCC-2012
1890円(TAX IN)
1.エクスタシー
2.DANCE BABYLONIA
3.エナメルスネイク
4.白い太陽
5.TRASH PLANET
6.邪な花
Live Infomation
10月24日(日)
浜松町CLUB HOLIDAY
11月11日(木)
Y2K ROPPONGI
12月5日(日)
下北沢Club CUE
(ワンマン)
ISSAY meets DOLLY
Vo
ISSAY
piano
MARI FUKUHARA
Video Information
「CABARET NOIR」
4800円(TAX IN)
2003.8.26に南青山MANDALAで行われたLIVEを収録。"Cabaret Noir"という架空の店を舞台に綴られる、物語の数々。
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